ベルガモットという精油の名前はご存じなくても、「アールグレイティー」といったら、分かる方も多いのではないでしょうか。
ベルガモットというアロマは、紅茶の香り付けにも使われているアロマ。柑橘系のさわやかさの中に、ほんのり苦味とフローラルな感じのある、女性にはとっても人気のある香りです。
今回は、このベルガモットの効能や使い方についてお話したいと思います。
目次
ベルガモットの効能・効果
柑橘系のアロマは、あまりメディカル的な薬理作用がないものが多い中で、ベルガモットはメンタル面での効果が期待できるアロマです。
柑橘系というと、レモンのようなさわやかな香りをイメージされると思いますが、ベルガモットはさわやかというのとはちょっと違うかな~と思います。ミカンの甘さとレモンのほろ苦さが合わさった感じですね。
<精油のプロフィール>
- 科名:ミカン科
- 学名:Citrus bergamia(キトルス ベルガミア)
- 抽出部位:果皮
- 抽出法:圧搾法
<主な作用>
- 中枢神経鎮静作用:神経のイライラを鎮める
- 誘眠作用:良い眠りのサポートをする
- 抗菌作用:菌の増殖を抑える
- 駆風(くふう)作用:お腹のガスを解消する
- 消化促進作用:胃腸の調子を整える
<適用例>
- 不眠症
- ストレス
- うつ病
- 不安症
- ニキビ、湿疹
- 消化不良
- 食欲不振
心への作用/効能
ちょっとしたことですぐ落ち込んでしまうとか、不安を感じやすい人に適しているアロマ。
ベルガモットの香りには、緊張した神経ほぐしながらも、気持ちを明るくしてくれる作用があります。
リラックスしながらリフレッシュも同時に出来るアロマで、落ち込んだ気持ちを高揚させ、気の流れをなめらかにしてくれますよ。なんだか頭が煮詰まって、うまくいかないなあという時や、思うように物事が進まないという時に、ベルガモットで気分転換してみましょう。
ストレスが続いてよく眠れない、寝つきが悪いという時にもおすすめのアロマです。
世界初の精油の臨床例
1970年代に、イタリアはミラノのパウロ・ロベスティ(植物誘導体研究所所長)がその研究において、ベルガモットを含む柑橘系精油が神経症やうつ病に有効であるという発見をしました。
これは、香りの精神への臨床例としては世界で初めてといわれています。
こういう研究をもっと進めて欲しいものです。もし香りで心の病を悪化させないことができるなら、薬を飲むより副作用もなくてずっといいのに、と。
体への作用/効能
ストレス系の不調によいアロマなので、気持ちが疲れて食欲不振になっている時とか、消化不良で胃腸の調子が悪いというような時に使ってみて欲しいでんすね。
それから肌荒れ。脂性肌やニキビ肌の人のケアに向いています。ストレスが溜まると肌が荒れてしまうという人には特におすすめです。
ベルガモットの禁忌事項
ベルガモットに含まれるベルガプテンという成分が、紫外線と反応してシミの原因になったり、皮膚の炎症を起こす可能性があります。
このような性質を「光毒性(ひかりどくせい)」といい、オレンジスイートとマンダリンを除く柑橘系精油にみられる特徴です。
ベルガモット精油の使い方
ベルガモットの香りを楽しむ方法や使い方をご紹介!
芳香浴
そのまま香りを楽しみましょう。アロマランプかティッシュにたらしてお部屋で香りを楽しみます。
ティッシュだと見た目が良くないなという時はこんなものを使ってみてください。
ベルガモット一つでもいい香りなんですが、せっかくですから他の精油とブレンドして香りを楽しんでみませんか。
おすすめのブレンドは、
- オレンジ・スイート
- ラベンダー・アングスティフォリア
- ゼラニウム
など。
オレンジとブレンドするとベルガモットの苦味が丸くなる感じ。柔らかい香りになります。
- オレンジ・スイート 2滴
- ベルガモット 2滴
これをティッシュにたらして枕元に置いてみてください。リラックスしてぐっすり眠れると思います。
お腹のセルフマッサージ
ストレスでお腹の調子が悪いなと思ったら、植物オイル小さじ1杯にベルガモットを2滴たらしてお腹をマッサージしてみましょう。
もし、お腹に痛みがあるような時は、
- ペパーミント 1滴
- ベルガモット 1滴
のブレンドにして、マッサージしてみてください。