ローズマリーの効能〜脳を活性化させて認知症も予防

ローズマリーはスッキリとしたクリアな香りで、気分転換するにはもってこいのアロマ。朝からしゃっきりしたい時にもおすすめしたい香りです。

「ローズマリーが認知症にいい」ということがテレビで放映された時は、一時期どこのアロマショップでも売り切れてしまい、手に入らないこともありました。

そんなローズマリーが脳にどのような効能があるのかご紹介したいと思います。

ローズマリーの効能・効果

ローズマリー

ローズマリーという名前は「海のしずく」という意味のラテン語が由来。「マリアさまのバラ」という美しい別名もあります。

古代エジプトの時代から使われてきたハーブで、ギリシャやローマでも復活の象徴として大事にされてきました。

中世には伝染病の予防などにも使われてきた、とても利用価値の高いハーブなんです。

ローズマリーはケモタイプ精油

ケモタイプとは、学名は同じで、植物としては同じものでありながら、育った場所の気候や土壌によって成分の比率が変わってくるものです。

成分の比率が違うということは、精油の効能にも違いが出てくるということ。

何種類かあるローズマリーのうち、使い勝手がいいのはカンファーとシネオールですね。この2つは同じローズマリーですが、カンファーは樟脳(しょうのう=衣類の防虫剤などに使う)のような香り、シネオールの方はスッキリとしたクリアな香りです。

<精油のプロフィール>

  • 科名:シソ科
  • 学名:Rosmarinus offcinalis(ロスマリヌス オフィキナリス)
  • 抽出部位:葉と花
  • 抽出法:水蒸気蒸留法

<主な作用/ローズマリーカンファー>

  • 神経刺激作用
  • 粘液溶解作用:鼻水や痰などの粘液を溶解する
  • 筋肉弛緩(しかん)作用:筋肉の緊張をゆるめる
  • 脂肪溶解作用
  • リラックス作用
  • 静脈鬱滞(うったい)除去作用:静脈の流れを良くする
  • 通経作用:月経のリズムを整える

<適用例/ローズマリーカンファー>

  • 筋肉の痙攣
  • 肥満
  • 無月経
  • 希発月経
  • 筋肉痛

<主な作用/ローズマリーシネオール>

  • 抗カタル作用:鼻水、鼻づまりの改善
  • 去痰作用:痰をとる
  • 粘液溶解作用
  • 抗感染作用
  • 抗真菌作用

<適用例/ローズマリーシネオール>

  • 身体的疲労
  • 知的疲労
  • 気管支炎
  • 耳鼻咽喉系感染症
  • 胃痛
  • 耳炎
  • カンジダ症

心への作用

脳が疲れたときは、頭をすっきりさせてくれて、やる気を起こさせてくれるアロマです。心を強くする働きがあるので、無気力になっている時にも使って欲しいですね。

朝目覚めた時に嗅ぐと、気持ちもしゃきっとしてやる気が出てくると思います。

体への作用

今一番注目されているのは、認知症の予防でしょう。東京工科大学での研究で、ローズマリーのカルノシン酸という成分がアルツハイマー病を抑制することが分かりました。

以前、テレビで放映された時は、ローズマリーそのものが脳に作用するというよりも、サーカディアンリズム(概日リズム)を整えて、1日の生活にメリハリをつけることによって脳を活性化させるというものでした。

2016年11月24日号の科学誌「Cell Death and Disease」に掲載された東京工科大学の研究結果は、ローズマリーに含まれる成分が脳の記憶機能を回復させることを確認したというものです。

「ローズマリー由来の物質がアルツハイマー病を抑制」
 マウスのアルツハイマー病モデルを用いてカルノシン酸の認知症抑制作用を検討したところ、カルノシン酸を経口投与すると、脳の特に海馬と呼ばれる神経細胞におけるベータアミロイド蛋白質の沈着が有意に減少することを発見しました。
引用元:東京工科大学

ローズマリーは昔から脳の血流を増加させ、脳細胞を活性化させるといわれてきました。ですから、仕事で疲れた時や勉強で集中力をアップしたい時に良いとされていたのですが、これで科学的に証明された、ということになりますね。

西洋医学でもなかなか根本的な治療が出来ない中で、香りの成分が薬に応用されるようになったら、それはとても素晴らしいことだと思います。

ローズマリーの禁忌事項

ローズマリーには通経作用といって、生理を順調にする働きもあるため、妊娠中は使わないでください。

ローズマリー精油の使い方

ローズマリーは朝起きた時や、仕事で疲れたな〜というときに使って欲しい精油です。

アロマスプレー

お部屋で使うなら、芳香浴もいいんですけど、アロマスプレーを作っておくと便利です。朝起きた時に、お部屋の中でシュッシュとルームコロンのようにして使います。

<アロマスプレーの作り方>

  • 無水エタノール 5ml
  • ローズマリー精油 10滴
  • レモン精油 10滴
  • 精製水 95ml

スプレーボトルに無水エタノールを入れ、精油を入れてよく混ぜてから精製水を最後に加えます。

これで、目覚めもバッチリのアロマスプレーの出来上がり。朝起きたらカーテンを開け、朝日を浴びながら、部屋でスプレーして頭をすっきりさせましょう。

セルフマッサージ

生理不順や無月経などには、ローズマリーカンファーのマッサージオイルでセルフケアをしましょう。

植物オイルにローズマリーを2滴入れて、お腹をゆっくりマッサージしてください。筋肉の凝りをほぐす効果もあるので、同時に肩や腰などにぬるのもおすすめです。

ライター紹介

奈南有花アロマテラピーインストラクター&フリーライター

投稿者プロフィール

アロマセラピストスクールメディカルアロマ講師兼副学長
2012年まで社会保険庁(日本年金機構)にて年金関連業務に携わり、「消えた年金問題」などで大変忙しい時期を過ごす。その時の経験も活かし、年金・社会保険については「真実」の情報発信をしている。
また肌の弱かった長女のために様々な自然療法を試すうちにアロマテラピーにたどり着き、独学で勉強を始め、2010年にはアロマ環境協会のアロマテラピーインストラクターの資格を取得する。 現在、多方面の経験を生かした記事を書く「webライター」としても活躍中。
【専門分野】社会保険・年金の仕組み、手続等。アロマテラピー全般。美容・健康・食について

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