昨今の異常気象を見ていると、怖いのは地震だけではないと感じます。
地震、津波、台風、竜巻、洪水、ゲリラ豪雨。
どこでも誰でも鬼気迫る動画・映像が撮れるようになったことから、その自然災害の凄まじさを目の当たりにする機会も増えました。
阪神・淡路大震災、東日本大震災、茨城・栃木の洪水、熊本の大地震、いつこのような自然災害に襲われるとも限りません。
もし甚大な自然災害に被災し、自宅で避難生活を送ることになっても困らないように備えておくものが非常食です。
そこで、非常食を選ぶときに大切な5つのポイントを見ていきましょう。
目次
非常食を選ぶときに大切な5つのポイント
非常食を選ぶとき、あなたなら何を基準に選びますか?
量ですか?賞味期限ですか?人気がある商品だからですか?
ここで、しっかりとその非常食を選ぶ基準を学んでおきましょう。
1. 消化のいいものを選ぶ
避難生活は「非日常」であると言っても過言ではありません。
肉体的・精神的ショックで食欲がなくなってしまうこともあります。睡眠をとることができないときもあります。
このように体調を崩しやすい環境の中では、消化の良い食料を選ぶことが重要です。
そのためには、温かいもの、やわらかいもの、スープなどが食べられるように固形燃料や着火剤なども準備しておくといいでしょう。
2. カロリーがあり栄養のバランスに優れているものを選ぶ
非常食は「保存がきくもの」を選びがちです。
そうなると味の濃いもの、塩辛いものなど、味や栄養が偏ってしまう恐れがあります。
缶詰などを食べ続けると、その塩分で内臓が疲れてしまい、お腹を下してしまうこともあります。水分摂取が少なくなると、エコノミークラス症候群になってしまう危険性も高まります。
非常時だからこそ体に優しい、食料・飲料・カロリー・栄養のバランスの取れたものを選ぶようにしましょう。
<参考>
3. 簡単に調理ができて食べられるものを選ぶ
非常食を食べるとき、それは日常生活では考えられない事態に陥ったときです。
電気が止まる、ガスが止まる、水道が止まる、いつもなら「当たり前」に使っているものが使えない状況となります。
そんなとき、調理の手間がかかるものしかなかったら、余計な体力と時間を使うことになりストレスが溜まります。そもそも食べることができないなんてこともあるかもしれません。
そうならないように、簡単に調理ができて食べられるものを選ぶようにしましょう。
<参考>
4. コンパクトに収納できて長期間保存できるもの
非常食の置き場所に困ると言う話しはよく聞きます。
確かに「最低3日分」の非常食を準備しようとすると、特に賃貸マンションなどの場合、部屋数も限られるために置き場所に困ることも多くなります。
「逃げるのは玄関だから玄関に置いておこう!」
これはよく聞きますが、必ず玄関から逃げられるとは限りません。玄関が塞がってしまって窓から逃げる場合もあるでしょう。
できれば、非常食はリュックサックなどの非常用袋に医薬品などと一緒にまとめてリビングに置いておくといいでしょう。
また、長期保存と言うことで考えれば、通常は1~3年が賞味期限の非常食がほとんどですので、古くなったものから食べて新しく買い足していく『ローリングストック法』を取り入れながら保存するといいでしょう。
最近では、「25年保存可能」なサバイバルフーズと言う非常食もありますので、これらとうまく使い分けをしながら上手に保管していきましょう。
5. 美味しくて、家族が食べ慣れているもの
非常時だからと言って、「乾パン」ばかりを食べなければいけないなんてことはありません。
できれば、家族がいつも食べ慣れているもの、美味しいものを選ぶようにしましょう。
食べ慣れているもので言えば、梅干しやかつお節、昆布やジャムなどの保存食もそのひとつでしょう。
冷蔵庫で保存できるものは種類を多く保存しておき、食べて消費しながら新しく冷凍する『ローリングストック法』をここでも取り入れましょう。
美味しいものを食べることができれば、心を落ち着かせることができます。いつもと同じ味を感じることができればそれだけで生きる活力が湧いてきます。
実際に非常食を準備しましょう
それでは、実際にどのようなものを準備すればいいのか、主食や副菜など、それぞれに分けて見ていきましょう。
主食
お粥(レトルト)
カレー缶詰め
アルファー米
パン(缶詰)
乾パン
水戻し餅
缶入り弁当
副菜(おかず)
おでん缶
保存用味噌汁
おかずセット
栄養補助食品
カロリーメイト
バランスオン
サバイバルフーズ
サバイバルフーズとは、NASAも宇宙食として認めているもので、味も美味しく、その保存期間も25年と長期間保管できる優れものです。
非常食を選ぶときに大切な5つのポイント まとめ
非常食を選ぶときの大切な5つのポイントをまとめます。
- 消化のいいものを選ぶ
- カロリーがあり栄養のバランスに優れているものを選ぶ
- 簡単に調理ができて食べられるものを選ぶ
- コンパクトに収納できて長期間保存できるもの
- 美味しくて、家族が食べ慣れているもの
具体的にどのようなものを準備したらいいかは、上のリストを見ながら選ぶといいでしょう。