カカオは知っているけど、カカオニブって何?と思った方もいらっしゃるのでは。
分かりやすく例えると、甘くないチョコレート、でしょうか。もしチョコレートが好きなら、カカオニブも気に入るかもしれません。
カカオニブはスーパーフードと言われるほど栄養価が高く、美容にも健康にも様々な効果があります。美容にいいと聞くと、ちょっと食べてみたくなりませんか?
目次
カカオニブとはカカオの胚乳部分
カカオニブの原料はカカオ豆。カカオ豆の殻を取り除き、胚乳部分(ニブ)をフレーク状にしたものです。
カカオはそのままでは食べることが出来なくて、固い殻を取って豆を取り出します。その豆を発酵させて天日干しすると、あの黒っぽいカカオ豆になるのです。
カカオニブをペースト状にするとカカオマスができます。そのカカオマスから取り出した脂肪分はカカオバターになりますし、残ったものを粉末にするとココアパウダーになるんですよ。
カカオニブはチョコレートやココアの元になるもの、ということですね。
「神の食べ物」という名前
カカオの学名は「Theobroma cacao」 で「神の食べ物」という意味があります。
アフリカや中南米など暑い地域が原産のカカオ。メキシコでは滋養強壮食として古くから親しまれています。
「チョコレート」というと砂糖など余計なものが入っていて、太るとかニキビの元になるという心配がありますが、カカオ自体は栄養価が高く、欧米ではすでにメジャーなスーパーフードとして認知されているんです。
カカオニブの栄養価
カカオニブにはどのくらいの栄養が含まれているのか見てみましょう。
エイジングケアにポリフェノール
やっぱり抗酸化作用の強いポリフェノールが一番の魅力ですね。エイジングケアといえばポリフェノール。
カカオニブには数種類のポリフェノールが含まれていて、
- 活性酸素を取り除いて美肌を作る
- ストレスを和らげる
- アレルギーを改善する
- 脳を活性化する
- 動脈硬化を改善する
などの働きが期待されています。
赤ワインや緑茶よりもポリフェノールの含有量は多いんですよ。
疲れた時のテオブロミン
カカオ特有の成分であるテオブロミン。疲れた時にチョコレートを食べると幸せな気分になれるのは、このテオブロミンのおかげかもしれませんね。
ストレスや緊張を和らげたり、自律神経を調整するなど、リラックスさせてくれる効果があるんです。それと相反するようですが、集中力や記憶力を高める効果も。
仕事をしていて疲れたな〜と感じたら、カカオニブをつまんでみるといいかもしれないですね。
幸福感をもたらすアナンダアミド(AEA)
アナンダアミド(またはアナンダミド、アナンダマイドとも)は、幸福感をもたらす脳内物質で、セロトニンの分泌もサポートします。
恋愛に効く?フェニルエチルアミン(PEA)
フェニルエチルアミンは恋の始まりに不可欠な恋愛ホルモン。恋をした時の高揚感やドキドキ感の元になる脳内物質です。
カカオの香り成分として含まれているのですが、気持ちを上向きにさせてくれるだけでなく、ウエストを引き締めてくれる効果があるといわれています。
このフェニルエチルアミンは、恋をすると大量に分泌されるのですが、長くても3年で分泌がおさまってしまうため、恋のドキドキ感は長続きしないんです。
そんな気持ちが懐かしい、という方はカカオニブで幸せな気分を味わってみてはいかがでしょう。
お腹にもいい食物繊維
カカオにはリグニンという不溶性食物繊維が含まれています。
便秘の改善だけでなく、コレステロールの低下も期待できる成分です。痩せ体質を作るには不可欠な栄養素です。
カカオニブの効果〜美肌づくりやダイエットに
カカオニブにはやっぱり美容効果を期待したい。おやつできれいになれるなら、こんなに嬉しいことはありません。
美肌効果
カカオニブはポリフェノールが豊富で、抗酸化作用に優れています。細胞を酸化させないということは、肌の老化を防ぐためにとても大切なこと。
細胞膜に含まれている不飽和脂肪酸はとても酸化しやすい脂質です。酸化というのは鉄がさびるのと同じですから、細胞がどんどん傷ついてしまうんです。
なぜ酸化するのかというと、体内に増えた活性酸素が原因です。呼吸だけでなく、ストレスや疲労などで活性酸素が増えすぎると、細胞を攻撃し始めるのです。
そうすると、シミの元になったり、血管が老化して肌がくすんだり、デメリットだらけ。カカオニブのポリフェノールがこの活性酸素を除去して、肌を守ってくれるのです。
便秘の解消
カカオニブは食物繊維も豊富なので、便秘を解消して腸内環境を整えるのに役立ちます。カカオニブの食物繊維は不溶性なので、食べる時は水分を一緒に摂ると効果的です。
コレステロールを下げる
カカオニブには悪玉コレステロール値を下げて血液をサラサラにする効果があることが分かっています。
若いとコレステロールなんて心配ないと思っていませんか?普段の食事で揚げ物や甘いものが好きな人は、体型に関わらずコレステロール値には注意した方がいいですよ。
食生活に気をつけるとともに、おやつはカカオニブにしたらコレステロール値を下げて、動脈硬化などの予防につながるかもしれません。
カカオニブの食べ方は?
カカオニブの良さは、なんといっても甘くない!私はチョコレートは大好きなのですが、甘いからほんのちょっとで十分。
でも、カカオニブなら甘くないから、チョコレートの風味も楽しみながら、カロリーの心配もいらない!ダイエット中でも罪悪感なく、安心して食べられますよ。
甘いものとの相性はバッチリ
カカオニブそのものは苦い塊ですから、甘いものとの相性は抜群です。
アイスクリームにかけてもいいし、朝食のシリアル(砂糖入り)にかけても美味しいですよ。
ホットドリンクに
紅茶やコーヒーなどのホットドリンクに入れるとほんのりチョコレート風味になります。
私のおすすめはホットミルク。牛乳は好きではないのですが、カカオニブを入れるとチョコレート風味になるので美味しく飲めます。
そのままでももちろんOK
苦くても平気なら、もちろんそのままポリポリつまんでもOKです。
クランベリーやレーズンなどのドライフルーツと一緒に食べると美味しいですよ。
私は小腹が空いた時に、ぽりぽり食べています。
カカオニブを食べる時の注意
栄養豊富なカカオニブですが、食べ過ぎには注意ですよ。何でもそうですが、いくら健康や美容に良いからといって、たくさん食べればいいというものではありません。
1日の摂取量は?
体重10キロ当たり小さじ1杯まで。体重が50kgなら小さじ5杯までです。
小粒で甘くないので、罪悪感が少なく、ついポリポリと食べ過ぎてしまう危険性があります。
カフェインの摂り過ぎに注意
カロリーは高くないけれどカフェインが含まれているので、カフェインで眠れなくなる人は夕方以降は食べない方がいいかもしれません。
カカオニブはどこで買える?
まだまだスーパーなどで見かけることはほとんどありませんね。大きな輸入食料品店か、インターネット通販が主流です。
選ぶ時は、栄養価の損失が少ない、低温で加工されたものを選びましょう。
まとめ:おやつ代わりにぽりぽりカカオニブで美肌もダイエットも
カカオニブはお肌に良いポリフェノールやダイエットにもいい食物繊維が豊富な食べ物です。
特に料理をする必要もなく、ぽりぽりとそのまま食べられるのがいいですね。
小腹が空いたらおやつ代わりにいかがでしょうか。
お菓子を食べるよりずっといいですよ。