がんになると、その多くの場合、治療を開始するまでに時間がかかります。今後の治療と生活について、家族との相談もかかせません。治療で後悔しないために、はじめに知っておきたい「治療の選択」のことについてまとめました。
目次
がんの治療法を決めるまでのスケジュール
1. がん診断・検査・診察
がんを正確に診断するためには、詳しい診察と検査が必要です。がんの疑いが認められたら、病状の把握をします。
【ポイント!】
定期的にがん検診を受診するとともに、「要精密検査」と指摘されたら必ず検査を受けましょう。
2. がんの診断確定
提示された治療法について、メリット・デメリットなどの説明を受けて、患者自身が治療法を選択します。
診断時に主治医に聞いておきたいこと
- 何と言うがんで、どの部位にできているのか?
- どの程度の範囲に広がっているのか?
- 今後、追加の件さなどはあるのか? など
【ポイント!】
病気に対する心構えを決めて、できる限り、情報を集めましょう。
3. 治療法の提示
治療法を提示されたら、主治医に聞いておきたいこと
- どんな治療法があり、なぜその治療法が自分にふさわしのか?
- 他の治療法はあるのか?
- 入院期間や手術の担当医について、看護体制、術後の治療はどうなるのか?
- 費用はどれくらいかかるのか? など
【ポイント!】
主治医にあなたの状態や治療に対する意思を率直に伝えましょう。
4. 治療法の検討・選択、治療開始
治療が決定したら主治医に聞いておきたいこと
- 歩けるようになるまでの日数や食事の内容は?
- 普段の生活で気をつけることは?
- 再発の危険性はどれくらい? など
【ポイント!】
セカンドオピニオンの利用も検討しましょう。
がん治療中、治療後に考えること
特に女性の場合、乳がんなどの治療をされた際には治療中のことや治療後のことも考える必要があります。
人によりケースバイケースですが、イメージを膨らませておいて、「もしも自分なら」と考えておくことも必要でしょう。