自宅で火事が起きてしまったら誰でも慌ててしまうと思いますが、そんな時こそ冷静に対応することが大切です。
対応を間違えると火災が広がるばかりか、命の危険も。
被害を最小限にとどめて安全に鎮火させるためにはどうすればいいのか、その対応法についてまとめました。
目次
自宅で火災が起きた時にやってほしいこと
どんな場面であっても、慌てずに必ずやってほしいことは、
- 通報
- 初期消火
- 避難
この3つです。
ただし初期消火はできる場合だけで、できなければ諦めてすぐに避難です。
消防署に通報すること
火災が起きたとわかったら、すぐにでも119番に通報しましょう。消せるかも、なんて思わずに通報するのです。
万が一消せなかった時に被害が拡大しますので、ボヤで済めばそれでよし。
自宅だけでなく周りに火が広がったら大変なことになりますし、第一家にいる人の命を守らなくてはなりません。
すぐに消防に通報です。
同時に、周囲に対しても「火事だー!」と大きな声で知らせてください。
初期消火
通報したら慌てず初期消火をします。
初期消火は最初の2〜3分が大事だと言われていますので、通報したらすぐに消火に取り掛かります。
慌てずに避難する
もし火が広がりそうだ、初期消化ではどうにもならないと思ったら、迷わず逃げてください。
通報から5分くらいで消防車が到着するはずです。
逃げるときは外から酸素が入らないように、できる範囲で構わないので窓や扉を閉めてから逃げましょう。
初期消火の方法
消火器が慌てずにあれば使いましょう。
- 安全ピン(黄色いピン)を引き抜く
- ホースを外して火元に向ける
- レバーを握って噴射する
高い位置から噴射すると熱で近づけなかったり、煙を吸い込んでしまう可能性があるので、少し腰を落として低い位置から噴射するようにします。
天ぷら鍋が燃えていたら
天ぷら油から発火した場合、慌てずに空気を遮断することで消火することができます。
大きなバスタオルやシーツなどを濡らして、そっと手前から鍋にかけるようにして酸素をなくすのです。
酸素がなくなれば火は燃えることができませんので、徐々に鎮火します。
電化製品から火が出たら
安全のためにブレーカーを落とすかコンセントを抜き、それから消火をします。
天ぷら油と同様に、濡らしたタオルなどをかけて空気を遮断します。
衣類に火が燃え移ったら
何かの弾みに衣類に火がついてしまったら、シャワーを浴びるか、湯船に水が残っていたらドボンと入ってしまってもいいでしょう。
もし水がないところであれば、床に転がるなどして火を押してつけて消すようにしてください。
自宅での火災の対応に必要なもの
自宅で火災が起きてしまった時のために、備えておきたいものをピックアップしてみました。
住宅用火災報知器
住宅用火災報知機はすべての住宅に設置が義務付けられていますが、なくても罰則はないため、古いお宅では付いていないかもしれません。
何かあった時に初期段階で火災に気づくことができますから、是非とも今のうちに設置しておきましょう。
住宅用消火器
消火器は火災の種類によって使うものが違うのですが、住宅用の消火器であれば、
- 普通火災(A火災):木材、紙、繊維など
- 油火災(B火災):石油、油脂類
- 電気火災(C火災):電気設備
に対応できるようになっています。
最近では投げる消火器や、女性でも扱いやすい消火スプレーもあります。いざという時に使いやすいものを備えておくと良いですね。
自宅で火災を起こさないために気をつけてほしいこと
家事は基本的に気をつければ防げるものです。普段の生活の中で注意してほしいことがいくつかあります。
◆ガスコンロ火災
- 料理をしているときにガスコンロのそばを離れない。離れるときは火を止める。
- コンロの周りに燃えやすいものを置かない。
- 衣類に火がつかないように気をつける。
◆電気器具
- コードを折り曲げたり、上にものを乗せない。
- プラグとコンセントの間に埃がたまらないようにする。
◆タバコ
- 寝たばこはしない。
- 火は完全に消す。
◆ストーブなどの暖房器具
- 寝る前には消す。
- 周りに燃えやすいものを置かない。
- 火をつけたまま給油しない。
滅多に起きないことだからこそ日頃から注意することが大事
自宅が火災に合うなどという経験は、そうそうあることではありません。だからこそ、万が一起きた時に、人は慌ててしまうのです。
冷静に対応すれば被害を最小限に食い止めることはできますので、何よりも慌てないこととが大切です。
通報、消火、避難。この3つをしっかり覚えておいてください。