歯医者さんで、「加齢と共に唾液の分泌量減ってくると、虫歯や歯周病のリスクが高くなります」なんて言われたことありませんか?
唾液の量が減ってくるとお口の中の健康だけでなく、体全体の健康にも大きな影響があるんです。
ここでは、内臓調整療法師として、本当はすごい唾液の力や働きについてと唾液の量が増えるための唾液腺マッサージについて、ご紹介していきます。
目次
唾液の量足りてますか?食事前に唾液腺マッサージのススメ!!
唾液の働きは、単に「消化の働きを助ける」くらいにしか思っていない方も多いですよね。もちろん、唾液には、アミラーゼという消化酵素が含まれるので、消化にはとても大切な機能があります。
しかし、加齢による問題だけでなく、空気が乾燥していたり、マスクなどにより口呼吸の時間が増えてくると唾液の分泌量が減り、喉がイガイガしてきたり、風邪を引きやすくなったりして、免疫力と深い関係があるのは、ご想像ができることでしょう。
本当はすごい唾液のチカラ!!
消化作用
まずは、ご存知のとおり、唾液の中にはアミラーゼという消化酵素があり、食べ物の消化吸収を促します。唾液とよく混ざることで、食べ物が吸収されやすくなるだけでなく、口の中と小腸が連動し、「これは栄養、これは不要」と体にとって、必要かどうか口の中で事業仕訳をしているのです。その必要かどうか印をつけて、腸に吸収するかどうかを教えてくれているのは、実は、唾液なんです。
ちょっとだけ脱線しますが・・・
つまり、せっかく体にいいものを食べても、唾液の印がついていなければ、上手に体に取り込むことはできないのです。同じ栄養素のように見えても、食べ物を丸ごとよく噛んで吸収するのと噛まずにサプリとして飲み込むのでは、大きく異なるのです。
自浄・殺菌作用
唾液は、お口の中の食べカスや細菌を洗い流してくれる働きがあるんです。そして、洗い流すだけでなく、唾液には、細菌などの感染を防ぐリゾチーム・ペルオキシダーゼ・免疫物質のIgA(免疫グロブリンA)・ラクトフェリンなどを含んでいるので、洗いながら口の中の殺菌作用もあります。
虫歯や口臭など気になる方は、積極的に唾液を出していきたいですよね。
口の中に侵入してきた病原体を無害化する免疫物質のIgA(免疫グロブリンA)などは、生活の乱れや日々のストレスなどでも減ると言われいています。日内リズムを整えたり、後ほどご紹介させて頂く唾液腺マッサージなどを活用しながら、唾液をたくさん出せる習慣を身につけたいものです。
味覚作用
舌の上には、味蕾(みらい)という味を感じる器官があります。食べ物が唾液と混ざることで、味を感じやすくなるのです。そのためには、咀嚼(そしゃく)が大事。よく噛むことで、唾液と混ざることで、食べ物本来の味がよく分かるのです。整体のお客さまには、咀嚼は50回以上をおススメしています。噛めば噛むほど、味が変化するのを感じてみてください。
緩衝作用
食事をすると食べ物によって、口の中が酸性に傾きます。酸性に傾くと脱灰と言って、歯が溶け出しやすくなってしまうのです。咀嚼を多くすることで、唾液をたくさん出すことで、口の中を中性に戻すことができるのです。
歯の再石灰化作用
しかも、脱灰によって溶け出した歯のエナメル質を唾液は石灰化することで修復してくれるという働きもあるんです。歯医者さんが、「唾液の分泌が減ると虫歯になりやすい」って言うのは、こういくことなんですね。
歯は大事!!
そのためには、日頃からよく噛んで、唾液をたくさん出し、顎も強くしておきたいですね。
唾液腺マッサージの仕方
唾液ってすごいですよね。
それでは、唾液を日頃から増やしていくためには・・・
- 食事はよく噛む
- 口呼吸ではなく、鼻呼吸
- 水分補給
そして、今回ご紹介する唾液腺マッサージです。
唾液腺は、左右それぞれ耳下腺(じかせん)・顎下腺(がっかせん)・舌下腺合計6箇所あります。
一説には、もうひとつ唾液腺があり、合計8箇所あるそうです。
よく噛む習慣、鼻呼吸の習慣、水分はこまめに摂る習慣の他に、是非食事前の唾液腺マッサージしてみてください。それでは、具体的にそれぞれのマッサージの仕方お伝えしていきます。
耳下腺マッサージ
耳たぶのやや前、上の奥歯あたりに親指以外の4本指を当て、4本指で指でゆっくりやさしく回すようにマッサージします。奥歯のあたりに唾液が出はじめてきませんか?
顎下腺マッサージ
顎の骨のエラ(下顎角)より、少し前の下顎の骨の内側の柔らかい部分をマッサージします。親指で下から上に向かって軽くおしながらマッサージします。舌の前の方の下から唾液が出てくるのを感じませんか?
舌下腺マッサージ
顎の先(オトガイ)の部分の骨の内側を親指で上に押すようにしながらマッサージ。顎下腺と同じような場所から唾液が出てくるのを感じるかと思います。
食事前に唾液腺マッサージをして、唾液をたくさん出してからよく噛んで食事をしてみてください。
引用:日本歯科予防センター
口の内外に多数ある唾液腺の中で最も大きなものが下顎の後方に左右一対ある耳下腺で、ここをマッサージすると、頬粘膜の耳下腺乳頭から唾液が出てくることを実感できます。ただし、ドライマウスの改善を目的とした耳下腺マッサージは非常に有効であるものの、いくつかのケースにおいては問題が起こる可能性があるため、注意が必要です。
最後に・・・
いかがでしたか?
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
少しでも、唾液をたくさん出して、毎日が健康で楽しい人生となるきっかけになれたら嬉しいです。
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