シクラメンはお世話がそれほど難しくない初心者向けの花なのですが、意外と枯らしてしまう人が多いんですね。うまく育てられない、春まで咲くと言われたのに枯れてしまったという経験はありませんか?
私も何度か挑戦しましたが、最初に咲いている花が枯れてしまうと、なかなか次が咲いてこずに、そのまま枯れてしまうということを繰り返しております。
ガーデニングがお好きな方は、冬にガーデンシクラメンを植えることもあるでしょうし、クリスマスプレゼントやお歳暮としてシクラメンをいただくこともあるのではないでしょうか。
せっかくいただいたシクラメン、上手に育てれば来年も咲かせることが出来るんです。今度こそ、きれいに咲かせられるように、育て方のコツをご紹介します。
目次
丈夫なシクラメン選びのポイント
頂き物はどうしようもありませんが、自分で買う時にはどんな花を選べばいいのか、そのポイントです。大事なのは「葉」。花じゃないんですね。
葉の数が多いもの
シクラメンはひとつの葉に対してひとつの花芽を作ります。つまり、葉の数が多いほど花がたくさん咲くということなんです。
もちろん、上手に育てれば葉の数を増やすことは可能ですが、出来れば最初からたくさんあるものを選んだ方がいいですね。
葉の形が良いもの
葉の形がきれいなハート形をしているかどうかを見て下さい。葉の形がそろっていれば、健康なシクラメンです。
奇形葉やいびつな形のハートの葉が多い場合はあまり健康ではないので避けておいた方がいいですね。
大きな葉と小さな葉のバランスが良いもの
小さな葉が適度にあるということは、次から次へと新しい葉が出てきているということ!つまり、葉の数が増える、ということです。
つぼみの数が多いもの
つぼみも、今に咲きそうなものとまだ咲くのは先かなあという小さなつぼみと、バランスよくついているものがたくさん花を咲かせてくれます。
シクラメンの上手な育て方
サクラソウ科のシクラメンは園芸初心者でもポイントを押さえれば育てやすい品種です。日々のお世話、冬対策までシクラメンの育て方の基本を勉強しましょう。ポイントは温度と明るさです。
水やり
シクラメンは冬の花ですが、水は好きなんです。土の表面が乾いたらたっぷりとお水を上げます。
かといってあげすぎると枯れてしまうので、「底面給水」といって、鉢の下から水を補給するやり方があります。
というのも、シクラメンは花やつぼみ、葉や塊茎(土から出ている球根状の茎)に水がかかると枯れてしまうんですね。私が枯らしていたのはこれが原因だったかもしれません。
「底面給水鉢」というものがあるので、それに苗を植え替えると水やりも楽ですよ。
暑い場所に置かない
シクラメンは暑い場所が苦手です。リビングのエアコンがガンガンきいているところ(20度以上)においておくとぐったりしてしまうのですが、戸外(5度以下)にずっと置いておいて霜に当たっても枯れてしまいます。適正温度は10度くらいだそうです。
置くなら暑すぎず、霜もおりない玄関などがよいでしょうか。日中は日当りの良い窓辺で花を楽しんだら、夜は涼しい場所においてあげた方がいいでしょう。
日当りも大事
シクラメンは日光が大好きです。日光不足になると枯れてくるので、葉っぱが段々黄色くなってきます。天気のいい日は窓辺でたっぷり日光を当ててあげます。
まめに花がらを摘む
開花している間は、花がらをこまめに摘み取ります。残ったままにしておくと病気の原因にもなりますし、見た目にも美しくありません。
摘み方は、花茎の根元付近をつまんでねじるようにすると簡単にとれます。枯れた葉なども見つけたらこまめにとってあげて下さい。
肥料をあげすぎない
園芸初心者には肥料の上げ方なんて高度な技術に思えますが、シクラメンはそれほど肥料を必要としないので安心して下さい。
液体肥料であれば2週間に1回くらい、緩行性(かんこうせい)肥料なら1〜2ヶ月に1回で十分です。緩行性肥料とは粒状になっていて、おいておくとじわじわ土に染み込んでいく肥料です。
シクラメンの豆知識
育て方とは関係ありませんが、知っておくと少し役立つシクラメンの豆知識。頭の片隅にでも置いておいて下さい。
シクラメンの色別の花言葉
- 赤:嫉妬
- 白:清純
- ピンク:憧れ 内気 はにかみ
花が下を向いている様子からこのような花言葉になったといわれています。贈り物にするなら、白かピンクがいいでしょうか。男性で花言葉に詳しい人は少ないかもしれませんが、うっかり赤いシクラメンを贈って誤解を招かないように気をつけて下さい。
また、逆に贈られたからといって深読みしないように。おそらく男性にそんな深い意図はないでしょう。
お見舞いにはダメ
シクラメンの名前が「死」と「苦」につながることと、赤い色が血をイメージさせるとしてお見舞い用の花としてはあまり適していないようです。
見舞う相手がよほどのシクラメン好きでもない限り、いくら季節がクリスマスでもお見舞いにシクラメンはやめておいた方が無難です。
もう少しシクラメンについて知りたい方はこちらもあわせてどうぞ>>『シクラメンの豆知識〜種類や花言葉などもっと知りたいシクラメンの魅力』