医療保険を検討する上で、「通院保障」を考える人もいると思います。この通院保障ですが、今までも様々な議論を巻き起こしている保障で、そもそも必要なのかと言うような話まで出ています。
今日はその通院保障の必要性について確認していきましょう。
目次
通院保障の基礎知識
通院保障は、医療保険に「通院特約」として付加されていることが一般的で、がん保険には「がん治療通院特約」などと言う名前で付加されています。
通院保障は「入院ありき」の特約
通院特約は一般的に「入院ありき」で請求することができる特約です。病気やケガで病院に通院しただけではこの特約を保険会社に請求することはできません。
病気やケガで入院をした場合、その後の治療のための通院や入院前の通院が保障されるものですので、「入院なしでは請求できない」と言うことを覚えておく必要があります。
また、通院の給付金額は入院日額の6割程度と少なく設定されていて、その割には保険料単価が高いと言う指摘もありますので、そもそもの通院特約に対する存在意義にも疑問を呈する専門家が増えてきています。
ほとんどの保険会社で通院特約を売りたがらない現実
現在、ほとんどの保険会社で「通院特約」を販売していません。
それは一体なぜなんでしょうか?
保険金・給付金の不払い問題が原因
実は、通院特約を取り扱う保険会社が減った理由に「保険金・給付金の不払い問題」が関係していたんです。
保険金・給付金は保険契約者や被保険者が保険会社に請求して初めて受け取ることができます。数年前に保険金や給付金の不払い問題が起こったとき、その多くがこの「通院特約」が原因とも言われました。
通院特約は上の項で「入院ありき」と説明しました。多くの人は入院や手術を受けたときは『あ、保険会社に請求しよう!』と思います。しかし、いざ退院をして通院が終わるともう病院に行くこともなくなるので、通院特約を請求することも、この特約があったことすら忘れてしまうことが多く、この影響で通院特約の支払い漏れが数多く発生しました。
保険会社や担当がしっかりと対応すれば済む問題なのですが、保険会社はこの不払い問題を早急に解消するために通院特約の取扱いを減らしていきました。
共済には通院特約があるが・・・
共済には通院特約があります。しかし、共済の通院特約は「交通事故のみ」と言う条件つきです。また、給付される金額も1,000円程度と少ないので、その効果も疑問です。
がん通院は根強い人気がある
ただの病気やケガでの通院は保険会社の取扱いが減っている傾向にありますが、それでも「がん通院」だけは根強い人気があります。これは、今まで長期入院が常識だったがん治療が、短期でしかも通院で行われる治療が増えたことも影響しています。
例として、オリックス生命の終身医療保険「新キュア」で見てみたいと思います。
オリックス生命 終身医療保険「新キュア」60日型、30歳男性終身払込、入院給付金日額5,000円
保障内容は以下の通りです。
- 30歳男性:終身払込
- 入院日額:5,000円
- 手術給付金:外来手術2.5万円、入院手術10万円
- 先進医療特約:通算2000万円
- がん診断給付金特約:複数回支払い可能、1回50万円
- がん通院特約:1日5,000円
- 保険料:2,332円
※がん通院特約を付加するためには、がん診断給付金特約を付加する必要があります。
※がんにより入院給付金の支払事由に該当する入院をし、その退院後の1年(通院治療期間)以内の通院が対象です。
ちなみに、この「がん診断給付金特約」と「がん通院特約」は基本契約にわずか750円を足すだけで追加できますので、人気があるのもうなずけます。
結果、通院保障は必要なのか?
通院保障については、現状必要ないものと考えます。なぜなら、病院での治療が入院治療から通院治療へとシフトしてきているとは言え、通院特約は一時金で受け取れるものではなく「日額いくら」と言う計算でもらえるものだからです。
通院日額は入院日額よりも少ない場合が多く、受け取れる金額もそこまで多くならない傾向にあります。がんなどを心配するのであれば三大疾病の一時金が受け取れる保険を検討すべきですし、そもそも単なる通院でそこまで大きな出費が出るとは考えられません。
受け取れる金額の大きさと支払う保険料のバランスを考えて、通院特約を検討したほうがいいかもしれませんね。
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