先進医療の中でも一番よく耳にするこの「重粒子線治療」ですが、一体どんなものなんでしょうか?
目次
重粒子線治療の基礎知識
ここでは、重粒子線治療を基礎から学んでいきたいと思います。
重粒子線治療は先進医療のひとつ
先進医療とは、厚生労働大臣が定める高度な医療技術のことを言います。医療技術ごとに適応性および実施する保険医療機関が特定されています。
2015年7月1日現在で109種類の医療技術があり、その費用は高額になる場合があります。
先進医療を受けたときは、通常の治療と共通する部分の費用(診察、投薬、検査、入院など)は一般の保険診療と同様に扱われ、公的医療保険制度の対象となりますが、先進医療にかかる技術料については患者が全額自己負担することになります。
重粒子線治療とは
重粒子線治療とは、重粒子線(炭素イオン線)を体外から「がん」の病巣に対して照射する治療法を言います。
がんの治療方法にはいくつかの種類があり、外科手術で直接がんを取り除く方法や、放射線でがん細胞を殺傷する方法などがあります。
最近の治療方法の傾向として、がんを単純に治すだけでなく「社会復帰に重点を置いた治療」を目指していくことが求められます。その点で言うと、重粒子線治療は治療した臓器や周辺の組織を保全し、うまくいけばその機能も保存できるという優れた性質も持っています。
ポイントは2つ、「集中照射」と「照射効果の大きさ」
重粒子線治療は、がん病巣を狙い撃ちできるため、手術で切除が困難ながんや重要な期間の近くにある通常の放射線治療では照射が難しいがんを治療することができます。
また、がんに侵されていない正常組織に与える影響を抑えて、がん細胞を効果的に殺傷することができます。
<九州国際重粒子線がん治療センター(http://www.saga-himat.jp/actual.html)より引用>
重粒子線は細胞を破壊する力が強く、従来の放射線が効かない(抵抗を示す)がんにも効果を示すことがあります。
患者にもたらす様々なメリット
その他にも、がん患者にもたらされる重粒子線治療のメリットはいくつかあります。
少ない副作用
上でもお伝えしていますが、がんの病巣を集中的に攻撃しますので、周りの正常組織を破壊せずにダメージを最小限にとどめながら治療ができますので、患者の体への負担は少なくなります。
通院治療が可能
重粒子線治療は外科的な治療ではなく、体を切らずに済むため通院治療が可能です。なので、高齢者や体力に不安のある人でも安心です。
治療期間の短縮
重粒子線は、陽子線やエックス線、ガンマ線と比べて、がん細胞を殺傷する能力が約2~3倍ほど高く、1回の照射で得られる効果が大きいため治療期間を短くすることができます。
また、骨肉腫など従来の放射線治療が効きにくいがんや、複雑な場所にあるために手術が困難だったがんにも治療の可能性が広がります。
重粒子線治療にかかる費用と実施している医療機関
重粒子線治療は先進医療のひとつで、その治療にかかる技術料は高額なものとなります。
一般的に、重粒子線治療にかかる費用として平均で約308万円とされています。この金額は健康保険が適用外ですので全て実費と言うことになります。
重粒子線治療を実施している医療機関は、公益財団法人医用原子力技術研究振興財団のホームページに最新のものが出ていますので、こちらをご覧ください。
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