「フリーター」という言葉はもはや職業として認知されるほどの勢いでその人口は増え続けていますが、あえて昔的な言い方をすれば「アルバイト」と言うことになり「パートタイマー」「臨時雇い」と同様、賃貸業界ではその収入の不安定さから極めて「無職」に近い扱いをされ、そのままでは当然お部屋は借りられません。
厳しいかもしれませんが、大家さんの立場に立ってみれば理解できると思います。
しかし、そんな方たちも実際にはどうかというと、ちゃんと賃貸物件に住んでいますよね。これはいったいどういうことなんでしょうか?
フリーターの皆さん、ご安心あれ!
フリーターやパートの方のお部屋探し
当然、事情を理解してくれる大家さんもたくさんいますのであきらめることはないのですが、現実はなかなか難しいものがあるでしょう。
実際問題として、フリーターがお部屋を借りる為にすることとして、現実的なのは親が申込人になることです。お父さんが契約者になり、お父さんの親族が保証人で、本人はただの入居者と言うことです。
実際には本人がアルバイトで稼いだ中から家賃を支払うにしても、表向きは親が出すことにするのです。
どうしても本人が契約者でありたい場合は、「社員」になるほかありません。
「そんなことできるわけないじゃん」
ごもっともです。
しかし、本当に社員になるのではなく入居申し込み時に申込書の職業欄に「社員」と記入して、そのまま審査を通してしまうということです。
管理会社は、入居審査の過程で申込人の職場に在籍確認を取ります。
通常は、契約担当者が電話で申込書に記入された会社の電話番号宛に連絡を入れますが、この時には「○○さん(申込人)はいらっしゃいますか?」などと言ってきます。
もちろん本人がいる場合には本人が電話口に出ればOK。
本人がいない場合でも、電話に出た人が「○○(申込人)はただいま外出中です」とか「席をはずしています」とかいう対応をしてもらえればOKなんです。
それが一般的な在籍確認で、その人が確かにその会社にいるんだということが確認できさえすれば在籍確認はパスします。
お気づきと思いますが、今の会話からはアルバイトとかパートとかいう言葉は出てきませんでしたよね。
要は在籍確認の時にアルバイトであることがバレなければいいのですが、当然会社の人に、上記のような対応をお願いしておく必要があります。
これは入居審査過程の盲点をついたやり方ですが、業界の暗黙の了解?といっても否めないかもしれません。
しかしこのようにするには各方面への根回しが必要になるし、誰が電話に出るかわからないような職場では難しいのは言うまでもありません。
実際、入居申し込み時に社員証や公的収入証明の添付を求められたりすることも少なくありません。こうなってくると上記の方法は使えませんので、結局フリーターのお部屋探しは、普通の探し方よりはかなり選択範囲が狭くなってしまうので多少のガマンは必要でしょう。
どうしてもガマンできない人は、やはりお父さんにお願いして契約者になってもらいましょう。
どのような立場の方でも頼りになるのは信頼できる不動産屋さんです。実際にしっかりお話ができる業者さんを見つけてることが先決です。
もしかしたら、もっといい方法を提案してくれるかもしれませんから。
ここで紹介している方法は、入居審査を通過させるために過去に私が行ったことがある方法(実体験)を紹介しましたが、現在このやり方が通用するかは不明です。できるにしてもそこには当然リスクもありますので一言申し付け加えておきます。
アルバイトという言葉が出てこなければいいということよりも入居申し込み書に事実でないことを記入しているということがひとつ問題です。バレれば当然契約破棄にもなりかねません。
これが、大家さん了解のもとで行われるのであれば問題はないと思いますが、不動産屋さんのいわば、入れ智恵でやってしまっても、最終的には自分に責任が降りかかってくるのは言うまでもありません。