コリアンダーといえばパクチー、香菜(しゃんつぁい)とも呼ばれる、エスニック料理には欠かせないハーブですよね。
あの独特の香りが苦手・・・という人も多いのではないでしょうか。実は私も苦手です。コリアンダーは食べられません。
でも、精油の香りは食べるコリアンダーとは全く違いますのでご安心を。食べるのは葉っぱや茎ですが、精油を採るのは種からなので、香りが違います。
今回はコリアンダーの効果効能についてお伝えします。
目次
コリアンダーの効果効能
香りの特徴は、というと、ハーブっぽい香りなんだけど、どこか甘さを感じるような、温かみのある香りです。不思議と気持ちが落ち着きます。
コリアンダーは古代から使われていて、聖書にも登場するし、エジプトのツタンカーメン王のお墓からも種が発見されているんですよ。昔から薬のように使われてきたハーブです。
心と体の疲れを取って、気の流れをなめらかにしてくれるアロマです。「パクチー苦手!」という人でも大丈夫ですから、精神的な疲れを感じた時にも使って欲しいと思います。
精油のプロフィール
- 科名:セリ科
- 学名:Coriandrum sativum
- 抽出部位:種子
- 抽出法:水蒸気蒸留法
主な作用
- 健胃作用
- 神経強壮作用
- 抗菌作用
- 抗感染作用
- 抗うつ作用
- 疲労回復作用
- 食欲増進作用
適用例
- 消化不良
- 鼓腸(こちょう):お腹のガスだまり
- 大腸炎
- 疲労回復
- 睡眠障害
- 興奮症
- 関節痛
- 空気嚥下症(くうきえんげしょう):げっぷが出やすいとき
心への作用
スパイス系の精油に分類されるコリアンダーですが、ラベンダーと同じ、リナロールという成分が主なので、どことなく心落ち着く、甘さのある香りなんですね。
科学的に「幸福な気分」がどういうものかを示すのは難しいですが、コリアンダーの香りを嗅ぐと、単なるリラックスというよりは、心を温めて幸せな気分にしてくれるから不思議です。
官能的とも表現されるその香りは、集中力は記憶力を高めたい時にもよく使われます。リラックスさせながらもやる気を起こさせるという、両面の働きがあるのもコリアンダーの特徴です。
ストレスで眠れない時などに使ってみて欲しいです。ラベンダーのような甘い香りよりもハーブ系の香りが好きならコリアンダーの方がおすすめですよ。
身体への作用
お腹の調子が悪いとき、ストレスで食欲がない時などにおすすめのアロマです。ジンジャーやペッパーなど食べるものから採れるアロマはお腹の調子を整えるものが多いのですが、コリアンダーもその一つ。食欲を刺激して消化を促進する作用があります。
疲労回復作用もあるので、ドッと疲れが出た時などにおすすめ。香りをそのまま嗅ぐのもいいですが、アロマバスなどでゆっくりするのもいいですよ。
コリアンダーの使い方・楽しみ方
心と体、両方に作用する精油ですから、香りを楽しむ他にマッサージなどもおすすめです。
幸せな気分になりたい時に
今日は仕事で嫌なことがあった、最近ストレス続きで精神的にも疲れている、というときにはコリアンダーの香りで幸せな気分になってください。
家に帰ってすぐに嗅いでもいいし、早起きしてゆっくり過ごしながら嗅いでもいいですね。ティッシュにたらしてテーブルの上においておくだけでも十分ですが、マグカップにお湯を入れて精油をたらすと香りがより広がります。
疲れを取ってくれるアロマバス
疲労回復にはやっぱりお風呂。忙しくて毎日湯船に入れないという方も、今日はぐっすり眠りたい!と思ったら、コリアンダーでリラックスしてください。
- 天然塩:大さじ2〜3
- コリアンダー精油:2滴
- マンダリン精油:3滴
手作りのアロマバスソルトで1日に疲れを癒しましょう。塩に精油を混ぜてからお湯に入れてください。精油は水には溶けないので、決してそのまま入れないように。
塩がない時は、蜂蜜やお酒でもOKです。
お腹の調子を整えるマッサージ
コリアンダーは、ストレスで胃がもたれているときなど、お腹の不快感を感じる時におすすめです。
- ホホバオイルなど:小さじ1
- コリアンダー精油:2滴
マッサージに使う植物オイルは何でもいいです。ただ、ホホバオイルは肌質を選ばず、保湿効果も高いオイルなので1本持っておくと便利ですよ。
オイルについてはこちらでもご紹介しています>「キャリアオイルの種類と効能~マッサージやスキンケアに大活躍!」
マッサージオイルを作ったら、お腹に塗って優しくマッサージしてください。仰向けになって軽く膝を曲げ、リラックスしながらやると効果的です。
便秘がちな人はフェンネル精油を1滴加えて、腸の方までマッサージすると便秘解消効果も期待できますよ。