今や3000万人もの人が悩んでいるという頭痛。中でも「片頭痛」は女性に多い頭痛で、約840万人もの人が悩んでいるのだとか。
なぜ片頭痛が女性に多いのでしょうか。その原因や対処法についてまとめました。
目次
片頭痛とは?
片頭痛とは、読んで字のごとく頭の片側に痛みを感じる頭痛で、20〜40代の女性に多くみられる頭痛です。
しかも有病率は30代女性が一番多く、なんと20%も!
性別、年代別に見ると、最も片頭痛有病率の高い30歳代女性では有病率は約20%に達し、40歳代助成でも約18%と高い有病率を示している。
引用元:日本頭痛学会
片頭痛の原因
原因が実はよく分かっていないんですね。脳に原因があるのか、神経に原因があるのか、専門家でも意見が分かれているところです。
月経に伴って起きやすい?
原因はよく分からないものの、脳の血管が何らかの刺激を受けて拡張し、その周辺に炎症が起きて頭痛が起きると考えられています。
その刺激を与えるものに、女性ホルモンが関わっているのでは?と考えられています。というのも、月経の開始前後で経ん図生の発作が起きる人が多いこと、妊娠中は発作が起きにくいことなどから、女性ホルモンのエストロゲンの変動と何らかの関わりが指摘されています。
片頭痛を起こしやすいもの
片頭痛を誘発するものとして、以下のものが考えられています。
精神的因子:ストレス、精神的緊張、疲れ、睡眠(過不足)
内因性因子:月経周期
環境因子:天候の変化、温度差、頻回の旅行、臭い
食事性因子:空腹、アルコール(他の食品群は個人によって反応が異なるため、特に摂取を制限するように指導する必要はない)
引用元:日本頭痛学会
これだけ誘発するものがあれば、日常生活のあらゆるところで片頭痛が起きないように気をつけなければいけませんね。
片頭痛が起きやすい人は、起きる前に痛みを誘発するようなことがなかったか、ちょっと考えて見るといいでしょう。
片頭痛の対処法
根本的な原因が解明されない限り、対処法としては痛みを抑えるか、片頭痛が起きやすい状況を作らないということしかありません。
ただ、頻繁に頭痛が起こる、痛みが我慢できないなど、自分で対処できない時は速やかに病院へ行って下さい。
女性ホルモンのバランスを整える
これは口で言うほど簡単ではないのですが、というのも、女性ホルモンのバランスが乱れる原因は本当にたくさんあるからです。
女性ホルモンはストレスや睡眠不足、疲労などの影響を受けやすく、1日の間でもその分泌量が大きく変動します。
実際、私が卵巣囊腫を患って通院していた時も、主治医は「女性ホルモンの量なんて1時間ごとに計測しないと、どうバランスが乱れているかなんてわからないよ」と言っていました。
とはいえ、なるべくバランスが乱れないように「自分がストレスだと感じること」からは遠ざかりましょう。
静かに横になる
仕事中は難しいかもしれませんが、痛みが出ている時は出来るだけ動かないで!静かに、出来れば横になって休んで下さい。動くと痛みが増してしまうことがあります。
空腹の時間を長くしない
空腹は片頭痛の誘発因子となるので、ダイエット中の人もお腹がすきすぎないように気をつけて下さい。お腹がすいたなと思ったら、
- ナッツ類
- 昆布
- するめ
など、ダイエット中でも食べられるおやつで空腹を紛らわしましょう。
アロマテラピーを利用する
アロマテラピーで使う精油には、痛みを和らげるものもあります。私がアロマコンサルタントとしていつもおすすめしているのは、
- バジル
- ペパーミント
- アルベンシスミント
です。
どれも痛みを和らげてくれるので、あとは香りの好みで選ぶといいですね。
バジルはあのピザやパスタに使うバジルですが、食べる部分は葉っぱ、精油が採れるのは種からですから、香りは若干違います。ハーブ調の落ち着いた香りです。
ペパーミントはご存知の方も多いでしょうが、アルベンシスミントは「ハッカ」です。ペパーミントと比べると、よりシャープな感じのミントです。
水溶性ジェル小さじ1に精油を2滴入れてよく混ぜ、こめかみなどに塗りましょう。私はこの「頭痛対策ジェル」を使うと、20〜30分くらいで痛みが気にならなくなります。
※アロマテラピーは精油をじかにさわってはいけないなど、いくつか使用上の注意があるので、初めての方はこちらもご覧ください。>>「アロマオイルとエッセンシャルの違いは何?使い方の違いは?」
ストレスを解消するのが一番
ストレスは本当に万病の元。イヤなことはその日のうちに解消しましょう。起きてしまったことをいつまでも思い悩んでいても仕方ありません。気持ちを切り替えて、翌朝はスッキリ目覚められるように、自分なりのストレス解消法を見つけて下さい。