加齢と共によたよたした歩き方になっていませんか?
「おじいちゃん、おばあちゃんのような歩き方にはなりたくないな」なんて他人事のように思っていたら、街中で自分の歩き方が写っているのを偶然目にして、びっくりする方も多いですよね。
実は、歩き方は、体の健康状態を表わしているということをご存知ですか?
不調により内臓が硬くなっていると歩き方にも特徴が出てきます。
更に、更にですよ・・・
内臓が疲れると歩き方が悪くなり、悪い歩き方をしていると内臓が正しい位置に留まることができず、不調の原因にもなったりするんです。
ここで、内臓調整療法師として、内臓と歩き方の特徴と健康におススメの歩き方をご紹介していきます。
目次
ちょっとした歩き方の違いで健康の明暗を分ける?!
正しい歩き方には、〇〇を意識することが大事!!
改めて、普段、どんな歩き方をしていますか?
是非、自分の歩き方を想像しながら、読み進めてみてくださいね。
まずは、自分の歩き方を意識する前に、自分の普段使っている靴底を見てみてください。
「あれ?妙にかかとばかり、すり減っているな」
「靴底の真ん中ばかり、すり減っているな」
改めて気づく方もいれば、いつも靴を買い替える度、気になっていたんだよという方もいることでしょう。
普段の歩き方が靴底の減り方に現れる
なぜ一部分だけが、すり減ってしまうのでしょうか?
まさか、靴のメーカーは、その部分だけが弱く作っている訳ではないですよね。
真ん中とかかと側で異なる
実は・・・
かかとがよくすり減ってしまう方は、足裏の真ん中に痛みがある。
足の裏の真ん中がよくすり減ってしまう方は、かかと側に痛みがある。
その痛みは、普段気づかず・・・
多くの方が、無・意・識に・・・
痛みの部分が地面につかないようにして
歩いているという特徴があります。
痛みをかかえて・・・というのは、意識レベルで痛いという訳ではないというのがポイント。
足のリフレクソロジーなどで、「押されて初めて、ここが痛かったんだ」と気づく人も多いですよね。
足の裏の痛みが無意識だからこそ、歩き方も乱れていることも、なかなか自分では気がつきにくいんです。
右と左で異なる。
靴底の右側がよくすり減る方は、右側の臓器が硬くなっていたり、炎症が考えられます。
靴底の左側がよくすり減る方は、左側の臓器の硬くなっていたり、炎症が考えられます。
どの臓器も大切ですが・・・
特に右側で重要な臓器は、肝臓。
左側で重要な臓器は心臓。
靴底の右側がよくすり減る方は、右の足裏の真ん中を押すと痛かったりしませんか?
その場合には肝臓が疲れているかもしれません。
足裏の真ん中が硬く、コリコリしていれば、肝臓が硬くなっていて、真ん中がブヨブヨしていたり、力を失っていれば、肝臓が炎症していたり、肥大している可能性が高かったりもします。
その反対で、左側の足裏の真ん中が硬ければ、心臓が硬くなっていて、ブヨブヨしていれば、心臓の炎症や肥大の可能性が高かったりします。
その他、歩き方の特徴として、足の裏の外側がすり減る方は、がに股で歩いているかもしれません。内臓の疲労から、すり減っている側の内股も硬くなっているかもしれません。
がに股の方は、普段気がつきにくいですが、内股を押すと、びっくりするくらい痛いかも・・・
歩き方が乱れる原因とは?!
歩き方で、内臓がどんな状態になっているかも大いに関係するので、整体師として、歩き方をつい見てしまうのは、職業病かもしれません。
右のかかとの外側がすり減っている方がいらっしゃると、「肝臓が疲れていて、きっと右の腰痛で悩んでいるかもしれない」と施術前から体型だけでなく、歩き方や顔つきなどから、内臓の状態を推測します。
タマゴが先か、ニワトリが先か・・・
カラダの不調は、カラダの歪みを作り、歩き方が乱れてきます。その反対に、歩き方が悪いと足の裏からの悪い刺激が入り、内臓のあるべき位置がずれたり、内臓や筋肉が硬くなりやすくなったりもするので、歩き方や立つ姿勢というのは、とても大切なことなんです。
内臓の疲れ以外に、実は、現代人の生活スタイルの変化にも大きく影響しているのです。
本来、足は裸足で、崖など凸凹した道を歩くようにできています。山を登ったり下ったり、不安定な場所を歩くことによって、自然と足首が鍛えられたり、普段の生活だけで足から刺激が入ることで、カラダの安定が保たれているのです。
しかし、文明化された現代社会では、性能のいい靴を履いている(足を過度に守り過ぎている)ことや舗装された道しか歩かないことで、そんなに歩き方に意識しなくても、悪い意味で歩けてしまうということが考えられます。
更にデスクワークで、ずっと座りっぱなしや交通手段の発達により、歩く機会も減ってしまっていることも、悪い歩き方になってしまっているのではないでしょうか?
正しい歩き方には、〇〇を意識することが大事!!とは・・・
↑足の裏から見た図です。
靴や舗装された道が原因で、あまり使わなくなってしまった足心(そくしん)と呼ばれている種子骨(しゅしこつ)を意識して欲しいんです。
種子骨とは、足裏にある足の親趾(おやゆび)の付け根の大きく出っ張っているところです。
この種子骨が歩く時に使いこなせているかどうかが大事なんです。
正しい歩き方と検索すると
- かかとからついて、
- 足の小趾(こゆび)に重心が移り、
- 親趾(おやゆび)で蹴って
- 大股で歩く
とされているケースが多いですよね。
実は、かかとからついて、大股で歩くと、かかとから刺激が背骨に入りすぎて、あまりおススメできません。
種子骨を意識しながら、足の前半分を地面と水平に着地して歩いて欲しいんです。
種子骨を使いこなすことで、足からエネルギーが活性化されやすくなります。
膝から下の脚には、骨が二本あります。
太い脛骨(けいこつ)と細い腓骨(ひこつ)
小趾(こゆび)側に重心が乗って歩くと腓骨を使って歩くことになります。
腓骨はあくまでサポートする骨ですので、メインである脛骨を使った歩き方、つまり親趾側を使った歩き方が大事なんです。小趾側に重心がかかると腓骨を痛めやすいだけでなく、自然にがに股になりやすくもなります。
がに股になると骨盤が開きやすくなり、内臓も下がりやすくなって、内臓が硬くなったり、ぽっこりお腹の原因にもなってしまうのです。
種子骨を意識して、膝と脛(すね)と親趾がまっすぐ前を向いていることがとても大切なんです。
普段がに股に慣れている方にとって、膝と脛と親趾がまっすぐそろえると、「内股になっている」と違和感があるかもしれません。
慣れるまで、種子骨(足心)と親趾が水平に着地できる感覚を身につけられるまで、毎日少しずつその場で足踏みをしてみてください。毎日数分、足心を意識して足踏みをしているとカラダがぽかぽか温かくなってくるという方もいますよ。
足の心と呼ばれているだけに、歩き方は、体だけでなく、心にもよさそうですね。
正しい歩き方で、元気になりましょう。
最後に・・・
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
「健康のために一生懸命毎日歩いているよ」という方も多いと思います。しかし、かかとからドンと足をついて、がに股で歩けば、場合によっては歩けば歩くほど不健康になってしまうかもしれません。
是非、人間本来の歩き方を身につけて、あなたの毎日の生活が健康的にますます素敵な日々となるきっかけになれたら嬉しいです。
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