エレベーターに乗っている時に地震が起きたら慌ててしまいますね。今のエレベーターは自動で止まるようになっているものが多いですが、そうでないものもあります。
危険から身を守るためにはどうすればいいのか、対応の仕方を知っていれば少しでも不安を和らげて冷静に行動できるのではないでしょうか。
目次
エレベーターで地震が起きた時の対処法
エレベーターに乗っている時に地震が起きたら、まず冷静になることです。慌ててもいいことは全くありません。
間違った行動をしないためにも落ち着きましょう。
その上で、次の行動をとってください。
一番近い階で止まる
「地震時管制運転装置」が付いているエレベーターであれば、揺れを感知すると自動で最寄り階に止まります。
しかし、少し古いエレベーターですとそうはいかないので、揺れた時に全ての階のボタンを押してください。
そうすれば、一番近い階に止まります。
日本のエレベーターの3割はこの装置がついていないので、そのエレベーターに乗り合わせてしまったら、とにかく最寄り階に止めることを最優先しましょう。
もしもエレベーターが開かなかったら
エレベーターは止まったけれどドアが開かない。もしエレベーターの中に閉じ込められてしまったら、焦らずにインターホンを押してください。
管理会社など外部と連絡を取るためのボタンがついているので、慌てないで救助を求めてください。
映画でエレベーターの天井を開けて脱出するシーンがありますが、あれは映画だからです。実際のエレベーターの天井は開きませんので、開けようとして無駄な労力を使うだけです。
エレベーターも動かない、停電で真っ暗となると不安が募ると思いますが、焦ってもどうにもなりません。
インターホンを押しても、夜間だった場合、管理の人がいなくて連絡がつかない可能性もあります。そうなるとただただ気持ちが焦ってしまうと思いますが、こんな時こそ冷静になる必要があります。
エレベーターによっては水などが入った非常用ボックスが設置されていることもありますので、それらを使いながら、決して無理せずに救助を待ちましょう。
止まったらどのくらいで復旧するの?
エレベーターの復旧方法は、地震の震度や被害の程度によっても変わってくるので、一概には言えません。
震度5程度の地震であれば比較的短時間で復旧しますので、止まってしまってもそれほど長時間閉じ込められるということはないでしょう。
東日本大震災では200件ほどエレベーターに閉じ込められるという事態が発生しましたが、遅くとも翌日には復旧したそうです。
エレベーターは落ちたりしない?
地震で大きく揺れると、このままエレベーターのロープが切れて落下してしまうのではないかと不安になるかもしれませんが大丈夫です。
エレベーターのロープは鋼のロープ。それが何本もより合わさってできており、この丈夫なロープが最低3本はついていますのでまず切れることはありません。
ロープ1本でも満員のエレベーターを支えるだけの強度がありますから、滅多なことでは落下しないのです。
万が一切れたとしても落下の衝撃を和らげる装置などがついていますので、中にいても大丈夫です。
エレベーターで地震が起きたら焦らないことが何より大事!
エレベーターに乗っている時に地震が起きた時の対策は3つ、
- 全てのボタンを押して最寄り階に止まる
- インターホンを押して外部と連絡を取る
- 救助が来るまで落ち着いて待つ
このことを忘れないでいてください。
今後、東海地方を中心とした大きな地震が来ることが予想されています。
エレベーターに乗っている時に起こることも十分考えられますが、対策を知っていればなんとか乗り切れるでしょう。