季節を問わず家のあちこちに出てくる害虫。できれば殺虫剤などを使わずに駆除したいと思いませんか。
そんな方におすすめしたいのがアロマテラピーです。アロマテラピーというと、甘い香りで心を癒す、女性に人気のリラックス法だと思っている方も多いと思いますが、リラックスするためだけに使っているなんてもったいない。
その香りで虫除けも出来るんです。アロマオイルを使った害虫対策についてご紹介しますね。
目次
蚊よけに効くアロマ
害虫といっても色々いますが、最近では冬でも見かける蚊。一番身近な害虫ではないでしょうか。
市販の虫除けを買わなくても、アロマを使えば自分で虫除けも作れてしまうんですよ。
ユーカリレモン
レモンユーカリ、ユーカリシトリオドラという名で売られていることもあります。
ユーカリの一種なのですが、ユーカリ独特のスーッとした香りはなく、その名の通り、レモンのスッキリした香りがします。
シトロネラ/シトロネラジャワ
シトロネラは見た目は稲のような細長い葉っぱです。レモングラスと似ています。
シトロネラとシトロネラジャワはほぼ成分も香りも同じなのですが、シトロネラジャワの方が虫除け効果が高いとされています。
レモングラス
レモングラスはハーブティーでも人気がありますね。香りはシトロネラと似ています。蚊だけでなく、小バエにも効果的です。
ゼラニウム
ゼラニウムは園芸用の花としてもとても人気がありますが、アロマオイルは葉っぱから採れます。
甘い香りがしますが、この中に虫がいやがる香りの成分が入っているんですね。
ラベンダー
リラックス効果も高いとされるラベンダーにも虫除けの効果があります。蚊だけでなく、家の中のダニなどにも有効です。
ラベンダーは品種が色々ありますので、虫除け用に使うなら「真正ラベンダー」を選んでください。
蚊よけにはアロマスプレーを作ろう!
蚊よけとして使う時は、アロマスプレーを作るのがおすすめです。何も難しいことはありません。材料を混ぜるだけなので、是非手作りしてみてください。
<アロマスプレーの基本の材料>
- 無水エタノール 5ml
- アロマオイル 20〜30滴
- 精製水 95ml
<作り方>
- スプレーボトルに無水エタノールを入れます。
- アロマオイルを入れてよく振り混ぜます。
- 最後に精製水を加えて蓋をして、さらによく振り混ぜます。
無水エタノールは薬局やアロマショップ、手作り化粧品の材料を売っているお店などで購入できます。棚にはおそらく出ていないので、店員さんに聞いてみてください。
スプレーボトルは100均で売っているもので十分です。
アロマオイルは上記でご紹介した虫除け効果のあるものを組み合わせて使います。もしくは、自分が好きな香りをプラスするのもおすすめです。
例えば、
- レモンユーカリ15滴+ゼラニウム15滴
- ゼラニウム20滴+ラベンダー10滴
- レモングラス10滴+レモンユーカリ10滴+好きな香り10滴
など、色々な組み合わせを楽しんでみてください。
衣類の害虫に効くアロマ
虫というと目に見えるものばかりではありません。タンスの中にある衣類にも虫はつきますが、小さいので普段はなかなか目にすることがないでしょう。
衣類の虫食いを予防できるアロマがあるんです!
ローズマリーカンファー
樟脳(しょうのう)の香りをご存知でしょうか?今は防虫剤も無臭のものが多いから知らない方も多いでしょう。
昔よく使われていた防虫剤をが樟脳です。その代わりになるのがローズマリーカンファー。カンファーとは樟脳のことで、ローズマリーの中でもローズマリーカンファーはカンファーが主成分なので、衣類の防虫に使えるんですね。
スーッとしたハーブ調の香りで衣類を虫から守ります。
カンフルオイル
クスノキから採れるアロマです。元々カンファーはクスノキから採れる成分ですから、ローズマリーよりもこちらの方が衣類の虫除けとしては効果が高いかもしれません。
アロマオイルとしても使えますし、木片をそのまま衣装ケースやタンスに入れることもあります。
クローゼットやタンスにはサシェを置こう!
クローゼットやタンスには、ティッシュにたらしたものを入れておいてもいいのですが、せっかくですから見た目もオシャレにしたいもの。
麻や綿など、少しオシャレな布とリボン、それに化粧用のコットンを使います。
<作り方>
- コットンの3倍くらいの長さの布を用意します。
- コットンに上記の精油を5滴ほど染み込ませ、布で包みます。
- 布の上をリボンで結んで出来上がり。
サシェとはハーブなどが入った香り袋のことですが、袋をわざわざ作るのは面倒なので、包むだけ。でもリボンを使うことで、ただの布でもオシャレに見えます。
布は使わなくなったハンカチなどを使うのもおすすめです。
ゴキブリ除けに効くアロマ
家の中で一番見たくない害虫がゴキブリではないでしょうか。できればお目にかかりたくないと思います。
この害虫にも効果のあるアロマがあるんです。
スペアミント
ミントというのは本当に種類の多い植物で、スペアミントはその中でも穏やかな香りのミントです。クリアな香りの中にほんのりとした甘味も感じます。
ミントですが、特徴成分のメントールを含んでいないアロマオイルです。
スペアミントはゴキブリに対して即効性も持続性もあります。
ハッカ油
ハッカ油はドラッグストアや薬局でも購入できます。ハッカは日本のミント。ミントの品種の1つです。
ハッカのアロマオイルをじっくり冷却させ、さらにメントールの結晶を生成して取り除いたものがハッカ油です。結晶の方は「メントール」「ハッカ脳」として別に売られています。
ハッカ油はペパーミントなどよりもメントールの含有量は少なく、30%程度になるので、わりとお手頃価格で購入できます。
ペパーミント
ペパーミントはメントールがおよそ50%位で、かなりスーッとした香りのミントです。ゴキブリに大しては即効性に優れているので、もし見かけたらすぐにペパーミントを撒いて置くといいかもしれません。
クローブ
クローブはチョウジといって、漢方にも使われる植物です。かなり強い香りで、肌への刺激も強いアロマオイルなので、決して直接触ってはいけません。
スパイス系の香りで好き嫌いは分かれると思いますが、ゴキブリには即効性があります。
シナモン(葉)
シナモンはニッキとも呼ばれる香り。葉っぱ、樹皮、枝など様々なところからアロマオイルが採れますが、ゴキブリに即効性が期待できるのは葉っぱから採れるアロマです。
これもクローブと同様、かなり刺激の強いアロマですから、直接触らないようにしてください。
ゴキブリ除けには盛り塩か重曹で
香りはどうやって使えばいいか、通り道になりそうなところに、盛り塩にアロマオイルを5滴ほど染み込ませておいておくか、小さな容器に重曹を入れて、それに混ぜて置いてもいいでしょう。
香りが薄くなったらアロマオイルを足します。重曹はそのままトイレの便器に振りかけて、掃除に使ってしまえばゴミも出ません。
もしくはスプレーを作って、気になるところに吹き付けてもOKです。
香りも楽しみながら虫除けも出来る!
アロマを使えば、家の中にいい香りが広げながら、同時に虫除けも出来てしまいます。スプレーはルームコロン代わりになりますから、お客様が来ても虫除けだとは気づかれません。
今回ご紹介した虫除けの香りに、ご自分のお好きな香りを加えて、色々楽しんでみてください。