乾燥肌にはお酢がいい!かゆみを抑えて肌を柔らかくするお酢のパワー

我が家は息子を除いてみんな乾燥肌。毎日しっかりケアをしないと、肌が乾燥する冬場はかゆくなってしまうこともあります。

お酢が乾燥肌によいという話を聞いて、早速試してみようと思いました。

でも、理由が分からないと子どもの肌には使えない!ということで、お酢が乾燥肌に良い理由やどう使えば良いのかなど、私なりに調べて実践してみました。

なぜお酢が肌にいいの?

酢

お酢がなぜ肌にいいのか。酸っぱいものを肌に塗ったらしみそうなものですが、乾燥肌にいいといわれる理由を調べてみました。

お酢に含まれるアミノ酸

お酢にはアミノ酸が含まれています。

私たちの肌の一番上の層、角質層というところにもアミノ酸があって、セラミドなどの細胞間脂質とともに肌の潤いを保つために働いています。

▼▼セラミドの肌への働きはこちらも参考にしてください▼▼

アミノ酸が減少すると肌がかさついて乾燥してきますので、アミノ酸を補うのはとても大事なこと。お酢が乾燥肌にいいといわれる理由の一つがこのアミノ酸です。

ただ、このアミノ酸の含有量はお酢の種類によってだいぶ違ってきます。

穀物酢 50〜80mg
米酢 100mg
純米酢 100〜150mg
黒酢  500〜600mg

という試算があります(100mg中の含有量)。

かなり差がありますね!

お米をそのまま使っているものほどアミノ酸の含有量が多くなりますが、アミノ酸の量だけを見ると黒酢を使うのが良さそうです。

殺菌効果

お酢はとても殺菌効果が高く、乾燥してバリア機能の低下した肌を雑菌などから守ってくれます。

肌を弱酸性に近づける

お肌は弱酸性ですが、石鹸で洗うとお肌がアルカリ性に傾きます。

そこにお酢を使ってケアしてあげると、お肌を弱酸性戻すことが出来るのでしっとりすべすべになるんです。

ちなみにお酢には酸が含まれていますが、食品の分類でいうとアルカリ性食品になるんですね。これは食品に含まれるミネラルが酸性かアルカリ性かという分類。

身体は弱アルカリ性(pH7.35〜7.45)なのですが、疲れると酸性に傾きます。だからお酢や梅干しなどのアルカリ性食品を摂ると疲労回復に役立つんです。

かゆみ止めにも

お酢は昔から民間療法として、かゆみ止めにも使われてきました。虫刺されやじんましんのかゆみにも良いとされています。

アトピー性皮膚炎などのかゆみにもいいそうですが、原液では刺激が強すぎるので、後半でご紹介する「お酢ローション」を作って塗ってみてください。

お酢を乾燥肌ケアに役立てる方法

酢 ビネガー ドリンク

お酢は飲んでも塗っても乾燥肌に効果があります。どちらでも、取り入れやすい方法で試してみてください。

お酢は飲んでも肌にいい

お肌のためにお酢を摂るなら、飲むのが一番簡単かもしれません。

そのまま飲むと刺激が強いので、ジュースなどに加えて飲むといいですね。ハチミツを加えて水やお湯で割ってもいいでしょう。

摂取目安量は1日大さじ1〜2杯です!

たくさん飲んだからといって、急激にお肌の調子が良くなるわけではありません。飲み過ぎて胃腸を痛めないように注意してください。
美味しいお酢の飲み方

おすすめは、ちょっと手間がかかりますが、果物を漬け込んだ「フルーツ酢」です。果物を入れるとお酢のツンとした香りも和らぎますし、味もマイルドになります。

夏は炭酸で割ったり、冬はお湯割もいいですね。無理なく毎日摂れると思います。

作り方や飲み方はこちらも参考にしてくださいね!

お酢はいつ飲めばいい?

お酢を飲むタイミングですが、お肌のために飲むなら食事中もしくは食後がいいでしょう。

空腹時の、お腹が空になっている時に飲むと胃に刺激が強すぎる場合がありますので気をつけてください。

余談ですが、以前産後ダイエットにと「ポッカレモンダイエット」をしたことがあります。

レモンにはお酢と同じクエン酸が豊富に含まれているので、ダイエットや美容にもいいとされていますが、早く痩せようと1日何度もポッカレモンを薄めて飲み、飲むタイミングもあまり考えずに飲んでいたら、1週間ほどで胃痛がひどくなり、続けられなくなったことがあります。

身体にいいものでも摂るタイミングを間違えると逆効果になるので、注意してくださいね。

入浴剤としてお風呂に入れる

お酢はボディケアにも使えます。お風呂に入る時に入浴剤としていれてみましょう。お肌が本当にすべすべ、しっとりになります。

お酢をコップ半分〜1杯くらい湯船に入れます。お湯の量によって加減してくださいね。お肌をきれいにする効果に加えて、血行を良くしたり、体臭を予防する効果も期待できます。

◆リンゴ酢
穀物酢では香りが・・・という人は、リンゴ酢にするといいですよ。

◆竹酢液
殺菌効果が高いものを使いたいなら竹酢液を。かゆみのあるお肌には効果が高いです。我が家もたまに使っています。お酢の酸っぱい香りよりも竹を薫製にした香りなので、どちらかというと香ばしい香りのお風呂になります。

◆保湿効果を高めるには
さらに保湿効果をアップさせるにははちみつもプラスしてみましょう。大さじ1〜2のはちみつも一緒に入れると、お肌がさらにしっとりします。

化粧品として使う

お酢でローションを作って、化粧品として顔に使うことも出来るんですよ。次の章で作り方を説明しますね。もちろん、顔だけでなく体全体に使えます。

お酢ローションの基本の作り方

お酢 ローション

お酢を使ってローションを作ってみましょう。作り方は簡単。材料はこの3つです。

<お酢ローションの材料>

  • お酢:50ml
  • 精製水:50〜100ml
  • グリセリン:小さじ1

お酢と水を1:1〜2の割合で混ぜてグリセリンを入れるだけ。

もしお酢の香りがきついと感じたら、お酢と水を1:3〜4くらいにしてもいいでしょう。お肌が弱い人は、もう少し少ない割合からスタートしてもいいかもしれません。
 

お酢はドリンク用の調味酢ではなく、穀物酢など混ざり物のないお酢を使ってください。

リンゴ酢などが香りが良いのでおすすめです。保湿効果を高めたいなら、アミノ酸の豊富な黒酢もいいでしょう。

グリセリンは空気中の水分を集める性質があります。入れすぎるとべたつくので、肌の乾燥具合を見ながら量を調節してみてください。

ボトルは清潔なものを使いましょう

お肌に直接付けるものを入れるので、ローションを入れるボトルは清潔なものを。

煮沸消毒できるものか、もしできないプラスチック製のボトルなら、エタノールなどを使ってしっかり消毒してください。

お酢ローションの保存期間

保存料や防腐剤を入れていないので、1〜2週間で使い切ってください。あまり1度に大量に作らずに、こまめに使い切れる分だけを作った方がいいですよ。

いつも新鮮なローションを使える、というのが手作りのいいところです!

応用編:アロマをプラス

メディカルアロマテラピーの専門家としては、やはりここでアロマもプラスしていきたいですね。

お酢とアロマを組み合わせれば、相乗効果でさらにお肌にいいローションを作ることができます。

保湿効果のあるアロマとしておすすめなのは、

  • ローズウッド
  • ゼラニウム
  • パルマローザ
  • ラベンダー
  • マンダリン
  • カモミール・ローマン
  • ローズ
    などです。

自分の好きな香りを使えば、お酢の匂いも若干和らぐと思います。100mlの化粧水に対してアロマオイルを10〜20滴入れてみましょう。(量が多ければ半分くらいで作ってみてください)

私は今回、パルマローザ5滴、ラベンダー5滴で作ってみました。

ちなみに、アロマの基本ローションの作り方はこちらも参考に

アロマオイルを使う時は、材料を入れる順番が大事です。アロマオイルは水には溶けないので、最初にグリセリンをボトルに入れ、アロマオイルを入れてよく溶かしてからお酢と水を入れましょう。

使ってみた感想

昔より良くなったとはいうものの、私は元々乾燥肌なので、しっかりケアしていないとすぐにカサカサになってしまいます。

冬は乾燥するとかゆくなることもあるので、作ったローションを早速使ってみました。

最初はグリセリンなしで、純米酢と水を1:1で作ってみました。アロマもプラスしましたが、結構お酢臭いです。

お風呂上がりに顔と身体に塗って出てきたら、娘に「酸っぱい、酢飯みたい」といわれました。

自分ではそんなに臭くないかなと思ったのですが、周りには匂うようですね。つけてから1時間くらい経ってもお酢臭い!といわれたので、会社に行く前や出かける前など、朝のケアには使わない方がいいかもしれません。

でも保湿効果は大!すごくしっとりするので、リンゴ酢を使うか、使うアロマオイルを変えてみるか、朝も使えるように工夫してみたいと思っています。

ライター紹介

奈南有花アロマテラピーインストラクター&フリーライター

投稿者プロフィール

アロマセラピストスクールメディカルアロマ講師兼副学長
2012年まで社会保険庁(日本年金機構)にて年金関連業務に携わり、「消えた年金問題」などで大変忙しい時期を過ごす。その時の経験も活かし、年金・社会保険については「真実」の情報発信をしている。
また肌の弱かった長女のために様々な自然療法を試すうちにアロマテラピーにたどり着き、独学で勉強を始め、2010年にはアロマ環境協会のアロマテラピーインストラクターの資格を取得する。 現在、多方面の経験を生かした記事を書く「webライター」としても活躍中。
【専門分野】社会保険・年金の仕組み、手続等。アロマテラピー全般。美容・健康・食について

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