台風のシーズンは8月から9月が一番多く日本列島に接近・上陸し、毎年30個ほどの台風が発生し、そのうちの5~10個前後が日本列島のどこかに上陸しています。
昨今の異常気象を考えると、発生個数や上陸個数もそうですが、1つ1つの大きさや被害についても考えなければいけなくなってきました。
そこで、台風が来る前に絶対に準備しておきたいことを12個、一緒に見て考えていきましょう。
目次
台風が来る前に絶対に準備しておきたい12のこと
台風は接近時や通過時に注意することは当たり前なのですが、台風が通り過ぎた後も「吹き返しの強い風」が吹きます。
そして、お雨をともなう台風の場合、台風の通過後も大雨で緩んだ地盤は土砂災害の危険があります。
したがって、台風の備えは台風シーズンの前に終わらせておく必要があります。
台風が来てから準備をすると大変危険です。しっかりと事前準備をしておくことで、もしも台風が上陸しても被害を最小限に抑えることができる可能性があります。
強風から窓を守るための準備
1. 窓ガラスの補強
台風の被害で最も多いのが強風による被害です。
その強風(障害物が飛んできて割れる場合も)で窓ガラスが割れたりすると家の中が水浸しになるだけでなく、飛び散ったガラスでケガをする危険もあります。
強風で窓ガラスが割れるのを防ぐ、割れても細かいガラス片が飛散しないように飛散防止フィルムなどを貼っておくといいでしょう。
※飛散防止フィルムは窓ガラスの内側に貼るようにしましょう
2. ベランダの不要なものを片付ける
ベランダには植木鉢や物干し竿、洗濯バサミなどがあるかと思います。
台風の強風の中で、それらが舞って窓ガラスを割ると言うケースが非常に多く報告されています。
台風が来る前には、ベランダにある不要なものを家の中に片付けて、物干し竿など紐で固定するなどしましょう。
3. 雨戸が閉まるか、ガタつきがないか確認する
雨戸を閉めれば窓ガラスを守ることができますが、メンテナンスが行き届いていないと、しっかり閉まらない場合もあります。
レールなどにゴミなどが詰まっていると、スムージー雨戸の開閉ができなくなりますので、定期的に掃除をしておきましょう。
また、雨戸にガタつきがあると、台風の強風で雨戸が飛んで行ってしまう可能性もあります。
そうすると、飛んで行った雨戸が第三者への被害にも繋がりますし、雨戸がなくなればむき出しになった窓ガラスは割れてしまう危険性もあります。
定期的に雨戸の掃除やメンテナンスをしておきましょう。
台風に備えるための家の中での準備
4. もしものときの懐中電灯・非常食
台風の被害で真っ先に考えるのが停電です。
特に夜中に停電が起こった場合、どこに行くにも何をするにも明りが必要になりますので、懐中電灯は必ず手の届くところに備えておきましょう。
停電が長時間続くことも考えて、携帯電話の充電やラジオ機能も備えた懐中電灯を準備しておくといいでしょう。
電気・水道・ガス等のライフラインが止まって、まず最初に復旧するのは電気と言われています(阪神・淡路大震災のときは7日で電気が通りました)。
台風の場合は、最低でも3日分の備えがあればいいと言われていますので、食べ物と飲料水を家族が3日間過ごすことができる量を準備しておきましょう。
<参考記事>
5. 台風の大雨による浸水への備え
まず、自分の住んでいる地域は浸水しやすいのか、川の近くなのか、川が氾濫したら危ないのか、これらを自治体のハザードマップで確認しましょう。
ハザードマップは『国土交通省ハザードマップポータルサイト』で確認することができます。詳しい使い方は以下のリンクにも記載してありますのでご確認ください。
<参考記事>
そして、実際に屋内への浸水があった場合、貴重品や家電などが濡れてダメにならないように2階へ移動させたり、高いところへ移動させておきましょう。
家財が浸水で壊れてしまった場合、家財の火災保険で保険金を受け取ることができる可能性があります。
その場合、「水災」が補償されていれば補償の対象となりますので、火災保険の補償内容を確認しておくといいでしょう。
「水災」の補償は保険料単価が高い部類ですので、いきなり保険会社で契約をせずに、まずは複数の損害保険会社で火災保険の無料見積もり
台風に備えるための家の外での準備
6. 屋根をチェックしておく
台風が通過すると、屋根瓦が飛んでしまったり、雨漏りしたりします。
また、屋根瓦は飛んでしまうと「凶器」となり、第三者に被害を与えてしまう恐れもありますので、瓦がずれていないか、ひび割れていないかなどを確認しておきましょう。
もし屋根に異常が確認されたときには、早急に修理業者やリフォーム業者に連絡をして直しておきましょう。
参考:全国優良リフォーム会社への一括見積もりなら【リショップナビ】
7. 雨どいを掃除しておく
雨どいを掃除したことがある人は少ないかもしれません。
しかし、長年放置していると枯葉やゴミなどが詰まり、雨水が流れなくなります。
構造によっては、流れずにあふれた雨水が逆流して屋内に漏れてくることもありますので、台風のシーズン前に一度は掃除をしておきましょう。
8. 外壁を補強しておく
長年住んでいる家の壁にはヒビが入っている場合があります。そして、雨や雪などが吹き付けて壁が浮き上がっていることもよくあります。
そう言った隙間から雨水が侵入し、屋内を浸水させたり、壁内の腐食に繋がったりすることもありますので、異常が見られた場合には早急に外壁を補強しておきましょう。
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9. 浸水しないように土嚢(どのう)を準備しておく
玄関や窓から水が入ってこないように土嚢を準備しておくと便利です。
ただし、通常の土嚢ですと中に土が入っているため、重く大きいことから移動させるのも保管するのも大変です。
そこで、今では水に浸けるだけで袋の中の吸水ポリマーが膨らんで「土嚢替わり」になる防災グッズも販売されています。
袋ですから、使わないときには折りたたんで収納できることから、保管にも優れています。
台風が過ぎた後の対策
10. 住宅に被害が出たときの損害保険の確認
台風により実際に屋根が飛んだり、浸水してしまった場合には火災保険の補償対象となる可能性があります。
加入しているプランにもよりますが、水災や風災の補償が対象となる場合には速やかに保険会社に連絡をして手続きを始めましょう。
保険金請求の際には、被害箇所の写真、家全体の写真、修理見積もりを用意しておくとスムーズでしょう。
ただし、「雨漏り」自体は経年劣化と判断されますので補償の対象外であることは覚えておきましょう。
11. リフォーム詐欺に注意する
大規模災害の後には必ず「悪徳業者」が被災者を狙って動き出します。
特に、屋根の修理やリフォームのための無料診断を行うと言って、後から高額な費用を請求したり、保険金詐欺の片棒を担がせるようなこともしますので、怪しいと思ったら絶対に契約しないようにしましょう。
そして、絶対に一人だけで判断しないように、もしものときには消費生活センターに相談するようにしましょう。
<参考記事>
12. 大規模災害のときは、被災者生活再建支援金を申請する
大規模災害の被害に遭われた際には、被災者生活再建支援金の申請ができて、最高で300万円が支給されます。
申請の際には罹災証明書などの書類が必要になりますので、事前に確認しておくといいでしょう。
<参考記事 1>
<参考記事 2>