風邪といったらユーカリかローレルか。どちらも甲乙つけがたいのですが、風邪以外にも様々なことに使える便利な精油がローレルです。
煮込み料理などのよく使われる月桂樹の葉。ベイリーフ、ローリエとも呼ばれますね。あの葉っぱから精油が採れるのです。
今回はローレルの効果効能についてご紹介します。
目次
ローレルの効果効能
ローレルも古代から人々の役に立ってきた植物ですね。消化を助けることから、料理にも使われてきました。
学名は「称賛する」という意味があり、古代ギリシャのオリンピック競技でも、勝利者にはローレルの冠が贈られていました。
精油のプロフィール
- 科名:クスノキ科
- 学名:Laurus nobilis
- 抽出部位:葉
- 抽出法:水蒸気蒸留法
主な作用
- 抗菌作用
- 抗ウィルス作用
- 抗真菌作用
- 抗カタル作用:咳、鼻水、鼻づまり、のどの痛みなどを和らげる作用
- 粘液溶解作用
- 去痰(きょたん)作用:痰を切る作用
- 鎮痛作用
- 自律神経調整作用
- 鎮痙攣(ちんけいれん)作用:痛みによる筋肉の収縮を和らげる作用
- 瘢痕形成(はんこんけいせい)作用:傷や肌の凸凹を治す作用
適用例
- 流行性感冒
- 慢性気管支炎
- 慢性副鼻腔炎
- 消化器系真菌症
- 皮膚真菌症
- 婦人科系真菌症
- 口内炎
- 歯痛歯肉炎
- ニキビ
- 床ずれ
- 関節炎
- リウマチ
- 消化不良
- 鼓腸
- 神経痛
- 打撲
心への作用
料理用のローレルを嗅いで見ると分かると思いますが、スッキリした中にもどこかスパイシーさを感じる香りで、心を温めて元気にしてくれるアロマです。
ストレスで心が冷えてしまった時は、ローレルで元気になりましょう。
集中力をアップさせたい時にもおすすめです。
身体への作用
なんといっても風邪の諸症状を抑える働きですね。風邪といったらユーカリを使うことが多いのですが、ローレルの方が幅広い症状をカバーできる精油だと思います。
鼻水、鼻づまり、のどの痛みなどに有効です。
皮膚への作用
ニキビ肌、ニキビ跡、炎症を起こしがちな肌に向いています。また、ヘアケアにも役立つ精油なので、頭皮を健やかに保ち、フケの防止にもいいでしょう。
ローレルの使い方・楽しみ方
ローレルはあんまりメジャーな精油ではないのかもしれないのですが、本当に便利に使えるアロマなので、ぜひ一家に1本常備して欲しいなと思います。
香りはユーカリに似ていますが、料理にも使われるくらいですから、もう少し深みのある、風味の良い香りです。
呼吸器が辛い時には吸入法
鼻や喉の症状が辛い時は吸入法で呼吸器を楽にしましょう。
マグカップなどに少し熱めのお湯を入れ(70〜80度くらい)、そこにローレル精油を1〜2滴たらします。
刺激を感じないように目は閉じて、マグカップを持ってゆっくりを香りを吸込んでください。鼻や喉に香りの成分がしみ渡るようなイメージで。
ゆっくり深呼吸をしていると段々呼吸が楽になってくるでしょう。
風邪の予防に空気清浄スプレー
ローレルの抗菌作用と抗ウィルス作用で空気を浄化して、風邪のウィルスが増殖しないようにしたいので、風邪予防スプレーを作ってみましょう。
<材料>
- 無水エタノール 5ml
- ローレル精油 10滴
- レモン精油 10滴
- 精製水 95ml
<作り方>
- スプレーボトル(100均でOK!)に無水エタノールを入れます。
- 精油を加えてよく混ぜます。
- 精製水を加えて蓋をしてさらによく混ぜて出来上がり。
同じように空気をキレイにしてくれるレモンとの組み合わせで、スッキリクリアな香りのルームスプレーが出来ます。
朝起きた時や外から帰ってきた時など、お部屋にシュッシュとスプレーしてみてください。
色々と便利に使えるアロマのスプレーについてはこちらでも詳しくご紹介しています。
>「簡単手作りアロマスプレー13選!効果別アロマスプレーの作り方」
ローレルのヘアトニック
頭皮をさっぱりさせたい時はローレルでヘアトニックを作ってみませんか。
<材料>
- 無水エタノール 5ml
- ローレル精油 5滴
- ローズマリー精油 5滴
- 精製水 45ml
<作り方>
- ポンプボトルに無水エタノールを入れます。
- 精油を加えてよく混ぜます。
- 精製水を加えて蓋をしてさらによく混ぜて出来上がり。
ローズマリーはメーカーによって色々種類がある場合がありますが、髪に使うならローズマリーカンファーよりもローズマリーシネオールの方が香りが良くていいかもしれません。
使う時は適量を手に取って、地肌につけてマッサージします。