アロマテラピーで使う精油には抗菌作用、抗真菌作用というものがあり、雑菌やカビなどから体を守ってくれます。
梅雨の時期だけでなく、最近では真冬でも食中毒の危険があります。
そこで、アロマを使った食中毒の予防対策についてまとめました。アロマを使って香りを楽しみながら、菌から体を守りましょう。
目次
食中毒の原因
食中毒は、原因菌が体内入ることによって起こります。
細菌がついてしまったものを食べて体の中で菌が増殖する「感染型」と、すでに毒素を持ってしまっている食べ物を食べることによって起こる「毒素型」があります。
前者はサルモネラ菌、腸炎ビブリオ、大腸菌などがあります。
後者は黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌などがあります。
食中毒の症状は?
食中毒になってしまうと様々な症状が起こります。
- 腹痛、下痢
- 吐き気、嘔吐
- 発熱
- 頭痛
菌の種類によって、食後数時間で起こることもあれば、数日経ってから起こることもあります。
食中毒予防の基本
食中毒の予防の基本は、菌を体内に持ち込まないこと。そのためには、
- 手洗い
- 加熱調理
これが基本中の基本です。
また、調理器具を消毒するなど、手や食べ物に菌が付着しない工夫も必要です。
食中毒予防に使えるアロマ
それでは食中毒予防に使えるアロマの種類をご紹介します。ほとんどの精油が抗菌作用を持っていますが、その中でも香りが良く、使いやすい精油をご紹介しましょう。
ティーツリー
抗菌作用で知られるティーツリー。
インフルエンザにも良いことで知られています。
すっきりとしたクリアな樹木系の香りで、菌の増殖を抑えます。
レモン
レモンにも穏やかな抗菌作用があります。
空気清浄効果もあるので、アロマスプレーなどに使うと良いでしょう。
ラベンダー
ラベンダーというとフローラル系の香りでリラックスするアロマだと思われがちですが、実は抗菌作用もあるんです。
いい香りで気持ちをほぐしながら、抗菌もできてしまうという優れものです。
ペパーミント
ペパーミントはO-157に良いと言われています。
0.04%以上の濃度で効果が認められていますので、通常のアロマテラピーの濃度(1%)なら十分、ということですね。
食中毒予防のためのアロマの使い方
食中毒を予防するためのアロマの使い方ですが、アロマスプレーを作ってキッチン用品や手を消毒してみましょう。
◆アロマスプレーの作り方
- 無水エタノール 5ml
- ティーツリー 10滴
- ペパーミント 5滴
- レモン 5滴
- 精製水 95ml
- スプレーボトルに無水エタノールを入れます。
- 精油を入れてよく振り混ぜます。
- さらに精製水を入れて蓋をして、よく振り混ぜます。
このスプレーで掃除をした後のキッチンを抗菌しましょう。
まな板にスプレーしたり、洗った後のシンクにスプレーしておくのもおすすめです。
精油は揮発性が高く、時間が経つと蒸発してしまいますので、スプレーをした後に二度拭きする必要はありません。
※無水エタノールや精油には引火性があります。キッチンで使う際には、火気に十分注意してください。
おしぼりにも
食事の前に手を洗うのは基本ですが、洗えない時にはおしぼりやウェットティッシュにスプレーして手を拭くといいでしょう。
ラベンダーでアロマスプレーを作って持ち歩いていると、いつでも抗菌できますよ。
持ち歩き用のスプレーを作る時には、材料を半分で作ってみてください(ラベンダー10滴)。
アロマの力で香りを楽しみながら食中毒対策!
食中毒予防の基本は手洗い、加熱ですが、そこに抗菌作用のあるアロマを取り入れれば、香りを楽しみながら食中毒予防ができてしまいます。
スプレーを作る材料も薬局で買えますし、香りが良いので普通にルームスプレーとしても使えて一石二鳥です。