【プロに聞いた】生パスタ3種の選び方と美味しい茹で方のポイント

突然ですが、生パスタって食べたことありますか?

私もいい大人になるまでスパゲッティと言えば「乾麺」でした。

はじめて生パスタを食べたときのあのモチモチ感の感動は今でも忘れません。

巷では乾麺をあらかじめ水に浸しておくと「生パスタ」が出来上がるなんていう都市伝説がありますが、あれは単なる茹で時間を節約する「時短テクニック」であり、決して生パスタにはなりません。

だってそもそも製法が違うんですから。

そこで私に生パスタのおいしさを教えてくれたわたしの師匠に生パスタと乾麺の違いや茹で方のポイントを聞いてみました。

生パスタと乾麺の違い

乾燥パスタはデュラムセモリナをパスタマシンで押し出した後、一般的には高温で乾燥させます。そのため長期保存ができ大量生産しやすいとされています。

これに対して生パスタは乾燥させずそのまま包装します。そのため作られる量が限られてきますが、その分フレッシュな状態のため食材の風味が際立ち、プリッと強い弾力とモチモチ食感と歯切れの良さを持っていて、素材本来の良さが生かされています。

茹で時間は乾燥パスタが6分ぐらいに対し生パスタは2分ぐらいで茹で上がります。また、乾燥パスタは底が深い鍋で茹でないと全部が浸からないため大量のお湯が必要ですが生パスタは少量のお湯でも美味しく茹で上がります。

代表的な生パスタ3種と茹で方のポイント

生パスタの食感を楽しむには具材が入っていないシンプルなソース、アラビアータ、ペペロンチーノなどで食材が食感の邪魔をしないソースが良いと思いますが、生パスタ全体を楽しむ美味しい食べ方は、なんといっても自分の好きなソース(食べたいソース)で生パスタを食べる事です。

生パスタ専門店に行くと、お好みのパスタを選ぶことができますのでその日の気分で選ぶのも楽しさのひとつかもしれませんね。

生スパゲティー

生パスタを食べ慣れてない方にお勧めな定番な生パスタ。

パスタの表面が滑らかでどんなソースにも合い、しっかりした弾力に富んだモチモチ食感で、麺に旨みがあるのが特徴。茹で上げをそのまま食べても美味しいです。

茹で方のポイント

茹で時間の目安は2分~2分20秒ほど。

お湯の量は1食あたり1.5リットルぐらいで茹でるとより生パスタの醍醐味である小麦の風味とモチッとした食感が出やすくなります。

ここからは3種とも共通

お湯に入れて少ししたらパスタを菜箸などで軽くほぐして茹でてください。

生パスタの多くは麺自体に塩が少量練り込んでありますので茹でるお湯には塩は入れません。茹でた時にパスタの中から塩分が溶け出し、そのお湯をまたパスタが吸収して戻り、麺に強いコシが生まれます。

生パスタを入れて沸騰したら弱火(ポツポツと空気の泡が出るくらい)にするとパスタのコシも出やすいです。これは強火でグツグツ茹でるとパスタ同士が絡み合いパスタの表面を傷付けてしまうからです。

生ペンネ

ペンネはペン先に似ていることからその名がついたショートパスタ。

最近日本でも流行り始めたショートパスタですが、本場イタリアではよく食べられています。

表面の筋にソースが入り込み、スープ系・グラタン・クリーム・トマトなどのソースに幅広く合わせやすく茹でのびしにくいのが特徴です。

何よりショートパスタのため茹で時間が短く、ちょっとしたおつまみはもちろん、サラダやグラタンにも使い方次第でいろいろ重宝しますよ。

茹で方のポイント

茹で時間の目安は1分50秒~2分10秒ほど。

1分50秒ぐらいで茹であげるとコシが強く、プリッとした食感が楽しめます。

さらに美味しい茹で方

茹で汁にパスタソースを入れます。

つまり水っぽいパスタソースになった茹で汁で生ペンネを1分30秒くらい茹で上げてから本来のパスタソースの中に入れて一緒に煮込むとパスタにソースの美味しさが染み込んだ絶品ペンネが楽しめます。

生フェットチーネ

卵不使用の為、小麦の風味が強く香る幅8.0㎜の平たいパスタです。

弾力に富んだモチプリッと歯切れがよい食感が特徴でクリームソースなどの濃厚なソースとの相性が抜群です。

長さを半分にカットしてスパゲッティグラタンにしても美味しく、料理のレパートリーが増える生パスタです。

茹で方のポイント

茹で時間の目安は3分10秒~3分35秒ほど。

麺同士がくっつきやすい為よく菜箸などでまめにほぐします。

お湯にエクストラバージンオリーブオイルを少量入れてから茹でるとパスタのくっつき防止になり、かつ微かにオリーブオイルの香りが移り、風味豊かになりますよ。

まとめ

生パスタだからと言って特別難しいことはありません。

3種の生パスタは茹で時間の差があるもののおおよそ茹で方は同じです。

これならご家庭でも簡単に美味しい生パスタがいただけそうですね。

みなさんも是非試してください。

最後に、生パスタの美味しい茹で方を教えてくれた師匠をご紹介します。

生パスタ専門店 Karen(カレン)

オーナーシェフ 加藤 竜司さん

東京都世田谷区桜新町1-3-8
(03)3703-7656

営業時間
11:30am-15:00pm(LO) ランチタイム
18:00pm-21:00pm(LO)ディナータイム
定休日
日曜日・月二回不定休(詳細はHPにて)

 

加藤シェフはテレショップやコンビニの店頭にも並び、一世を風靡した「世田谷ミートカルボ」の開発者です。

当時勤務していた尾山台の店舗から独立し桜新町でオーナーとしてお店を切り盛りされています。

その後尾山台の店舗が閉店し、「世田谷ミートカルボ」が食べられなくなってしまうのではないかと心配しましたが、他のメニューも含めて当時の味そのまま桜新町に移転してくれました。(もちろん新メニューもたくさんありますが)

このお店に行けばミートソースとカルボナーラのふたつの味を同時に楽しめる「ミートカルボナーラ(世田谷ミートカルボ)」がいつでも食べられます。



ライター紹介

shioG

投稿者プロフィール

【専門分野】芸能、不動産、保険、インターネット全般、ネットビジネス、SEO対策、ネットマーケティング他
※筆者の記事はすべて自身の経験に基づいた事実・見解を述べている。

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