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保存食・非常食の種類と注意点
災害に遭った際に必ず必要となる保存食や非常食、特に避難所など物資の行き届く場所に行けない場合には自分で準備しておく必要があります。
「最低3日分」は備蓄として準備しておくことが望ましいと内閣府も推奨しています。特に飲料水は1人1日3リットル、それを3日分準備しておく必要があります。
代表的な保存食
保存食は長期にわたって通常の食料が確保できない場合に「非常食」としての役割も果たす生活の知恵から生まれた食べ物で、現代社会では「災害時の備蓄」としての需要も中待っています。
- 昆布、かつお節、梅干し
- 魚の干物
- 野菜の漬物
- 高野豆腐
- 大豆加工品
- 果物のジャムなど
特に昆布やかつお節などは、しゃぶっているだけで唾液も分泌されミネラルやタンパク質を摂取することができるので、栄養面を考えても準備しておくといいでしょう。
代表的な非常食
非常食は物資の配給などが開始されるまでの「最低3日分」を備蓄しておくことが基本と言われています。
特に災害時などは電気・ガス・水道が使えない場合も多く想定されますので、手軽に調理できて美味しいものを選ぶ必要があります。
- アルファ米
- レトルトのお粥
- レトルトのカレー等
- フリーズドライ食品
- 野菜ジュース
- 缶詰(肉、魚、パンなど)
- ミネラルウォーター
- レトルトの味噌汁などのスープ系食品
- ビスケットや乾パン、チョコレート、アメ
- サプリメント
基本的に電気・ガス・水道が止まってしまったとしても食べられる、「火を使わなくても食べられるもの」を中心に準備しておくといいでしょう。
保存食と非常食、両方を準備しておく
保存食は基本的に常温で保存がきくものが多く、かつ栄養面でも優れているものが多いので、災害時にも非常食のひとつとして重宝します。
非常食だけでは偏ってしまいがちな栄養素も、保存食と併せることでタンパク質やミネラルを補うことができるので、保存食と非常食両方とも準備しておきましょう。
保存食・非常食を準備する際の注意点
保存食・非常食を準備するにあたっては注意することがいくつかあります。それは「ちょっとしたこと」で万が一被災してしまったときに効果を発揮することなので、しっかりと覚えておきましょう。
「熱源」の準備
「熱源」とは簡易ライターや固形燃料、ガスコンロなどのことを指します。
非常食は「火を使わなくても食べられる」ものが基本です。しかし、冷たい食べ物ばかりでは体が温まらず、精神的にもストレスが溜まりやすいことがわかっています。
毎日は難しくても、数日に1回は温かい食べ物を食べるだけで気持ちが穏やかになり、落ち着き不安を和らげる効果もあることから、熱源も必ず準備しておきましょう。
レトルトスープは温めることで食べやすくなる
火を通さなくても食べられるレトルト食品ですが、冷たいままだと油分が固まって食べにくいものもあります。
特にミネストローネなどのスープは温めたほうが飲みやすく体も温まるので、できれば熱を加えてから食べるようにしましょう。
缶詰ばかりだと内臓が不調になる
缶詰の食べ物には塩分が多く含まれていることが多く、味付けも濃いものが多いので、毎日缶詰ばかりを食べていると、塩分を過剰に摂取してしまうことになり、内臓が疲れてお腹を壊すことに繋がりかねません。
水分を多く摂ったり、缶詰の頻度を減らすなどの工夫をしましょう。
非常食の賞味期限にも気をつける
非常食の賞味期限は1年~5年と言うものがほとんどです。気が付いたら賞味期限が切れていたと言うこともありますので、定期的にチェックするといいでしょう。
また、「ローリングストック法」と言うものにも注目が集まっています。
ローリングストック法とは、日常的に非常食を食べて、足りなくなったら買い足していくと言う方法で、この方法を取ると賞味期限の問題が解決するのに加え、非常食を保管しておく場所(スペース)の問題も解決できます。
25年間保存可能な保存食もある!
今では25年間保存可能な「サバイバルフーズ」と言う保存食もあり、お湯を注ぐだけで簡単に食べられるものがありますので、こちらも要チェックです。
家族の人数が多い家庭では重宝するかもしれません。職場や公民館などに保存しておくこともご検討ください。
<参考記事>
非常食の購入は「セット」と「個別」を使い分ける
非常食を購入する際には、ひと通り揃っている非常食セットを買うといいでしょう。
しかし、住んでいる地域、家族構成、必要なものなどは家族それぞれ違います。そこで、「もし自宅で被災したとき、必要な分量や種類はどれくらいか」をしっかりと計算し、足りない分は個別で買い足しておくといいでしょう。
参考:東京海上日動「非常食簡易計算ツール」
自分、そして家族に必要な保存食や非常食の必要な量がわかったら、忘れないうちに購入しておきましょう。
自然災害は「明日」にも起こるかもしれないのですから。