もう単なる水分補給では足りない!乾燥肌にセラミドケアが必要な理由

30代になると、目に見えて肌が乾燥してきたり、乾燥によって毛穴が目立つ、皮脂が出て吹き出物が出来るなど、肌トラブルが増えたなあと思いませんか。

それは、肌のセラミドが減ってくるからなんです。悲しいかな、年齢とともにコラーゲンだけでなくセラミドも減ってしまうのです。

とはいえ、セラミドって何?という人もいると思うので、セラミドとは肌にとってどのような役割があるのか、なぜ肌にセラミドが必要なのかということをお話ししたいと思います。

セラミドとは

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肌は、表皮、真皮、脂肪組織の3層になっていて、表皮はさらに、4層(手の平や足の裏は5層)になっています。

その表皮の一番上、角質層というところにあるのがセラミドです。角質層とは、角質細胞という四角い細胞がブロック状に積み重なっていますが、その細胞の間を埋めているのが「細胞間脂質」と呼ばれるもので、セラミドはその一つです。

細胞間脂質のおよそ半分はセラミドなので、これが少なくなってくると肌の水分量が減ってしまい、肌がカサついたり、角質層がめくれて肌のバリア機能が低下してきます。

30代から減少するセラミド

10~20代の頃はたっぷりあったセラミド。20歳前後のセラミド含有量はほぼ100%だったのに、20代後半~30代になると徐々に減り始め、40歳前後で全盛期の半分にまで減ってしまいます。

ほんとに、加齢って恐ろしいですね・・・。

乾燥肌に必要なセラミドケア

美容 美肌

セラミドが減ると肌が乾燥するということはお話ししましたが、もう少し具体的にセラミドの役割をみていきましょう。

肌を乾燥から守る

セラミドは角質層にあるNMF(天然保湿因子)を挟み込んで水分を逃さないようにする働きがあるので、肌の水分保持力を保つためにとても大切な役割を果たしています。

角質細胞同士が離れないようにスキマを埋めているのがセラミドですから、これがなくなったらスカスカになって、肌がしぼんだように乾燥してしまうのです。

バリア機能を高める

セラミドが減ってくると角質層の水分が減少し、角質がめくれて雑菌などが入り込んで外部刺激に弱くなります。そうすると肌がさらに乾燥する→角質層が荒れる、ということを繰り返し、様々な肌トラブルに悩まされることになります。

セラミドを十分補って肌を潤すということは、肌のバリア機能を高めることにつながるんです。乾燥はニキビや毛穴の開きなど、あらゆるトラブルの元といっても過言ではありませんから、きれいな肌を手に入れたかったら、まずセラミドで保湿です!

水分だけでは足りない

セラミドが細胞間脂質として細胞の間を埋めている、ということがおわかりいただけたと思います。ですから、肌が乾燥している時はただ水分補給をしてもダメなんです。

ただの水分ではなく、肌にあったセラミドを補うことで角質層が潤ってくる=乾燥が改善されていくのです。

セラミドを補う方法は?

化粧水

肌にセラミドを補う方法は、化粧品を使う方法と食べ物やサプリメントから摂る方法があります。

セラミドには種類がある

セラミドには天然セラミドや植物セラミドなどの種類があるのですが、一番おすすめなのは「ヒト型セラミド」です。人の肌と似た構造をしているので、肌へのなじみがいいんです。

ヒト型セラミドは水に溶けないため、化粧水への配合は難しいとされていましたが、2010年に富士フィルムが開発した独自の「ヒト型ナノセラミド」によって、より浸透性の高い化粧水が作られるようになりました。

さらにヒト型セラミドの中にも種類があるのですが、肌への浸透力が高いといわれているのはセラミド1~3です。

セラミドを補うことが乾燥肌の改善につながるということは美容業界の常識になってきていますから、もっと技術開発が進んでいくといいなと思います。

配合量も確認して化粧水を選ぶ

ヒト型セラミドがどのくらい配合されているのか、それも重要なポイントです。見極める方法は「成分表示」を確認すること。

成分表示は含有量の多いものから表示されています。セラミドが上の方にあるほど含有量の多いものということになります。

また、テスターがあれば手に出してテクスチャーを見てみましょう。セラミドが高配合の化粧水は少しとろみが強いはずです。

食べ物からとる方法は?

セラミドの含有量が多い食品としては、

  • 生芋こんにゃく
  • 大豆
  • 牛乳
  • 小麦
    などがありますが、食べ物だけからとるのはなかなか難しそうです。

というのも、1日に必要なセラミドの量は600μg(マイクログラム)とされていますが、生芋こんにゃくなら半丁、白米のご飯は25杯も食べないと摂取できないのだとか。

食べたものがすべて栄養になるわけでもないので、食べても無駄とはいいませんが、やはりサプリメントも併用した方が良さそうですね。

ただ、セラミドがあるのは肌の奥深くの真皮ではなく、一番上の角質層です。それであれば、体内から浸透させるよりも化粧品で補った方が即効性があるでしょう。

ストレスや冷えにも気をつけて!

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加齢以外にも、ストレスや冷えなどでセラミドが減っていくといわれています。お肌は内臓の鏡ですし、メンタルの調子がすぐに現れる部分でもあります。

化粧品やサプリメントで補うのももちろん大切なのですが、普段のライフスタイルの見直しもとても大事です。

いくら高い化粧品を使っても、ジャンクフードばかり食べていたり、毎日遅くまでスマホでゲームをしていたら、きれいなお肌は作れません。

肌を乾燥から守り健康にするには、身体にいいものを食べてよく寝ることが基本中の基本ですから、そこは忘れないでいて欲しいと思います。

ライター紹介

奈南有花アロマテラピーインストラクター&フリーライター

投稿者プロフィール

アロマセラピストスクールメディカルアロマ講師兼副学長
2012年まで社会保険庁(日本年金機構)にて年金関連業務に携わり、「消えた年金問題」などで大変忙しい時期を過ごす。その時の経験も活かし、年金・社会保険については「真実」の情報発信をしている。
また肌の弱かった長女のために様々な自然療法を試すうちにアロマテラピーにたどり着き、独学で勉強を始め、2010年にはアロマ環境協会のアロマテラピーインストラクターの資格を取得する。 現在、多方面の経験を生かした記事を書く「webライター」としても活躍中。
【専門分野】社会保険・年金の仕組み、手続等。アロマテラピー全般。美容・健康・食について

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