ダイエットや身体を鍛えるためにジムに通う人も少なくありません。
筋トレを始めて数か月後には体型も見違えるようになっていることでしょう。そこで得られるものは精神的・肉体的な「パワー」ではないでしょうか?
実は皆さんがお持ちのウェブサイト(ホームページ)も同じことが言えるんです。
SEO対策は健康法みたいなものという記事にも書きましたが、コツコツ記事を投稿するのはコツコツカラダを鍛えているのと同じ、いずれそのサイトはとてつもないパワーを発揮するのです。
個人のウェブサイトが大手のサイトを凌駕するほどの「ドメインパワー」をつけるとはどういうことなのでしょうか?
目次
ドメインパワーとは?
ドメインパワーとは何かということをわかりやすく説明するためにある例をご紹介しましょう。
皆さんは引っ越しの経験はありますか?
ない方もここで体験してもらいたいのがネットを利用した物件探しです。
賃貸の物件を探す際にカギとなる条件が3つあります。
- 予算
- 場所
- 築年数
がそれです。
お気に入りの物件を探し出すためにこの3項目のバランスを考えるわけですよね。
築浅のマンションに住みたければ予算を上げるか場所(駅からの距離など)を妥協する必要があるし、良い場所に住みたければやはり予算を上げるか築年数を妥協したりマンションをアパートにするとか・・。
そんなことを考えながらあなたは「お気に入りのお部屋に住むにはどんな条件にしたらいいのか知りたい」と思い「部屋探し 条件」というキーワードを打ち込んでネット検索をしてみました。
その結果表示されたある時期の実際の検索結果が以下のとおりです。
そのラインナップを見ると
スーモ
CHINTAI
HOMES
アットホーム
アパマンショップ
エイブル
など、誰もが知っている大手企業のオンパレードです。
そして言うまでもなく個人運営サイトの記事は見る影もありません。
不動産業界に限らずいろんな業界で大手の記事はたいした内容でもない(ゴメンナサイ)のに上位に君臨し続けているのを見た人も多いのではないでしょうか。
これが「ドメインパワー」のチカラなのです。
ドメインパワーとは、そのサイトの記事の質、サイトの運用歴(期間)、被リンクの数などで総合的に決まる「そのサイトやドメインの評価」のことです。
ドメインパワーが強いと、そのサイトの記事は検索上位に表示されやすくなると言われています。
たいした記事でもないのに上位に上がってくると言ったのはこういう影響によるものです。
上記のサイトは長い間「物件検索サイト」としてたくさんのアクセスを集め、ユーザーの信頼もそこそこ厚いと考えられるのでドメインパワーが大きくなっていると考えられます。
そんな大手サイトに個人運営のウェブサイトが太刀打ちできるのでしょうか?
SEOの基本的な考え方で言えば、このように大手サイトが上位を独占しているところでは戦わないということです。
同じ内容を伝えるような記事でも狙うキーワードを変えながらなるべく大手が存在しない土俵で戦うのが王道と考えるべきです。
でも王道は王道として、ここで余談なんですが、上の例のようないわゆる「ビッグキーワード」でも個人は諦めるべきかといえば、必ずしもそうではないという話をします。
しかしそれにはある作戦があるのです。
今回の例で言えば所詮「物件検索サイト」は物件検索が目的のサイトとしてグーグルも認識しているはずです。
その中の記事はドメインパワーの相乗効果だけで上位に表示されているものが多いと考えられますので工夫次第でそれらを上回ることは不可能ではないと私は考えています。
しかし悲しいかなこの手の土俵は個人で上がってもなかなか勝ち目は薄いと考えます。
ですからここは「共同戦線を張る」という選択です。
つまりその道のプロが個人でサイトを運営するのではなく、一致団結してひとつのサイト運営に参加するのです。
プロの集団が「専門分野のテーマ」メインで運営しますから、サイトが育ってくればおのずと同じ土俵で戦えるだけのドメインパワーを発揮することができ、通常より早く高められていくものと考えます。
例えば当サイトがそうです。
その道の専門家がひとつのサイトの中で各々の専門性を発揮して記事を投稿しています。
自分の得意分野を記事にして発信してみたい方は是非当サイトのライターとして参加してみませんか?
コンテンツSEOのターゲット
ひと昔前は、他サイトのリンクを自サイトのトップページに集めたりして、トップページへのアクセスを増やすのがSEOの目的でした。
当時のSEO業者はクライアントのトップページを改良し、狙ったキーワードでトップページが検索上位に来ることを成果として動いていました。
しかし現在は「コンテンツSEO」が主流です。
コンテンツとはトップページではなく、サイト内のひとつひとつの記事のことです。(下図参照)
前出のドメインパワーの説明で、ドメインパワーをつけるための重要なファクターのひとつに「被リンクの数」がありました。
むかしのSEOは他サイトの運営者に宛てて「リンクのお願い」をしてお互いにリンクを張りあう「相互リンク」というのをやっていましたが、皆さんもやったことのある方がいらっしゃるのではないでしょうか。
現在問われているのは「ナチュラルリンク」という、純粋なリンクの獲得です。
純粋なリンクとは、お願いするものではなく、ましてや自作自演はもってのほか。あなたが書いた記事に、ユーザーが純粋に「良い記事なのでみんなに教えたい」と思ったときにのみ行動に移してくれるリンクがいかにたくさん獲得できているかということが重要なのです。
ナチュラルリンクの集め方のひとつの例をご紹介します。
いろんなサイトのひと記事ひと記事の冒頭や末尾に下のようなソーシャルリンクが設置してあるのを見たことないでしょうか?
※下は当記事の末尾の画像です。
「この記事があなたのためになったらどうぞ拡散お願いします。」というものですよね。
このクリックひとつひとつが「被リンク」となってあなたの記事のランクを上げていくのです。
そして被リンクを獲得した記事がたくさんあるサイトはおのずとドメインパワーがついていくという流れです。
現在のコンテンツSEOが成果が出るまでに時間がかかると言っているのは、ナチュラルな被リンクを獲得できるだけの良質な記事をコツコツと量産しなければならないからにほかならず、その反面一度ドメインパワーがついてどんな記事でも比較的簡単に検索上位を獲得できるようになってしまえば、極端な話あとは何もしなくてもガンガンアクセスを稼いでくれるようにサイトが自走し始めるのです。
そんなマッチョなサイトを目指すためにも「ナチュラルリンク」獲得は不可欠です。
まとめ
ドメインパワーのあるサイトはその中の記事が検索上位に表示されやすい傾向にあります。
しかしパワーをつけるのは一朝一夕ではできず、ましてや裏技みたいなものは存在しません。
コンテンツSEOを身に着け、しっかりしたウェブライティングで作られた記事をより多くアップし、それらの記事をユーザーに評価され続けなければなりません。
ブログによるネットビジネスは「お金儲けができるから」と短絡的な動機で始めてもなかなか成果が上がらないのは、時間というハードルが超えられないからです。
ブログで稼げるようになるまでにはかなりの時間を要します。
その間、基本的な地味な作業が続くので多くの人が諦めてしまうのです。
ですからブログによるネットビジネスを始める前に是非考えていただきたいことがあります。
それは「あなたは人に教えられるだけの知識をお持ちですか?」ということです。
プロレベルの記事ネタがないのに、儲かりそうだからと言って参入するのはやめたほうが良いです。
現在、SEO以前の問題としてグーグルは、記事を書く人の権威性を重要視しています。
法律の記事は法律家、医療記事は医師、その他のジャンルでもその道のプロが存在していればその人の記事を検索上位にもっていくという傾向が強まっています。
たとえあなたが素晴らしい内容の記事を書いても、名乗っていなかったり専門家でなければ「素人記事」というレッテルを貼られてしまうのです。
なにも素質がないから人の記事をパクって適当にアレンジしてバンバンアップしようなんてひと昔前のテクニックを信じている人がまだいるとしたら、行動に移す前に他のビジネスに目を向けるようにした方が良いと思います。