インターネットなどで物件を探していて、気になる物件があったらその不動産屋さんに問い合わせを入れる方がほとんどだと思います。
先に言っておきますが、問い合わせをいれた物件が空いているにもかかわらず、間取り図面をメールやFAXで送ってくれないところは問題外、パスしましょう。
目次
来店させようとするのには理由があります。
実際に不動産屋さんに電話やメールで「間取り図面を送ってほしい」旨伝えると、変なことを言ってくる業者がたまにいます。
あなたも身に覚えがありませんか?
こちらは、来店するまでもなく気になる物件の間取り図面を見たいだけなのにです。
そう伝えると今度は、わけのわからない理由を付けてとにかく来店を促すのです。
まあ、理由は何でもいいんです。
とにかくお店に来てくれさえすれば何とかなるという思惑が見え見えですよね。
来店させる本当の理由 その1
お店に来てもらえばいわゆる「営業」ができる。
家で図面だけであれこれ判断されて結局違うお店に行かれるより来てもらった方がお客さんを囲い込める。
来店させる本当の理由 その2
この物件では決まらないことがわかっている。
もともと広告になる物件ですから、何かしら目に留まるポイントがあるはずです。 例えば家賃が異常に安いとか新築なのに空いているとか・・・。
このような物件は日当たりだったり1階でジメジメしているとか、欠点がある物件のため図面を渡して現地へ行かれると困る。
来店させる本当の理由 その3
本当は問い合わせた物件は終了している。
正直に終了しましたと言えばそれで終わってしまうので、とりあえず来店してもらうように努力します。
来店したらスゴイことが起きるよ!
なんだかんだ言ってとにかく来店させることに成功しました。 お客さんは当然その物件を見に来ているわけです。
その2の理由の場合は、実際に図面を見せて、この物件が決まらないことを説明してお客さんを納得させてから新たな営業に入ります。
その3の場合は、あるって言っちゃってますから「今さっき決まっちゃいました」とか言ってあきらめさせるわけです。
「あるって言ったから来たのに!」
普通の人だったら怒り出しそうな状況ですが、とにかく理由を並べてまずは問い合わせを入れた物件のことを忘れさせなければいけません。
忘れさせて、あらたに次の物件探しに気を向かせます。
この、忘れさせることを相手の頭からその物件のことを消すという意味で業界では「消し」と言います。
そうです。 しっかり営業のテクニックとして入社すると最初に覚えるのが、この「消し」なんです。
そして物件の「消し」を行うために終了している物件をあえて「ありますから来店してください」と言って呼び出す行為のことを「有り呼び」といいます。
実際に私が賃貸業界に入った時に研修の最初に叩き込まれたテクニックが、この「有り呼び」と「消し」でした。これができないと営業ができないというくらい重要な営業テクニックとして教えられました。これらが今現在も行われているかは不明ですが、可能性は否定できません。
物件の問い合わせを入れたときに執拗に来店を促されたらこのことを思い出して
「送ってくれないのなら結構です」って言ってみるといいでしょう。
本当に来店してもいい場合だってあるんです。
嫌なことばかり書きましたが、不動産屋さんだってあなたが探しているお部屋を一生懸命探したがっているということは忘れないでください。
などと言って、正直に答えてくれてしかも探しますオーラを出して来たら少しお話してみるのもいいでしょう。
よさそうな感じでしたら、一人でネット相手に探すよりお店に行ってこのプロにお願いしたほうが早いです。
ここは、あなた自身の判断で、良さそうな業者が見つかったらご自身の判断で積極的にお店に行くことをお勧めします。 大きな取引をするかもしれない相手ですので、直接お話をして信頼できるかを判断しましょう。