【SEOの本質】Googleの理念から見えてくるコンテンツSEO

SEO対策をしなければいけないと感じている方が大勢いる中で、SEO対策っていったい何のためのものなのか、その目的や理由を理解していない方が意外に多いので驚かされます。

ですから最初に申し上げることは、SEOの本質を理解しないままSEO対策に手を出すと遠回りしますよということです。

それはどういうことかというと、自分がよく理解していないから他からの雑音(粗悪なノウハウや高額な教材)に惑わされてしまうということです。

またこうとも言えます。
SEO対策の本質を理解すればいかにSEO対策が簡単であるのかを知ることができる。

その本質を教えてくれるのが「Googleが掲げる10の事実」です。

SEO対策とは

SEOとは
サーチエンジンの検索ページの表示順の上位に自らのWEBサイトが表示されるように工夫すること。
引用:IT用語辞典e-Words

簡単に言うと「検索エンジン最適化」とか「サーチエンジン最適化」と言います。

検索エンジンとかサーチエンジンというのがまさにGoogleのことを指しています。

ですからSEO対策とはすなわちGoogle対策のことで、言い換えれば

SEO対策とは検索サイト「Google」の検索ページの表示順の上位に自らのWEBサイトの記事が表示されるように施策すること。

なのです。

ここで「あれ?Yahoo!だって検索サイトだよね?」って思った方もいると思いますが、ヤフーの検索システムは2011年よりグーグルの検索システムを利用しているので、現在のSEO対策はGoogle対策であるといっても過言ではないのです。

Googleを知ることはSEOを知ること

Googleを制することは検索を制するとまで言われている大手検索サイト「Google」。

その手の内を理解することが非常に大事であることがわかっていただけたはずです。

グーグルって

  • どんな会社なのか
  • どうやって成り立っているのか
  • 何を考えているのか

その答えともいえるのが「Googleが掲げる10の事実」です。

これはグーグルの創業当時に作られた「グーグルの理念」です。

その冒頭にはこう記されています。

Google が掲げる 10 の事実
Google がこの「10 の事実」を策定したのは、会社設立から数年後のことでした。Google は随時このリストを見直し、事実に変わりがないかどうかを確認しています。Google は、これらが事実であることを願い、常にこのとおりであるよう努めています。

ここから私が読み取ったのは「私たちの理念は創業時から何も変わっていません。」ということです。

今からその10項目を紐解いて私なりの見解を述べていこうと思います。
その解釈は人それぞれだと思います。大切なのは原本をしっかり自分で解釈するということです。

人から聞いたことに振り回されたあとになって後悔することなく、SEOに携わる以上は最初にその総本山の門を叩くべきです。

Googleが掲げる10の事実を読み解く

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

この章がすべてを語っているといっても過言ではないと思います。

冒頭から「当初からユーザーの利便性を第一に考えています」つまりユーザー第一(ユーザーファースト)を宣言しているのです。

またこうも言っています。
グーグルの利益よりもユーザーを最も重視していること、また検索結果の順位はお金で解決することは決してないこと、広告の位置で大切なコンテンツの邪魔をしないこと。

一見グーグルが自らの戒めを言っているかのように見えがちですが、見方によっては私たちにもこう訴えかけてきているように思えてなりません。

google
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ボク達(グーグル)は利用者のために利益度外視で様々な施策を提供しているよ。君たちサイト運営者にあたっては読者が読みやすい内容、レイアウトで投稿してね。決して広告ばかりベタベタ貼っちゃいけないよ。そして検索順位は公正なものだからお金を払っても無駄だよ。

2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

グーグルは検索を行う会社であると言っています。

「すでにシームレスに検索出来ているサービスに対しても、絶え間ない改善を続けています。」
コンテンツを高速に表示させるためのAMPやモバイルファーストなど、その時代の検索を引っ張っているように思えます。

1つのこと(検索)をとことん極めるといろんなことが出来るようになるのでしょう。そしてその技術はグーグルが提供する様々なサービスに生かされています。

google
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スマートフォンがこれだけ普及しているのにまだモバイルファーストを取り入れてないの?勘弁してよね。ボク達は常にその時代を先取りしてユーザーの利便性を追求しているからね。乗り遅れないでね。

3. 遅いより速いほうがいい。

この章から読み取れるのは、Googleは手段であって目的ではないと言っているのではないかと思います。

つまり検索行為というのは、目的のコンテンツを探すための手段に過ぎず、グーグルとしてはそんな手段にユーザーの貴重な時間は使わせたくないと考えているのでしょう。

その証拠にGoogleのサイト画面は検索以外のコンテンツが全くなく実にシンプルです。Yahoo!の画面と比べれば一目瞭然です。

google
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スピード命。目的のために手段を選ぶって言葉あったよね。今は目的のために手段(Google)を選んでよね。ボク達はこれからも最強の「手段」に徹するよ。

4. ウェブ上の民主主義は機能する。


SEO対策にとってこの章は1章と共に重要視しています。

「ウェブ上の民主主義」つまり、グーグルが検索順位を決定する基準について、ユーザーが「これ良いサイトだよね」「いい記事だよね」といった情報を最重要視していますよって言っているのです。

グーグルはユーザーの検索行為を絶えず監視し続け、データ化し分析しています。そしてその後に行われるのが「検索順位の変動」ということです。

ひと昔前はこの章を解釈し間違えたのか、悪用しようとしたのかはわかりませんが、(自作自演でも)やたらリンクを張るのがSEOだって言っていた時代もありました。(今現在はブラックSEOと言ってやってはいけない手法になっています。)

しかし現在一番大切なのはユーザーが純粋にこの記事が良いと思って行動に移してくれるリンク行為SNSでの拡散なのです。

リンクや「いいね!」は決して強要するものではなく、自然発生的に行われる「ナチュラルリンク」をどれだけ多く集められるかがカギとなっています。

google
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ボク達たちは常に見ているよ。君の記事が多くの人の役に立つと判断した時ボクは君の記事の検索順位を上げるからね。でもブラックな手法は裏切りだよ。二度と浮かび上がらないようにしてあげるからね(怖)

5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

ひと昔前はユビキタスなんて言葉が流行っていましたが、現在ではモバイルが主流でしょう。

グーグルはAndroidと共に先進のモバイルをけん引していくでしょう。

SEO見地からこの章は関連性は薄いように見えますが、グーグルがモバイルを重要視しているのは紛れもない事実ですので自分たちのサイトもモバイルファーストであることがマストなのです。

google
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現在ユーザーがサイトを閲覧するときに使う機種はスマートフォンをはじめモバイルが主流!パソコンだと思っていた人時代遅れ~。今すぐモバイルファーストね。パソコンでしか見られないようなレスポンシブ対応していないサイトは完全アウトだよ。

6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。

グーグルは検索テクノロジーの提供と有料広告で成り立つ営利企業だということがここでわかりました。

そしてA・B・Cの文章にてサイトおよび記事内に表示される広告についての注意事項が記されています。

Bの中でポップアップ広告について言及していますが、Wordpressのテーマの中にはポップアップ広告が設定できるものがあり、知らずに使用してしまうと思わぬペナルティをくらうなんてこともあるので注意が必要です。

広告掲載のルールを無視して危険を冒さなくてもグーグルでは収益を得ることができると言っているのかもしれませんが、アドワーズで収益を上げるには、まずサイトのアクセスを稼がなくてはならず、せっかく表示されたページの広告をクリックしてもらいたいがために広告が無駄に多くなったり、自分でクリックしてしまってバレてしまうなんていうことがよくありました。

7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。

今でさえわからないことはネットで調べるが定着し、その窓口をGoogleが担っていますが、当のグーグルはまだまだ簡単には検索できていない情報があるんだと認識しており「あらゆる情報」を検索できるようにしたいと、今後も開発を続けるとしています。

8. 情報のニーズはすべての国境を越える。

グーグルの超巨大なグローバル企業としての自負と世界貢献について

9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。

グーグルの社内はたまにテレビなどで取材風景が放送されるので観た人も多いのではないでしょうか?

われわれ平凡な労働者には羨ましい限りの環境ですよね。
そんなストレスフリーの環境がクリエイティブな仕事には必要なんでしょう。

10. 「すばらしい」では足りない。

このような志はすべての企業に言えることですよね。

ここにあるスペルチェッカーの応用技術が検索画面に反映されているのに気付いている人がどのくらいいるでしょうか?

検索上、ユーザーの使いにくさとか問題はすべてグーグルの問題であるとも言い切っており、私たちが便利に(あるいは当たり前として)使っている機能を常にグーグルは開発し続けています。

まとめ

10項目全部がSEOにつながるわけではないですが、ひと通り読んでみて新たな発見もあったのではないでしょうか?

SEOの見地から象徴的なものは1章の「ユーザーの利便性が第一」
これこそがグーグルの理念そのものだと思います。

まさにユーザーありきユーザーファーストです。

そして次に4章の「ウェブ上の民主主義は機能する。」
このことによって、ユーザーが重要だと判断した記事をグーグルも良しとし、検索上位に表示するんだということが読み取れます。

そして6章「悪事を働かなくてもお金は稼げる。」
このなかでグーグルの収益は「広告収入」だと言っています。

検索一覧やいろんなサイトの記事に表示される広告をユーザーがクリックすることによって広告料が発生し、グーグルやその広告を貼り付けるスペースを提供しているサイト運営者に利益が還元されるのです。

収益の柱が広告による収入ということは、グーグルの最大のお客様は広告をクリックしてくれるユーザーであることは紛れもない事実です。

そのためにグーグルの検索サイトを使いやすく改良を重ねて(2章や3章)よりたくさんの人に利用してもらうことが大前提となります。

そしてユーザーに「グーグルは信頼性があって使いやすい」と認めてもらう必要があるのです。

当然のことながらグーグルは記事をアップする我々サイト運営者にも「検索ユーザーを理解し、検索ユーザーの意図欲求に全て応えるコンテンツ」を提供するよう要求しています。

つまり、「あることについて疑問や悩みを持ったユーザーが、その答えを知りたくて検索した時に、適切な答えとなる記事を提供してそのユーザーの欲求を満足させてください。」といっているのです。

読み解いてはじめてわかった勘違い

10の事実を読んで我々は「ユーザー目線」で記事を書いてネットにアップしなければならないのだということにあらためて気づかされました。
私たちサイト運営者にとってユーザーとはもちろん読者ということになるんだろうと思いますが、グーグルにとってユーザーとはいったい誰のことだか鈍感な私はこれまで考えたことはありませんでした。

1章でグーグルが一番重要視しているのは「ユーザーファースト」と言っているので、グーグルにとってのユーザーは広告をクリックしてくれる検索ユーザーだけだと思い込んでいましたがその理解が間違いであることに気づかされたのは6章の文章でした。

その中には「広告主」「サイト運営者」という言葉が書いてあります。

もうひとつは言わずと知れた「検索ユーザー」つまり読者です。

ということはグーグルを囲むユーザー、つまりお客様は3者いるということです。

この3者がすべてウィンウィンの関係になってはじめてグーグルに利益が生じるのです。

そしてこの三角形を上手く回すことがグーグルの使命であり、この関係を持続させるためにグーグルが何をしなければいけないのかをまとめたのが「Googleが掲げる10の事実」なんだと私は勝手に理解しましたが皆さんはどう読み取ったでしょうか?

いづれにしてもSEO対策とはグーグルを相手の施策である以上、その本質を自分なりに理解し、自力で行動することで、他人の情報に頼りアップデートの度にビクビクしたり一喜一憂することなくグーグルといい関係を築いていくことに他なりません。

出典:Googleが掲げる10の事実

ライター紹介

shioG

投稿者プロフィール

【専門分野】芸能、不動産、保険、インターネット全般、ネットビジネス、SEO対策、ネットマーケティング他
※筆者の記事はすべて自身の経験に基づいた事実・見解を述べている。

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