現在、多くの方が気軽に海外旅行に行ける時代になりました。ハワイやグアムなどのリゾート地だけでなく、ヨーロッパやアフリカ、北極などもツアーのおすすめとして人気の行き先です。
そこで渡航前に必ず入ってほしい海外旅行保険ですが、どうやって選べばいいのか、あなたに本当に必要なおすすめの保険の選び方を教えます。
目次
海外旅行でよくあるトラブル
日本とは違う気候や衛生環境、そして治安
海外旅行は準備している時から楽しいですよね！「どこに行こうか、何を食べようか」とガイドブックを見ながら色々と考えを巡らせている時間、この時間がもしかしたら一番楽しいんじゃないかと思います。
しかし、現地では楽しい事ばかりが起こるとは限りません。様々なトラブルに日本人が巻き込まれてしまっている事も事実です。海外では気候や風習、衛生環境が日本とは異なりますので、体調を崩しやすかったりケガをしたりする事も多いので注意が必要です。
また、体調不良と並んで注意しなければいけない事のひとつに、盗難や犯罪に巻き込まれる事への対策が重要です。特に注意すべき事として、スリ・ひったくりなどの強盗、詐欺、傷害などがあります。
トラブルは病気やケガ・犯罪だけじゃない！
旅行者が巻き込まれるトラブルは病気やケガ・犯罪だけではありません。
ジェイアイ傷害火災の発表している2012年のデータによると、海外旅行保険の保険金請求の項目で飛行機が飛ばなかったり遅れたりする「航空遅延」や、スーツケースが空港に届かなかったり、手荷物が無くなるなどのケースの割合が全体の14.7％（前年比106.1％）、カメラやビデオなどの携行品の盗難や故障が36.7％（前年比105.3％）と多くなっている事がわかります。
待ちに待った楽しい海外旅行で、飛行機が遅れてせっかく組んだ日程がズレたり、ホテルに泊まれなくなったりしたら大変ですよね。昔、私が数人で旅行に行った時、旅行の最終日にカメラの盗難に遭った人がいました。たくさん撮った思い出の写真も戻って来ることはもちろんなく、ホントに可哀そうでした。
海外旅行保険の必要性
地域で違うトラブル
日本人旅行者が見舞われるトラブルは渡航先によっても異なります。
例えばアジアでは、日本とは異なる気候や衛生環境で腹痛を起こしたり病気になるケースが多く見られます。対してヨーロッパやアフリカでは、行き先によって飛行機の乗り換えが多くなり、荷物の積み替えが増える事でスーツケースの破損や手荷物がなくなるなどのトラブルが増えています。
また、スリなどの犯罪行為の多様化も見られる事から現金や手荷物のみならず、スマートフォンやタブレット端末の盗難被害も増えています。
年代でも違うトラブル
ジェイアイ傷害火災のデータによると、病気やケガで支払った保険金300万円以上の事故のうち、シニア層と呼ばれる65歳以上の割合が約半数に増えています。これは、アクティブなシニア層が増えた事が理由のひとつとされていますが、段差でつまづいて骨折をした結果、長期入院をしたり、突然の脳疾患や心疾患で長期入院するケースが原因で高額な治療費になっていると言う事などが理由とされています。
このように、海外旅行でのトラブルは病気やケガだけではなく、飛行遅延や手荷物の破損、犯罪に巻き込まれるなど様々です。海外旅行保険に加入していれば全てのトラブルが防げると言う事でもありませんが、金銭でいくらかカバーする事が出来たら気持ちも少しは晴れるのではないでしょうか。
あなたにおすすめな海外旅行保険の選び方
もしもの時に日本語が通じる！
海外旅行保険をどこの保険会社で加入するか、実はあまり深く考えている人は少ないのではないでしょうか。
保険会社もプランもたくさんありますから、選ぶのも簡単ではないですよね。そんな時にまず考えるのが、もしもの時に日本語が通じるサービスがあるかどうかです。トラブルに巻き込まれた時は少なからず気が動転しているものです。そんな時に日本語で対応してくれるサービスがあると、それだけで安心ですよね。
病院への高額な支払いは建て替えてくれる？
もうひとつ重要なポイントとして、現地での医療費の支払いがキャッシュレスサービス（保険会社が立て替えてくれる）であるかどうかという事が挙げられます。
キャッシュレスサービスとは、現地の病院で支払う医療費を保険会社が立て替えてくれるサービスです。簡単に言うと、現地の病院の窓口で医療費を支払う必要がないと言う事です。
海外で事故や病気で治療を受けた時、日本のように健康保険は利用出来ませんから、医療費は全額実費となります。例えば、モルジブでスキューバーダイビングをしていて事故に遭った例を見ると、誤って海水を肺に吸い込み意識不明になったケースでは医療費とシンガポールの病院（8日間の入院）への運搬費用の合計で約818万円と言う例があります。
いくら医療費は海外旅行保険で戻ってくると言っても、現地で支払わなければならないとしたら困りますよね。そう言った時に、このキャッシュレスサービスがあるかどうかが重要になってきます。
この便利なキャッシュレスサービスですが、国や地域によって利用出来ない事もあります。アメリカやイタリアなどメジャーな旅行先は大体カバーされていますが、発展途上国や小さな国などは対象外としている保険会社もありますので、自分の旅行先の国はキャッシュレスサービスの対象になっているかどうか確認しておきましょう。
そもそも保険対象外のものもある
海外旅行保険は何でも補償してくれるわけではありません。例えば戦争中の国、海外旅行保険は約款で「戦争や革命などの事変」は保険金支払いの対象外としています。当たり前と言っちゃ当たり前ですね。戦争している国に言ってケガをしても自業自得ですから、保険会社も面倒見れないですよね。
また、妊娠や出産・流産、精神疾患、被保険者の酒気帯び運転による事故なども対象外ですので気をつけてください。
あなたにおすすめの海外旅行保険とは
ここまでの内容をまとめてみたいと思います。
- 事故や病気以外にも様々なトラブルに注意する
- 国や地域、年代によってトラブルの種類が異なる
- 日本語で対応してくれる保険会社を選ぶ
- キャッシュレスサービスのある保険会社を選ぶ
- そもそも保険の対象にならない事もある
そして、最後に補足として大事な事をお伝えしたいと思います。
海外旅行保険は空港で入らずに、事前に保険代理店などで相談して加入すると言う事です。
空港では保険の補償内容を比較したり、選ぶ時間はないですよね？「あーもうこれでいいや！」って感じで保険料の丁度いい保険に加入する事がほとんどですよね？インターネットでも然りです。でも事前に保険代理店で色々な情報から保険を選べば、あなたの海外旅行にぴったりの安心出来るプランが、しかも適切な保険料で加入する事が出来るでしょう。
