非常食・保存食の中で『サバイバルフーズ』と言うものがあります。
25年間と言う長期間保存ができて、NASAでも認められている優れものです。
そのサバイバルフーズを実際に注文して、調理の仕方や味などをまとめましたので是非参考にしてみてください。
目次
サバイバルフーズとは?
サバイバルフーズの実際の調理方法や味については次の章でまとめていますので、すでにサバイバルフーズについて知っている方はスクロールして下にお進みください。
サバイバルフーズの賞味期限と保存方法
サバイバルフーズは世界最大級のフリーズドライメーカーの「オレゴンフリーズドライ社」40年をかけてその経験と特殊な技術により作りだした、フリーズドライ加工食品です。
オレゴンフリーズドライ社では、アポロ計画以来、NASAからの依頼を受けて宇宙食を開発・供給し続けています。
なぜ25年間もの長期間保存が可能なのかと言えば、その理由は高度なフリーズドライ技術にあります。
- 最大98%もの水分を除去
- 窒素充填や脱酸素剤により、缶内の酸素を約98%除去し確実に密封
この2つの技術により、常温(摂氏24度以下)で正しく保管すれば25年間長期保存も可能です。
一般的な保存食の賞味期限が長くても3年から5年と言われていることを考えれば、買い替えのコストやタイミングを考えずにすむ優れものとも言えます。
サバイバルフーズの種類
サバイバルフーズには、クラッカーとシチュー、雑炊、パスタ、マカロニの5つがあります。
サバイバルフーズ【クラッカー】
サバイバルフーズ【シチュー】
サバイバルフーズ【雑炊】
サバイバルフーズの作り方・味
実際に注文したのはこちらです。
クラッカー(小缶)と野菜シチュー(小缶)。
試食と言うこともあり小さいサイズを注文していますが、予想と比べて「普通の缶詰」と言う第一印象です。
サバイバルフーズの調理の仕方
クラッカー、野菜シチュー、それぞれ最上部のフタを開けると缶切りが入っています。
この缶切りは使いやすく、女性や子ども、高齢者でも簡単に開けられるようになっています。
まずは野菜シチューを実際に開けてみます。
中身はこのように、フリーズドライされた野菜がゴロゴロ入っています。
コンソメのいい香りがします。
中身を全て鍋の中に入れ、水を入れます。
必ず脱酸素剤を取り除いてください。
入れる水の量は「缶の8分目」までと覚えておきましょう。
災害時には計量カップなどがない可能性がありますので、この水の量は目分量で大丈夫です。
調理しながら味を見て、後はお好みで水を足して味を調整できます。
中火から弱火で煮て、沸騰してきたら火を止めて10分蒸らします。
味見をして、濃いようなら水を足します。
ちなみに、火がない場合でも水を入れて10分間待てば、冷たいですが食べることは可能です。
クラッカーは缶を開ければすぐに食べることができます。
ただし、味は乾パンのように淡泊ですので、シチューにつけて食べたり、レトルトのカレーなどにつけるといいでしょう。
サバイバルフーズの味
野菜シチューの味はどうだったか?
野菜シチューを実際に食べてみた感想として思ったことは以下の通りです。
- インスタントラーメンに入っている野菜のようなパサパサした食感だが問題なく食べられる
- コンソメの味は非常に評価できる
- 味が濃いので好みで薄めることをお勧め
- ボリュームがあるのでお腹が満たされる
総評:満足できる内容
保存食は美味しくないと言うイメージがありましたが、25年長期保存ができると言うメリットを差し引いても、味は満足のいくものでした。
また、ご飯を入れて一緒に火にかけると『リゾット』風にもなるので、さらにボリュームが増し食べ応えのある1品になります。
クラッカーの味はどうだったか?
クラッカーについては、「乾パンのような味」です。
そのまま食べることもできますが、満足感と言うことを考えると今回一緒に作った野菜シチューにつけて食べたり、インスタントのカレーなどと一緒に食べることをお勧めします。
細かく砕いて野菜シチューと一緒に煮込めば、ボリュームも出て美味しく食べられるでしょう。
総評:イメージ通り「普通」の乾パンと同じ
クラッカーだけを食べるよりも、何かと一緒に食べるほうが美味しく食べることができます。
もちろん非常時にはそのまま食べることしかできない場合もあるかもしれませんが、満足感と言うことを考えれば、温かい味の濃い食べ物と一緒に食べることをお勧めします。
高齢者や乳幼児は食べることができるか?
野菜シチューの味は少し濃い目に作られているようですから、水の量を調整すれば高齢者や子どもも安心して食べることができそうです。
フリーズドライされた野菜も1cm角の大きさですので、野菜をすり潰すことができるくらいの乳幼児であれば離乳食としても食べさせることはできそうです。
合成保存料を使用していないと言う点でも安心して食べることができそうですが、小麦粉や玉子を使っていたりする場合もありますので、事前に原材料などを以下のサイトで確認しておくといいでしょう。
クラッカーは乾パンと比べたら若干柔らかいのですが、それでも歯の弱い高齢者や乳幼児には食べづらいかもしれません。
その場合には、野菜シチューなどと一緒に煮込んだり、牛乳などにつけたり、牛乳で煮れば柔らかくなります。
サバイバルフーズを購入・保管する際の注意点
サバイバルフーズを購入・保管する際に大切な注意点が6つあります。
- 高温多湿の場所で保管しない
- 一度開封したら速やかに食べる
- アレルギーなどを起こす材料はないか事前にチェックしておく
- 重いものなどを缶の上に置かない
- 缶を直接火にかけない
- 災害直後は売り切れ必須なので早めに購入をする
サバイバルフーズは24度以下の場所での保管を推奨しています。
日本のように夏は高温多湿になる場合には、できるだけ涼しい暗所に保管するようにしましょう。
そして、缶の上に重いものを置いたり、横から圧力がかかるところに置くと缶が変形したり破裂する危険性があります。
また、缶を直火にかけると破裂ややけどの危険性がありますので、絶対にやめましょう。
「今必要!」と思ったときは、誰もがそう思っているときです。
実際に、このサバイバルフーズは熊本の地震が起こってから品薄状態が続いています。
万が一の備えは、万が一が起こる前に確実に準備をしておきましょう。
サバイバルフーズは1つ当たりの価格が、保存期間や品質が高いために高価に思えます。
『ファミリーセット』や『バラエティセット』をうまく使って、親戚や知人とシェアすると購入価格も抑えられますのでお勧めです。