ネトルというハーブティーは、自然療法が盛んな国ドイツでは春季療法によく使われるハーブです。
花粉症の症状が辛い時は薬を飲むのも効果的ですが、自然な方法で症状を和らげていきたい!という人に是非試して欲しいのが、今回ご紹介するネトルなのです。
ビタミンやミネラルが豊富なお茶なので、女性には嬉しい効能が色々。飲みやすいお茶なので、体質改善に取り入れて欲しいお茶のひとつです。
目次
ネトルのプロフィール
日本では西洋イラクサと呼ばれていますが、日本では一般的に見かけることのできるイラクサとは別物。
もし自分でお茶を作ってみようと思っている人は、そこらに生えているイラクサを使わないように注意が必要です。
ネトルの葉や茎には細かい毛のような棘が生えていて、刺さると肌が荒れるので、見つけててもうっかり触らない方がいいでしょう。
ヨーロッパでは2000年の歴史
アロマテラピーの資格をお持ちの方にはおなじみの古代ローマの医師ディオスコリデスですが、この人もネトルをよく利用していたそうです。
ヨーロッパからアジアにかけてが原産地だと考えられていますが、非常に繁殖力が強いハーブで、今では世界中でみることが出来ます。
ヨーロッパでは2000年以上も前から薬として使われてきました。
春季療法に使われるハーブ
日本ではあまりメジャーではないネトルも、ヨーロッパでは古くから代替医療に使われてきました。
その証拠に、今でも自然療法が盛んなドイツなどでは春季療法に使われています。
春季療法とは、春先のアレルギー対策として、その数ヶ月前からハーブを使って体質改善していく方法です。
日本でももっとこういった療法が広まるといいんですけどね。
ネトルの効果効能
日本ではあくまでも「お茶」として楽しむだけのネトルですが、様々な効能を持つハーブとして知られています。
アレルギー症状の緩和
花粉症の人は、身体の中に特定の花粉の抗体が出来ていますが、花粉が身体の中に入ってきた時に免疫システムが反応してヒスタミンという物質が大量に分泌されます。
これが、鼻水や鼻づまりの原因になるんです。
貧血の予防
ネトルには鉄分も豊富に含まれています。
一般的に植物に含まれる鉄分は非へム鉄といって吸収が悪いとされますが、ネトルにはビタミンCも含まれているんですね。
ビタミンCは鉄分の吸収を高める働きがあるので、ネトルの鉄分は他の植物よりも効率的に鉄分を摂れる、ということになりますね。
しかもクロロフィル(葉緑素)も豊富です。葉っぱを見ると分かりますが、結構濃い色をしているんですよね。
クロロフィルはがん予防の期待もされている栄養素ですが、ヘモグロビンと似た構造をしていることから造血作用があるといわれています。
ネトルの美味しい飲み方
ネトルはほんのり草の香りがする、とても飲みやすいハーブティーです。普通の緑茶のような感覚で飲めるので、ぜひ試してみて欲しいです。
ネトルは葉をお茶として飲みますが、そのままでも十分おいしいですよ。
1人分ティースプーン2杯、お湯を150〜180mlくらい注いで蒸らします。
その都度入れるのが面倒な人は、朝まとめて入れて、1日中こまめに水分補給するといいですよ。
エルダーフラワーとのブレンドもおススメ
花粉症や風邪の季節には「インフルエンザの特効薬」と呼ばれるエルダーフラワーとのブレンドがおススメです。
エルダーフラワーはほのかにマスカットのような甘さのある香りで、とても飲みやすいお茶なんです。
これをブレンドすることで、さらに飲みやすくなると思います。
ネトルはビタミン、ミネラルが豊富な女性の味方
ハーブティーってあんまり美味しくないと思う人も、ネトルのお茶は普通のお茶と同じように飲めるのではないかと思います。
今は季節を問わず花粉に悩まされている人が増えていますから、ネトルを使って体質改善していきませんか。
時間はかかっても、徐々に症状が軽くなっていく方がいいですよね。私は夏から秋にかけてのブタクサの花粉症なので、初夏から飲むようにしています。