初めて娘が上京して一人暮らしを始めることになったら、親としては心配で心配で仕方がないですよね。
子どもは初めての一人暮らしにウキウキしているかもしれませんが、送り出す親としては寂しいだけでなく、犯罪に巻き込まれたらどうしようと気が気ではありません。
そんなとき、親として娘の安全をどう確保するか。安心して一人暮らしがスタートできるように、物件選びなど注意して欲しいポイントをまとめました。
目次
初めての一人暮らし、物件選びの7つのポイント
女の子の一人暮らし、何より大事なのは身の安全です。そのためにはどのような物件を選んだら良いか、そのポイントをまとめました。
1.帰り道が夜でも明るい
駅から徒歩数分のところが理想なのですが、それだと家賃が高くなってしまいますね。ただ、10分以上歩く場合でも、通り道が明るいところなら安心です。
商店街で電灯がずっとついているとか、コンビニなど夜でも開いている店があれば安全でしょう。
2.2階以上で周りに何もない部屋
1階よりは2階以上の部屋が安心なのですが、街路樹や塀、雨樋など、ベランダによじ上れてしまうものが周りにあると2階でも意味がありません。
外から見て、ベランダに上がってこれないだろうということを必ず確認してください。
3.エントランスやゴミ置き場がキレイになっているか
単身者向けのアパートなどは、なかなか隣の人と顔を合わせる機会もなく、親子で物件を見に行ってもどのような人が住んでいるかを確認することは難しいでしょう。
そこで見て欲しいのは、
・エントランス(ロビー)
・ゴミ置き場
・自転車置き場
・ポスト
など、居住者が共用で使っている部分です。
ゴミ置き場が散らかっていたり、ロビーにゴミが散らかっていたりすると、住んでいる人のマナーが疑われます。
4.ゴミ置き場のセキュリティ
ゴミ置き場のセキュリティとは、アパートなどの敷地内にゴミ置き場があって、外から人が入りづらくなっているかどうかということです。
というのも、最近ではストーカー行為をするような悪質な人間がゴミから個人情報を盗み出すことがあるため、ゴミもうかつに捨てられません。
携帯の番号や口座情報などの個人情報が記載された書類は細かくしてから捨てる、というのは基本中の基本です。
また、ゴミが他人に漁られないように、近所の人たちと共用のゴミ置き場ではなくて、居住者専用のものがあると安心です。
5.モニターつきインターホン
一人暮らし用のアパートだと少ないかもしれませんが、訪問者を確認するためにモニターつきインターホンがあるといいですね。
6.オートロック
家賃は多少高くなりますが、やはりオートロックだと誰でも入ることは出来ないので安心です。
ただし、居住者が入るタイミングで何気なく一緒に入ろうとする不審者がいますので、建物に入る時は必ず一人であることを確認してから入るように注意させてください。
7.ツーロックドア
鍵は一つより2つついていた方が防犯性は高くなります。できれば前の入居者とは鍵を変えてもらいたいところですが、費用もかかることなので、できるかどうかは管理会社に相談してみましょう。
鍵の取り替えについては「賃貸人が負担することが妥当」というガイドラインがあるものの、法的な拘束力はないため、きちんと交渉したいところです。
実際に歩いてみることをおすすめします
紹介された物件が気に入ったら、決める前に実際夜道を歩いてみることをおすすめします。帰り道に不安がないか、一人で歩いたらどんな感じか、ということをチェックできます。
昼間も同様です。家から駅までの道を実際に歩いてみます。案内された時は気づかなかったけど、開かずの踏切があったとか、この坂、上り下りが大変…など、意外と不便な点に気づくかもしれません。
親として、娘に注意しておくこと
いったん親元から離れたらもう自由の身ですから、気持ちも開放的になってしまうでしょう。
そんな時でも、自分の身を守るためにはどうすればいいかということを、うるさがられても、日頃から注意しておくことが必要です。
個人情報の管理
郵便物などを捨てる時は細かくしてから捨てられるように、小さく裁断できるハサミか、小さなシュレッダーを買ってあげてください。
ゴミ置き場のところでもお話ししましたが、変質者にゴミを漁られても個人情報が盗まれないように、細心の注意を払うように言い聞かせましょう。
ゴミを捨てる時は中身が分からないように
ゴミ袋自体は半透明なので、うっすら中身が見えてしまいますが、下着などを捨てる時は中身が分からないように紙袋に入れてから捨てるなどの配慮をしましょう。
安易に住所を書かない、一人暮らしだと公表しない
ショップのポイントカードを作ったり、アンケートに答えたり、個人情報を書くことも増えてくると思いますが、どこから情報が漏れないとも限りません。
あちこちで住所を書かないように注意して欲しいものです。
また、SNSなどで一人暮らしをしているなどと公表しないように気をつけるように言ってください。自撮りと日々の行動がだだ漏れになってしまっては、誰に狙われるか分かりません。
男友達を家に簡単に入れない
高校生くらいまでは親の目がある程度行き届きますが、一人暮らしを始めたら交際関係まで把握できなくなります。
彼氏が出来ても、家に簡単に男性を招くのは避けるように言っておきましょう。本当に信頼できる相手でなければ、一人暮らしであることも伏せておいた方が賢明です。
娘さんの好みよりも防犯対策を優先して!
若い娘の心理としては、バストイレが広いとか、収納がたくさんあって服をたっぷり入れられる!なんてところに目が行くかもしれません。
しかしそれを求めるのは、もう少し大人になって、一人暮らしに慣れてからでもいいでしょう。
まずは防犯対策を優先し、泥棒に入られたり不審者に狙われたりしないように、安心して暮らせるようにしてあげたいものです。
まとめ
女性の一人暮らしをテーマにした記事は当サイトでも以前に紹介しました。
今回はその親御さん目線の記事になります。
私たちは日々お部屋を紹介している立場です。
若い(特に未成年)女性が一人でお部屋探し来られることも良くあります。
幸い気に入ったお部屋が見つかって入居申し込みの段階になると避けて通れないのは「連帯保証人」です。大半は親御さんになっていただくのですが、連絡をしたときに確認されるのは間違いなく「安全性」なんですね。
私どもの立場から言わせていただくと、電話先で心配するくらいなら何とかして一緒に来ていろいろ確かめてください。ということなんです。
実際に見ていただくことによって言葉では伝えられない「体で感じる」ものってあるんです。
それが安心なのか、不安なのか。そこに大切な娘さんを住まわせることができるのか。
お時間が許されるのであれば、このページでご紹介したチェックポイントを一緒に確認してください。
私の経験上、オートロックがついているから100パーセント安心なんて言う物件はそうそうありません。
様々な事情で同行は難しい方も少なくないと思いますが、大切な娘さんのために何とかお時間を作ることを考えていただけると幸いです。
また、私どもは契約というご縁で繋がった者同士、いつでもコミュニケーションをとれるようにしていたいと思っております。
特に遠方の親御さんは、私たちにどんどん頼ってください。地元を知るプロとして何かとお役に立てる場面は多いと思います。私たちは大切な娘さんの巣立ちを応援します。