アロマをペットに使っても大丈夫?飼い主なら知っておきたい、アロマの正しい使い方

人には安全なアロマテラピーも動物にとっては有害になってしまうことがあります。

犬や猫は人より嗅覚が優れていますし、代謝の仕組みも違います。そのため、解毒ができずに中毒になってしまうことも。

現在のところ、はっきりとはわかっていないことも多いので、ペットへのアロマの使い方には気をつけて欲しいのです。

人よりも嗅覚が鋭敏な動物への影響はわからない

動物の嗅覚は一般的に人より優れていることが知られています。

  • 犬:1000〜1億倍
  • 猫:数万〜20万倍以上

これだけ幅があるのは匂いの種類によっても嗅ぎ取り方に違いがあるからです。

猫は犬の嗅覚の10分の1程度と言われていますが、それでも人より優れていることに違いはありません。

これだけの嗅覚があると、人にとっては良い香りでも、動物にとっては強すぎたり不快に感じることもあるということです。

当然ですが動物は話ができませんから、「この香りは嫌だ!」と思ってもそれを伝えることができませんよね。

もしかしたら不快に思って機嫌が悪くなる、なんてこともあるかもしれません。

嗅覚は生存に関わる重要な機能です。人はもはや生きるために嗅覚を使いませんが、動物は「これは食べても大丈夫か?」ということを判断するために嗅覚が必要なのであり、いい香りを嗅いでリラックスするためじゃないんです。

ペットがどう感じるかわからない以上、ペットのいる部屋でアロマはあまり使わない方が良いと考えます。

犬や猫の肝臓や腎臓への危険がある可能性

ペット アロマ

ペットの死亡例などがあると聞くと不安になってしまうと思いますが、具体的にどのような危険があるのでしょうか。

全ての成分についての効果がわかっているわけではない

1つのアロマオイルの中に、数十種類もの成分が入っています。

その全てについてどのような経路で代謝されるのかという研究が行われているわけではないので、犬や猫の体内でどうなるのかわからない部分がある、というのが現実です。

猫は精油を代謝しづらい

アロマオイルの中にアルコール類という成分があるのですが、猫はアルコール類が代謝しづらいため、肝臓などに負担をかける可能性があるということです。

ラベンダー、ゼラニウムなど人がリラックスできる香りには、アルコール類が含まれているものが多いです。

アルコール類は人や犬に比べて猫では代謝されにくいことが分かっています。
「動物の病気や健康」日本獣医学会

これは、猫が完全肉食動物だからだといわれています。

人や犬は雑食動物ですので肉以外に植物も食べますが、猫は肉しか食べません。植物が持っている毒を肝臓で解毒することができないため、中毒症状を起こしてしまうと考えられています。

他にも、

  • フェノール類
  • ケトン類
  • ピネン
  • リモネン

を含む精油は、猫にとって毒性が高いとされています。例えば、

  • ペパーミント
  • シナモン
  • オレンジスイート
  • レモン
  • グレープフルーツ
  • ベルガモット
  • ジュニパー
  • サイプレス
  • パイン
  • フランキンセンス
  • ユーカリ

などです。

猫は人よりも皮膚が薄い

猫は人よりも皮膚が薄いため、例えばノミ取りシャンプーなどに精油を使用した場合、経皮吸収によって中毒を起こすことがあるのです。

実際、アメリカではNational Animal Poison Control Center (NAPCC)(動物中毒事故管理センター)による猫の中毒例の報告があります。子供にも使える優しい精油の代表であるティーツリーを皮膚に使ったことによる中毒です。

それらの事例を受けて、アメリカではティーツリーの配合率を1%以下にするようにという勧告が出ています。

もし肌に使う場合には、細心の注意が必要なのです。

ペットに害が及ばないようなアロマの使い方

ペット アロマ

犬は嗅覚が非常に優れていますし、猫は体質的にアロマを受け付けないわけですから、話ができないペットたちに事故が起きないようにしなくてはいけません。

ではどうすれば、飼い主がアロマを楽しみつつ、ペットにも害を及ぼさないようにすることができるのでしょうか。

うっかり舐めてしまわないように注意する

精油の飲用は人でも危険です。まして、体が小さな動物が舐めてしまうと内臓への影響が大きいため、うっかり口に入れないように注意する必要があります。

アロマランプなどで使っているときに、受け皿に精油と水を入れると思いますが、ペットが舐めてしまわないように届かないところへ置くようにしてください。

猫には決して皮膚に使用しない

猫のブラッシングをする際に、ドライシャンプーを使っている人もいると思います。

例えばその粉末に精油を混ぜるなど、皮膚についてしまう危険性のあることは避けてください。

決して皮膚につかないように気をつけましょう。

芳香浴はごく薄い香りで

では芳香浴ならば大丈夫かというと、ここは専門家でも意見が分かれています。

アロマディフューザーなどで芳香浴をしても体内に入る精油の成分はごくわずかですから、経皮吸収をした時のような中毒症状が起きたという例はあまりないようです。

しかし人が心地よいと感じるくらいの香りでは、ペットにとって濃すぎるかもしれません。

いつもよりも薄めの香りで楽しむようにすれば、ペットにも害が及ぶ心配はないでしょう。

アロマをペットに使うときには細心の注意を!

天然=安全ではないのです。

使い方を間違えると大事なペットに重大な害を与えてしまう可能性があるので、アロマの使い方には細心の注意が必要です。

特にのみ取りシャンプーなどは、必ず「猫専用」のものを使い、自分で精油を混ぜたりしないように気をつけてください。

ライター紹介

奈南有花アロマテラピーインストラクター&フリーライター

投稿者プロフィール

アロマセラピストスクールメディカルアロマ講師兼副学長
2012年まで社会保険庁(日本年金機構)にて年金関連業務に携わり、「消えた年金問題」などで大変忙しい時期を過ごす。その時の経験も活かし、年金・社会保険については「真実」の情報発信をしている。
また肌の弱かった長女のために様々な自然療法を試すうちにアロマテラピーにたどり着き、独学で勉強を始め、2010年にはアロマ環境協会のアロマテラピーインストラクターの資格を取得する。 現在、多方面の経験を生かした記事を書く「webライター」としても活躍中。
【専門分野】社会保険・年金の仕組み、手続等。アロマテラピー全般。美容・健康・食について

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