ローズウッドという精油はあまりメジャーではないかもしれませんが、私は最初に買う1本としてもよくおすすめしているんです。
というのも、香りも柔らかくてリラックスできるのと、スキンケアに使えたり、風邪の予防にも使える万能アロマだから。
こんなに用途が広くて様々な効果があるのに、あまり知られていないというのがとても残念・・・。ということで、今回はローズウッドの効能についてご紹介したいと思います。
目次
ローズウッドの効果・効能
ローズウッドはローズという名前がついていますけれど、お花から採れるアロマではありません。木から採れるアロマなんです。
香りを嗅いだら「これが木から採られているの?」と思うほど、穏やかなやさしい香りです。
<精油のプロフィール>
- 科名:クスノキ科
- 学名:Aniba rosaeodora(アニバ ロサエオドラ)
- 抽出部位:木部
- 抽出法:水蒸気蒸留法
<主な作用>
- 抗菌作用
- 抗真菌作用
- 抗ウィルス作用
- 免疫刺激作用
- 皮膚組織再生作用
- 皮膚強壮作用
- 収れん作用
- 催淫(さいいん)作用
- 性的強壮作用
- 鎮痛(ちんつう)作用
- リラックス作用
<適用例>
- 鼻炎
- 副鼻腔炎
- 耳炎
- 気管支炎性カタル
- 流行性感冒
- 膀胱炎
- 膣炎
- 皮膚真菌症
- アフタ症
- 歯肉炎
- ヘルペス
- 皮膚の老化防止
- 神経疲労
- 身体的衰弱
- 過労
- しわ
- ニキビ
- 皮膚炎
心への作用
ローズウッドは精神的な疲労をとってくれるので、ストレスを感じやすい人や、不安になりがちな人、あれこれ細かいことが気になってしまう人などにおすすめのアロマです。
精神の緊張を和らげてこころを落ち着かせてくれるでしょう。
体への作用
抗菌やウィルスに強いアロマというと、わりとすっきりした香りのものが多いのですが、ローズウッドも風邪の予防には適したアロマ。
抗ウィルス作用で免疫力の低下している体を風邪から守ります。特に喉や鼻の風邪に有効です。
ローズウッド精油の使い方
ローズウッドもメーカーによっては欠品となることが多くなってきました。というのも、ローズウッドは家具などを作る木材としても使われているため、主な産地であるブラジルで伐採が進み、年々採油量が少なくなってきてしまっているんです。ローズウッドは日本では紫檀(したん)と呼ばれることもありますね。
ブラジルでは、ローズウッドを1本伐採したら苗を1本植えるという法律があるそうですが、こんなに素晴らしい精油が手に入らなくならないようにしてもらいたいなと思います。
ちなみに、「ホーウッド」という精油がローズウッドの代用品として売られていることがありますが、やはり香りは本家には叶わないなと思います。
妊婦さんの芳香浴にも
ローズウッドには特に禁忌事項がなく、安全に使えるアロマなので、妊婦さんの芳香浴にもおすすめしています。
妊娠中は体が思うようにいかずイライラすることもありますし、慣れない妊婦生活でストレスも溜まります。
そんな時にローズウッドの香りでリラックスしてもらいたいなと思います。
おすすめのブレンドはオレンジスイート、ラベンダーなど。ティッシュにたらしてテーブルや枕元などにおいて香りを楽しんでください。
風邪予防スプレー
やさしい香りで風邪の予防もしてしまいましょう。
<スプレーの材料>
- 無水エタノール:5ml
- 精製水:95ml
- ローズウッド:10滴
- ラベンダー:3滴
- ユーカリ・ラディアタ:2滴
<作り方>
- スプレーボトル(100均でOK!)に無水エタノールを入れます。
- そこに精油を入れてよく振り混ぜます。
- 精製水を入れてさらに混ぜます。
精油は水に溶けないので、先に無水エタノールを入れてから!順序をお間違えなく。
スキンケアに
上記の材料のうち、無水エタノールをグリセリンに変えて、精油を入れれば化粧水の出来上がりです。
精油のブレンドは変えてみましょう。
- ローズウッド:10滴
- マンダリン:5滴
(もしくは、ゼラニウム、パルマローザ、ラベンダーなど)
これも同じように、グリセリンを入れてから精油を入れて最後に精製水です。
敏感肌や年齢肌などにおすすめの化粧水になります。