アロマオイルは甘く柔らかい香りばかりではありません。時にはピリッとくるスパイシーな香りもいいものです。
ブラックペッパーはまさに胡椒の香り。心と体を温めてくれるアロマです。冬はもちろん、夏の冷房で冷えてしまいがちな身体も温めてくれますよ。
今回はブラックペッパーの効果効能についてご紹介します。
目次
ブラックペッパーの効果効能
貴重なスパイスとして古代から使われてきたブラックペッパー。胡椒は白と黒がありますが、採油量は黒の方が上なので、精油としては黒胡椒が使われます。
食べられるものから採れるアロマはお腹にいいものが多いのですが、ブラックペッパーもその一つです。
精油のプロフィール
- 科名:コショウ科
- 学名:Piper nigrum
- 抽出部位:種子
- 抽出法:水蒸気蒸留法
主な作用
- 消化促進作用
- 鎮痛作用
- 鎮歯痛作用
- 抗カタル作用:咳、鼻水、鼻づまり、のどの痛みなどを和らげる作用
- 去痰(きょたん)作用:痰を切る作用
- 血液流動促進作用:血行を良くする作用
適用例
- 歯痛
- 消化不良
- 肝臓の不調
- 筋肉痛
- リウマチ
心への作用
ピリッとした胡椒の香りは冷えた心を温めます。悲しいことや辛いことがあった時、孤独を感じてやる気が起きないときなどに使ってみて欲しいアロマです。
冷めてしまった心にエネルギーを与える香りです。
身体への作用
お腹の調子を整えるのに使うのが一番でしょう。胃がもたれる、消化不良ぎみでお腹が張っている時などに使ってみてください。
特に身体が冷えて胃腸の調子が悪くなっている時にオススメです。
また、筋肉痛などにも有効です。
ブラックペッパーの禁忌事項
禁忌というほどではありませんが、若干刺激が強い精油なので、肌に使う際には注意が必要です。肌が弱い方は低めの濃度から使ってみてください。
ブラックペッパーの使い方・楽しみ方
ブラックペッパーは、スキンケアにはあまり使われませんが、セルフマッサージには大活躍します。
手足の冷えを防ぐマッサージ
冷え性さんにはありがたいアロマ。血行を良くして体全体を温めます。
<材料>
- ホホバオイル 小さじ1
- ブラックペッパー精油 1滴
- レモングラス精油 1滴
植物オイルは好みのものでかまいません。
これをよく混ぜて、ハンドクリームのようにして手に塗り、腕にも塗って手の先の方から脇の下に向かってリンパを流すようにしてマッサージします。
足も同様に、足全体に塗って気持ちがいい程度にマッサージします。足の裏を押してみて、痛いところはリンパの滞りがあるところなので、念入りにマッサージしてみてくださいね。
それだけでも十分効果はありますが、出来ればふくらはぎにも塗って、足の先から膝裏に向かってリンパを流しましょう。さすり上げるようにして優しくマッサージします。
これで脚全体の血行が良くなって冷えを改善してくれます。
消化不良ぎみのおなかに
お腹の調子が悪い時にもマッサージオイルが大活躍します。
<材料>
- ホホバオイル 小さじ1
- ブラックペッパー精油1滴
これを混ぜてお腹に塗り、優しくマッサージしてみてください。もし胃に痛みがある時には、痛み止めとしてペパーミントを1滴加えてもいいでしょう。
心にパワーが欲しい時に嗅いでみよう!
どうにもやる気が出ない。そんな時にはティッシュにたらして嗅いでみましょう。きっと心にパワーをチャージできるはず。
ブラックペッパーだけでもいいですし、レモン、グレープフルーツ、ローズマリーなどのさわやかな香りと組み合わせるのもおすすめです。
その場合は、ブラックペッパー1滴、レモンなどを1滴ティッシュにたらして嗅いでみてくださいね。