卒業式シーズンになり、それが終わると新社会人の会社デビューが始まりますね。
あのリクルートスーツ姿、着慣れないスーツ姿を見ると今でも自分の若かりし頃を思い出して、『頑張れよ~』と目を細めてしまうのは年のせいでしょうか・・・(笑)
目次
新社会人に立ちはだかるいくつもの『洗礼』
社会人としての『常識』と言う洗礼
新社会人として「この会社で頑張っていこう!」と張り切っている若者に待ち受ける“洗礼”はいくつかあります。身だしなみや言葉遣いなどは最初は学生気分が抜けずに苦労するでしょう。特に体育会系だった学生さんなどは「~ッス」なんて言葉が抜けないですよね。これがまず超えなければいけない壁ではないでしょうか。社会人としての『常識』と言う名の洗礼とも言えます。
そして、夜更かしをして朝は遅く起きると言う生活から、会社員になると朝早くから夜遅くまで仕事をする規則的な生活に変わります。残業なんて当たり前です。
まずは、このような生活態度や生活リズムの変化にも慣れないといけませんね。私もこの生活に慣れるのに数週間かかりましたが、どちらかと言うと覚えなければいけない事が多く、あっと言う間な感じもしましたが。
3割が3年以内に辞めてしまう?
厚生労働省「新規学校卒業者の就職離職状況調査」において、2011年の離職率のデータを見ると、中卒者の64.8%、高卒者の39.6%、大卒者でも32.4%が3年以内に会社を辞めています。
この離職率の高さの原因として、就職難で不本意な会社に就職をした若者が転職に動いた事が影響しているとも言われています。
「3年は続けないと、その仕事の本質はわからない」と言いますが、確かに「思っていた仕事と違かった」なんて言われても、新入社員に重要な仕事は任せられませんから、その仕事の本質もわからないのは当然ですよね。なんて言っている私も入社1年で転職したタイプなので、あまり大きな事は言えませんよね・・・(苦笑)
新社会人に襲いかかる保険の勧誘と言う名の『洗礼』
あなたはすでに狙われている!
気付いていないかもしれませんが、あなたはすでに狙われている・・・ロックオンされていますよ。誰にって?セールスレディと言われる保険のおばちゃんにです。
保険のおばちゃんの情報収集能力は「ハンパない」ものがあります。あなたの名前から生年月日などはいとも簡単に入手してくるでしょう。そして、昼休みになれば脇目もふれずに一直線にあなたのもとへ駆け寄ってきます。
契約するまで諦めない
よく営業マンは上司から「契約が取れるまで帰ってくるな!」なんて当たり前のように言われます。“彼女たち”も諦めません。しかもその姿勢は徹底されています。あなたが「保険に入ります」と言うまで何度でも諦めずに、あなたに会いに来てくれます。
中には自分好みの可愛いセールスレディもいますから、良からぬ事を考えて保険に加入してしまうなんて事もあります。と言うか見た事があります(私じゃないですよ!)。
ただ、大抵は“自分の好みじゃない”セールスレディが大半ですので、間違いを犯す事はないでしょう。
なかなか諦めてくれない“ターミネーター”のようなセールスレディに苦戦するようでしたら、以前の記事にも書いた『【しつこい!保険の勧誘】3つの上手な断り方と絶対やってはいけない事』を参考に、しっかりと『NO!』とお断りください。
問題は保険の中身
可愛かろうが、そうでなかろうが、しつこかろうが関係ありません。問題は保険の中身です。
個人的に言えば、一番いいのは『担当が可愛くて、保険の中身も素晴らしい』事です。ただ、これだけは言っておきます。私に下心はありませんよ。
まじめな話に戻りますが、大事なのは保険の中身です。では、素晴らしい保険の中身とは一体どんなものなのでしょうか?
そもそも新社会人に保険は必要なのか?
保険が必要な人はこんな人
保険に加入しなければいけない人とはどんな人でしょうか?簡単に言えば、「その人が亡くなったら、家族の生活に支障をきたす人」です。子供が生まれたばかりの夫婦の旦那さんなんかは一番イメージしやすいんじゃないでしょうか。また、女性の場合は結婚や出産を意識する年齢になったら医療保険などを検討する事が増えてきます。
では、新社会人はどうでしょうか?もし新社会人であるあなたが亡くなったとしたら、残された家族の生活が困窮するような事があるでしょうか?ほとんどの場合、「お金で困る事はない」と言う答えが返ってくるでしょう。
新社会人にも加入すべき保険はある
新社会人は独身で若く、保険が必要ないようにも思えます。もちろん、2000万円も3000万円も保険は必要ありません。しかし、加入しておい方がいい保険もあります。
そのひとつが医療保険です。病気のリスクは年を取るほど高まりますが、ケガのリスクは若い人も同じです。スポーツでのケガ、仕事上でのケガ(会社で保険に加入している場合もあります)などを考える必要があります。
そして、特に女性の場合は若いうちに医療保険に加入しておく事をお勧めします。女性は20代後半頃から女性疾病のリスクが高くなってきます。そして、妊娠や出産の時期とも重なります。これらの経験をした後に医療保険に加入しようとすると、保険金の対象外となる条件が付いたり保険自体に加入出来ないなどのリスクがあります。そうならないためにも、早めに医療保険に加入しておく事をお勧めしています。
加入するなら掛け捨ての医療保険
医療保険を検討するなら、掛け捨ての医療保険がお勧めです。
病気やケガのリスクは何歳になってもありますし、若いうちに加入しておくと保険料も安く収まります。そして、掛け捨てタイプを選ぶ事で更に保険料も安くなります。
また、医療保険は時代とともに保障内容も変わってきますので、定期的な見直しをする事もお勧めします。その際には特定の保険会社だけでなく、複数の保険会社の商品を比較する事が重要です。その点からも、60歳払いや65歳払いなどの短期払いを選ぶよりも終身払いを利用する事で保険料をお抑えると言うテクニックも覚えておきましょう。
貯蓄性の保険にも注意が必要
「どうせ保険に入るなら貯蓄性の高い保険に加入しないと勿体ない!」と、終身保険や個人年金保険を選ばれる方も多いでしょう。しかし、これらの貯蓄性の高い保険にも注意が必要です。
基本的に貯蓄性の高い保険は、支払った保険料の総額が解約返戻金(貯まっているお金)を超えるまで、長い年数が必要となります。60歳払込の保険だと60歳までは途中で解約をすると支払った保険料の総額よりも戻ってくるお金が少なくなります。
今は払えるかもしれない金額でも、結婚して家族が増えたり、会社を退職などした場合には保険料の支払いが厳しくなる場合も多々あります。そうなった場合、保険を解約したり減額したりすると「損」をしてしまいます。貯蓄性の高い保険を検討する場合は、「将来も保険料を支払い続ける事が可能かどうか」もイメージして加入するようにしましょう。