ジンジャーのアロマは、本当に生姜そのもののスパイシーな香りがします。
食べる生姜の方は薬味にも使われることが多く、日本人にはなじみのある香りだと思います。
食べるものから採れるアロマはお腹にいいものが多いのですが、ジンジャーもその一つ。
便秘の解消に役立つので、お腹が張って苦しい時はとても役に立ちますよ。
しかも、血行を良くして冷え性改善にも役立つ、女性に嬉しい効能がたっぷりのアロマです。
今回はそんなジンジャーの効能についてご紹介します。
目次
ジンジャーの効果効能
ジンジャーの精油は食べる部分と同じ、根から採れます。古くから漢方でも使われてきた、薬効の高い植物ですね。
ショウガ湯は身体を温めたり、胃腸の調子を整えたりしますが、精油もまさにそれを同じような使い方が出来るんです。
私も手先が冷える時によく使っていますが、スパイシーな香りが心もしゃきっと元気にしてくれるアロマです。
精油のプロフィール
- 科名:ショウガ科
- 学名:Zingiber officinalis
- 抽出部位:根茎
- 抽出法:水蒸気蒸留法
主な作用
- 催淫(さいいん)作用
- 性的強壮作用
- 消化促進作用
- 食欲増進作用
- 駆風作用
- 鎮痛作用
- 抗炎症作用
- 鎮痙攣(ちんけいれん)作用:痛みや疲労による筋肉のこわばりをほぐす作用
- 鎮咳(ちんがい)作用:咳を鎮める作用
- 去痰(きょたん)作用:痰を切る作用
- 蠕動(ぜんどう)運動促進作用:腸の働きを活発にする作用
- 静脈鬱血除去作用:静脈の流れを良くする作用
適用例
- 冷感症
- 食欲不振
- 消化不良
- 鼓腸
- 空気嚥下(えんげ)症
- 咳
- 筋肉疲労
- 吐き気
- 便秘
心への作用
まさに「温める」働きのあるアロマなので、心が冷えきってしまっている時に使ってみてください。
疲れた心を元気づけるにはうってつけのアロマ。精神的な疲労が激しい時は、ジンジャーの香りで元気を取り戻してください。
身体への作用
ジンジャーは胃液の分泌を促進して消化を促進するとされています。また、腸の動きを良くするので、便秘の解消に役立ちます。
ストレスで胃が弱っている時は、消化不良を起こしやすいですし、それに伴ってお腹が張って苦しい、ということも多いのではないでしょうか。
女性の8割は便秘やガスだまりで苦しんでいるといわれていますから、そんなつらい症状を和らげるためにぜひジンジャーを使ってみて欲しいです。
ジンジャーの禁忌事項
特に注意しなければいけないことはないのですが、敏感肌の人は若干刺激を感じる場合があるかもしれません。
ジンジャーの使い方・楽しみ方
ジンジャーは芳香浴よりも身体に塗るなどしてその効果を引き出していきましょう!特に、マッサージにはおすすめです。
お腹の調子を整えるマッサージ
ホホバオイルなどの植物オイルで薄めてお腹をマッサージしていきます。
オイル小さじ1に対してジンジャーを2滴入れ、そのオイルをお腹に塗って、時計回りにマッサージします。
頑固な便秘の人は腸に少し刺激を与えるように、なでるというよりは上から押すようにマッサージすると効果的です。
大腸の形に沿って、お腹の右下→右上→おへその上→左上→左下→おへその下の6点を順番にちょっと強めに押していきます。
便秘の解消もしながら身体を温めることも出来ますから、冷え性で便秘の人にはおすすめのマッサージですよ。
オイルが服につくのがイヤな場合は、水溶性ジェルで薄めてお腹に塗り、パジャマなどの上からマッサージしてもいいでしょう。
実はジェルを使った方が精油の浸透は良くなるので、効果を高めるならジェルを使う方がおすすめです。
便秘の解消に役立つアロマは他にもあります。こちらの記事も参考にどうぞ
>>「便秘解消に役立つアロマ〜美肌を作るためにも腸をしっかり動かそう」
冷え性さんには手浴・足浴がおすすめ!
手足が冷たい!冷え性でお困りの方には手浴や足浴もおすすめです。外から帰ってきた時など、冬果てが冷たくてつらいですよね。
そんな時は、手を洗ったついでに手浴をするんです。
洗面所のシンクにお湯を溜め、ジンジャーを2滴たらします。よくかき混ぜてから手を浸して温めてください。
手の先だけでなく腕全体も温まりますし、香りも楽しめて一石二鳥です。手が温まったらタオルで拭いてください。
足が冷えている時は洗面器にお湯を溜め、同じように精油を入れて足をしばらくつけて温めましょう。
手浴をするとほんのりと手にも香りがつくので、お湯を拭いた後もしばらく香りが楽しめます。