インターネットの物件検索サイトで条件を入力して「検索」ボタンを押すと、ヒットした物件の一覧表が表示されますよね。
それを見て「結構あるじゃん」
なんて言って片っ端から登録業者に間取り図面を請求したとしましょう。
業者からの返信を見て気が付きます。
「みんな同じ物件じゃん!」
目次
登録物件数を売りにする検索サイトのトリック
本来なら問い合わせを入れる前に気が付いてほしいですよね。
だってほら・・・↓
試しに某大手の物件検索サイトで以下の条件で検索をかけてみましょう。
検索条件
駅:三軒茶屋
物件種別:マンション
家賃:8~10万
築年数:3年以内
間取り:1K
その結果42件がヒットしました。
それを住所で並び替えて10件分を下に張り付けて見ました。
すると同じ物件が何行も占めているのがわかります。
※ちなみに上記の一覧はすべて同じ物件です。
まあ、家賃が違ったりするので部屋は違うと思いますが、上の6件は明らかに同じ部屋だと思われます。
以下、42件の内訳はと言いますと、
物件1→10件
物件2→2件
物件3→25件
物件4→4件
物件5→1件
合計42件
ということになり、検索結果42件は、実は5件分の物件情報ということになります。
よくCMなんかで「登録物件数ナンバーワン」とか「登録物件数ウン十万件」とかって聞きますよね。
でもこう見てみるとなんかしらけちゃいませんか?
もうひとつ注目したいのが、この42件の物件を何件の業者が登録しているのかということです。
実際見てみると、チェーン展開しているお店がこぞって入力しているのがわかります。
例えば
○○不動産△△支店
○○不動産□□支店
これらのチェーン店を1社と数えると、なんていうことでしょう!
たった4社でした。
話を戻しましょう。
違う業者に問い合わせたのに届いた物件情報がみな同じなのはなぜか
もうお分かりですよね。
同じ物件でも登録業者が違うために2行に渡って表示されていれば知らずにそれぞれの業者に問い合わせを入れてしまいます。 その結果物件情報を受け取ってはじめて同じだということに気が付くのです。
でも、たまたまこのエリアの物件検索をしましたが、このエリアを営業範囲としている不動産屋さんはたった4社だけなのでしょうか?
そうではないですよね。
このエリアのこの条件に合う物件を登録したのがたまたま4社だけだったということです。
物件検索サイトの検索結果の表示方法は各サイトで異なります。
今回はたまたまわかりやすく部屋ごとの一覧でしたが、物件(建物ごと)の一覧を表示させるサイトも近年になって登場してきています。
この表示方法の方が表示物件のダブリはなくなるのですが、別の問題点が出てくるのですが、こちらに関しては別のコーナーで説明したいと思います。
まとめ
物件検索サイトはサイト運営者に不動産屋さんが登録料金を払って情報を入力しています。
つまり、そのサイトの会員にならないとそこからは物件情報を発信できないのです。
たまたま1社の会員が特定エリアで100件分の物件情報を登録したとするとそのサイトの登録件数は100件ですよね。 でも登録業者はたった1社です。
何を言いたいのかというと、物件検索サイトの選択基準は登録物件数を見るのではなく、登録不動産業者数を見たほうが、いろんな不動産屋さんに出会う確率が高まるのは言うまでもないということです。
当サイトが一貫して言っている「お部屋探しは不動産屋さん探し」というのは、物件検索ありきのお部屋探しは意味がないということを言っているのと同じなんです。
お分かりいただけますでしょうか?