社会問題化している迷惑メールのひとつに「なりすましメール」というのがあります。
日々パソコンやスマホでメールを使っている人で、「いままでそんなメールは受け取ったことがない」という人はいないのではないでしょうか?お店の名前や大手通販会社、銀行名を騙ってあなたに何かをさせようとひっきりなしに送り付けてくるメールはすべてが詐欺目的です。
そんな日常化しているなりすましメールを対策するたったひとつの方法が「無視する」ことです。
「そんなことわかっちゃいるけどできないんだよ」という方のためになりすましメールを見分ける方法をお教えします。
目次
【見つけたら即ごみ箱】なりすましメールを見分ける
なりすましメールの例
知っている人や、知っている会社などから送られてきたメールは安心して読みますよね。
そんな心理を悪用して、送信元を偽って送られてくるメールを『なりすましメール』と言います。
メールを送るとき、送信元を書き換えたことがある人は少ないかもしれませんが、実は誰でも簡単に変更できるものなのです。ですから、メールを受け取る人も注意しなくてはなりません。
それでは、なりすましメールの送信元には、どういった名前があるのか見てみましょう。
<なりすましメールの送信元例>
・知人
・友人
・オンラインショップ
・銀行
・有名企業
・会社の同僚が会社のメールから
・自分のメールアドレス
以上のように、疑いを持たれにくい人からの名前やアドレスが設定されています。
例えば、いつも利用している銀行から
- 不正アクセスがありました。すぐパスワードを変更してください。
- ハッキングされています!パスワードを変更してください。
- 払い戻しの確認
などという題名でメールが届くことがありますし、実際に受け取ったことがある人は少なくないと思います。
銀行名や大手企業の名前から送られてきたメールは、送信元アドレスを確認するとかなり不自然だったりします。
名前はその企業の名前だが、アドレスが無料アドレスになっていたり、似通ったドメインであったりしますので見破るのは容易ですが、スマホの場合は送信元アドレスが確認しにくいので不審なメールはパソコンで確認するなどしてください。
自分のメールアドレスや知り合いのメールアドレスから送られてくる場合は、サーバーが乗っ取られている危険性もあります。そのようなメールは内容をよく見て、相手にそんなメールを送ったか確認するくらい用心深くても良いと思います。
メール内にリンクやURL
メール内のリンクをクリックさせることで、偽サイトに誘導したり、偽アプリのダウンロードが始まることがあります。
本物そっくりの偽サイトに誘導し、パスワードや個人情報を取られることもあります。
メール内のリンクはクリックしないでください。また、URLが書かれていてもアクセスしないでくださいね。
必ず、別のウィンドウを開いて、本当のサイトからサービスを利用するようにしましょう。
添付ファイル
添付ファイルがある場合は、送信元を必ずチェックします。
知り合いから送られてきた添付ファイルでも要注意。
送信元の名称はいつもと全く同じですか?本文の言葉遣いはいつも通り?そもそも、添付ファイルを送ってくる約束をしていましたか?
少しでも違和感を感じたら、本人に確認後に、添付ファイルを開きましょう。
メールは常に警戒
なりすましメールは、常に変化し続けています。
例え、働いている会社の同僚からのメールだったとしても、いつも利用しているショップからのメールだったとしても、注意が必要です。
「本当に騙そうとしていないかな?」
ちょっとしたことでも、疑って読むくらいがちょうどいいのです。
なりすましメールを防ぐ
迷惑メール拒否設定サービス
メールサービスを提供している会社では、なりすましメールを防ぐために迷惑メールを拒否できる設定を行うことができます。
なりすましメールや迷惑メールを、自動で迷惑メールフォルダに振り分けることができます(自動フィルタリング機能)。
自動フィルタリング機能で漏れたなりすましなどの迷惑メールは、手動で迷惑メールに認識させることもできます。
お使いのメールサービスの『設定』画面から、迷惑メール拒否機能を利用しましょう。それぞれのメールサービスごとに設定が必要です。
【スマホ・携帯キャリアのメール】
ドコモ、au、ソフトバンクなど携帯電話会社ごとに迷惑メール拒否設定を行うことができます。
【プロバイダのメール】
PCメールも各プロバイダごとに迷惑メール拒否設定を行います。
【無料メール】
yahooメールやGmailなどの無料メールサービスでも、迷惑メール拒否設定を行うことができます。
アンチウィルスソフトを利用する
アンチウィルスのソフトは、安全ではないサイトをブロックしてくれたり、添付ファイルをスキャンしてくれるので必ず利用しましょう。
また、アンチウィルスのソフトのアップデートは自動で行うように設定しましょう。常に新しいウィルスに対応できる状態をキープできます。
なりすましメールが来てしまったら?
絶対にしてはいけないこと
メールサービスの迷惑メール拒否設定をしていても、まれに受信トレイになりすましメールが届くことがあります。
そんな時は、速やかに手動で迷惑メールフォルダに移動します。
ここで、絶対にやってはいけないことがあります。
- メール内にあるリンクをクリックしない
- 添付ファイルを開かない
基本的には全て無視
なりすましメールでは、言葉巧みにリンクをクリックするように誘導してきます。
例えば、「このメールに覚えがない場合は、こちらから配信解除を設定できます」「お困りでしたら、こちらのお問合せから連絡ください」などのメッセージ。うっかりクリックしてしまいそうになりますよね?
このような場合でも、迷惑メールフォルダにメールを移動するだけでいいのです。
最初に言いましたが、基本的に無視するのがいちばんです。
なりすましメールのリンクをクリックしてしまった!
すでに、なりすましメール内のリンクをクリックしてしまった人はいませんか?偽サイトから、パスワードを変更してしまった人はいませんか?
『パスワードを変更してしまった』場合は、新しいブラウザを開いて本物のサイトからパスワードを再度設定し直しましょう。もし、ログインできない場合はサイトの問合せや窓口に相談して、パスワードの再設定を依頼しましょう。
万が一、パスワードを使って商品を購入されてしまっていた場合も、すぐに窓口で相談しましょう。
『ダウンロードやインストールが突然始まった』場合は、インストールブラウザの右上の×ボタンを押してブラウザを閉じます。ブラウザ内にある、ボタンやリンクをクリックしないでくださいね。例えば、「キャンセルボタン」や「閉じるボタン」がブラウザ上にあっても、触ってはいけません。
そして、すみやかにアンチウィルスソフトでパソコンをスキャンしておきましょう。もし、アンチウィルスソフトを入れていない場合は、クラウドのアンチウィルスソフトを購入してすぐにスキャンするのがおすすめです。PCが動かなくなった場合は、パソコン修理会社などでウィルスチェックを受けて駆除してもらいます。『パソコン トラブル』と検索すると、PCデポやドクターホームネットなど解決してくれる会社が見つかりますよ。
まとめ
なりすましメールの対策方法を知っておくと、被害を減らすことができます。現代では、お子さんもスマホを持っているので、メールに接する機会が多くなっています。ご家族みんなで、なりすましメールについて話してみてはいかがでしょうか?
常に「なりすましメールではないか?」という予防の意識をもって、メールと上手に付き合っていきましょう。
最後にもう一度いいます。
なりすましメールが届いたら無視して何もせずゴミ箱直行です。