私がまだ不動産業界に入る前、自分の引っ越しで不動産屋さん(その時はターミナル駅のお店でした)にいきなり行った時のお話です。
いきなり行くって、ここでもう間違いを犯しているんですが、当時はインターネットもまだない時代でしたし、このサイトのようなノウハウ的な情報も何も得ることもなく、とにかく直接行っちゃったんです。
その時はお店がすごく混雑していて待合席にも座れずにしばらく立ったまま様子を見ていましたが、誰一人話しかけてくれることもなかったので仕方なくお店を出てしまいました。
その時はやっぱりそのお店に対する印象は良くなかったです。
「いらっしゃいませ」とかは別にどうでもよくて、せめて今は混雑していてどのくらいかかるから待つか出直すかの判断ができるくらいの声掛けがあってもいいんじゃないのって思いました。
それがあるのとないのとでは全然違いますよね。もう二度と行かないか、丁寧に名刺なんかをもらっていれば、改めてその人を訪ねますよね。
この違いは不動産屋さんにとっても大きいと思います。
当サイトは、そんな私の失敗談から得た教訓もたくさん取り入れていますので皆さんは失敗なくお部屋探しができると思いますよ。ですから当サイトをご覧の皆様はいきなり不動産屋さんに行くことはないと思います。
ここでは、お部屋探し実践編の第一項として、まず訪問する不動産屋さんを決めるポイントをお話します。
最初のエピソードでお分かりかと思いますが、大切なポイントはズバリ第一印象です。
インターネットや他のメディア等で良い物件をみつけたら、電話やメールでまずその物件の掲載業者に問い合わせしてみましょう。
目次
電話の場合
不動産屋さんだって客商売です。お客様からかかって来た電話の対応ぐらいはきちんと教育されていて当然だと思いますし、電話対応は営業の基本です。
何事も第一印象は大切ですから、もし対応が悪いと思ったらその業者はやめたほうが懸命です。
電話の対応ひとつ出来ない業者は接客なんて出来るわけがありません。我慢してお店に行った所できっと貴方は不快になるだけでしょう。
電話での第一印象はインスピレーション的な要素もありますが、少し話せばこの人は私の話をちゃんと聞いてくれているかどうかが分かってきます。
先方がもし接客中等で忙しい場合は、ちゃんとその旨の理由を言ってくれて、後であらためて先方からかけてきてくれるはずです。
話ができる状態であれば、物件の空き確認と共に分からない点等の説明を求めてみましょう。
ただお店に来てくれないと教えないとか来店しろの一点張りのようであれば速やかに電話を切りましょう。
このケースはあなたのことより自分の営業成績のことが優先である為に、とにかく来店させようという気持ちが見え見えです。
電話の場合はあなたのことを思って親身に話してくれているかを確認するのがポイントです。
電話の場合は、相手の態度を判断しますが、ここでひとつ弁解をしておきたいと思います。
不動産屋さんの仕事は、もちろん物件探しなんですが、そのお部屋の空き確認はその場でわからない場合は大家さんや物元の業者さんに、ほぼすべてが電話で確認を取っています。
その時の物元さんの対応は業者同士なので事務的なやり取りがされるわけですが、物件管理数が多い業者さんへは一日何十、何百本と電話がかかってきます。もしその中の一本があなたからの電話だったとしたらどうでしょう。
最初から丁寧な接客言葉で出てくれない可能性があるというのは想像に難くありませんよね。
とはいえ、客商売なんだからという声も聞こえてきそうですが、電話の先の不動産屋さんの第一声があまり良くなかったとしても、そこは百歩譲ってもう少しお話を続けてみて下さい。
電話だけに、声が頼りになりますので人柄が判断できるまで少しだけ時間をかけてみましょう。
インターネットの場合
インターネットはその性質上、速くなくてはなんの意味もありません。
問い合わせのメールを出したのにもかかわらず、何日も返事が来ないのではまったくお話になりません。
メールを出したら休日(この場合は不動産屋さんのお休み)を除き、24時間以内がリミットでしょう。
まず翌日までに返事のない業者さんをバッサリ切り捨ててください。そして1日以内に返信してくれた業者さんとやり取りしてみてください。
返事が来ない業者は問題外なのは言うまでもありませんが、メールの場合も基本的には電話と同じです。
要は不動産屋さん探しと言うことは、良い担当者を探すことと同じです。
同じ会社の中にも良い人もいれば悪い人もいるでしょうが同じお店の看板を背負っている以上は同等と考えるべきでしょう。だって始めに対応してくれた人が、そのお店の顔なんですから・・・。
たくさんの不動産屋さんからあなたのお部屋探しのパートナーになってくれる担当選びのポイントのすべては第一印象です。
要は、あなた自身が実際にお店の人と触れてみて、信用できそうか否かということです。
多くのお部屋は、ほかのお店でも紹介できるということをお忘れなく。
そんな基準でお店が絞れてきたら実際に行ってみましょう。
まとめ
最終的にあなたが契約するお部屋はたったひとつです。ということは、情報収集や物件検索で、たくさんの不動産屋さんに問い合わせをしても、最終的には、その中から1社を選ばなくてはいけないことになります。
お店の人がとても親切で、親身になって相談に乗ってくれたって結局は良い物件を紹介してくれなければ何にもなりません。
また、あなたはあまり気に入ってないお部屋の家賃や仲介手数料を多少割り引くと言われてグラッときますか? 得したと思うかもしれませんが、多くの人は、多少高くついても気に入った物件が良いと思うでしょう。
なかには、せっかく自分の希望にピッタリの物件を紹介してくれたにもかかわらず、お店の人の態度が悪いという理由でその物件を断ってしまったなんていう人もいます。しかしこういうのは例外として、結局は物件ありきということでしょう。
いかに自分が気に入るであろう物件をたくさん紹介してくれるか・・・。
不動産屋さん選びの失敗はお部屋探しの失敗を意味します。
お部屋探しは自分で物件を探すより不動産屋さんを探すのが先決です。お店の人の態度を含め、よい物件にめぐり合わせてくれそうな不動産屋さんを見つけるためにインターネットの検索もうまく使いましょう。