初めてウィンターグリーンの香りを嗅いだ人は、え、これがアロマテラピーなの?と、びっくりされることが多いです。
それもそのはずで、ウィンターグリーンはまるでサロンパスのような香りがするんです!
身体の痛みがあっても湿布が使えないという人におすすめしたい精油なんです。
今回は、肩こりケアには欠かせないウィンターグリーンの効果効能についてご紹介します。
目次
ウィンターグリーンの効果効能
ウィンターグリーンは別名チェッカーベリーともいい、和名はヒメコウジという名前です。
赤い実が可愛らしいのでガーデニングでも人気があります。
サロンパスのような香りの秘密は「サリチル酸メチル」という成分です。
試しに、サロンパスの成分表示を見てみてください。
精油のプロフィール
- 科名:ツツジ科
- 学名:Gaultheria procumbens
- 抽出部位:葉
- 抽出法:水蒸気蒸留法
主な作用
- 抗炎症作用
- 鎮痛作用
- 鎮痙攣(ちんけいれん)作用:痛みによる筋肉の収縮を和らげる作用
- 肝臓刺激作用
- 抗リウマチ作用
- 創傷治癒作用
適用例
- 筋肉の痙攣
- 肩こり
- 腰痛
- 関節症
- リウマチ
- 関節炎
- 頭痛
- 高血圧症
心への作用
湿布のような香りで、リラックスとはほど遠いと思いきや、好きな人は好きな香り。
私がメディカルアロマの講師をしていた時も、20人に1人くらい、この香りがたまらなく好きだという人がいました。
- おばあちゃんの香り
- 昔の田舎の香り
などと感じる人が結構いました。
この香りに懐かしさを感じる人にはリラックス効果があるようです。
身体への作用
肩こり、腰痛など筋肉の疲労には抜群の効果を発揮します。疲れた時に、湿布代わりに使ってください。
私は湿布を一晩貼るとかゆくなってしまうので、肩こりなどにも湿布類が使えないのですが、ウィンターグリーンを知ってからは本当に重宝しています。
ウィンターグリーンの禁忌事項
アスピリンアレルギーの人は使用しないこと。また、敏感肌の人も注意。
ウィンターグリーンの使い方・楽しみ方
ウィンターグリーンはまさに湿布です。サロンパスのようにして使っていきましょう。
肩こり・腰痛ジェル
ウィンターグリーンに、筋肉をほぐしたり、血行を良くするアロマをプラスして、肩こりジェルを作っていきましょう。
<材料>
- 水溶性ジェル 大さじ1
- ウィンターグリーン精油 2滴
- ローズマリーカンファー精油 2滴
- レモングラス精油 3滴
- ペパーミント精油 2滴
- ラベンダー精油 2滴
ガラス容器などにジェルを入れて、精油を入れて混ぜるだけです。
このジェルさえあれば、肩こりや腰痛が辛いなと思ったら塗るだけ。スーッとして痛みが和らぎます。
塗るだけでももちろん良いのですが、その後に植物オイルを塗ってマッサージをすると、さらに血行が良くなってコリもほぐれるでしょう。
筋肉痛などにもおすすめのジェルです。
精油は香りを楽しむだけじゃない!
精油を使ったアロマテラピーは、「リラックス」するだけのものだと思われがちなのですが、それだけに使っているのはとてももったいないです。
今回ご紹介したウィンターグリーンのように、身体の痛みを取る働きを持つものもありますし、お薬ではありませんが、薬のような使い方ができるのがアロマテラピーなんです。
いい香りを嗅いでいるだけではとてももったいない。
もっと心や身体のメンテナンスに、アロマテラピーを使って欲しいと思います。