マンションやアパートの部屋を探すときは、二階以上の部屋を探す人が多いと思います。どうにも敬遠されがちな一階のお部屋ですが、一階にもメリットはあるのです。
一階に住むことの良さについてご紹介しますので、賃貸物件を探すときの参考にしてみてください。
目次
住んでみて分かる、一階のメリット
一階のお部屋にもいいところがたくさんあります。これを知ったら、物件を選ぶ時の条件も変わってくるかもしれないですね。
階段やエレベーターが必要ない
3階以上の建物でエレベーターがついていないと、上るのがちょっと面倒ですね。買い物をして重い荷物を持って上がるのも疲れます。
降りるときも同じで、例えばアウトドアが好きな人は、週末、車にあれこれ詰め込んで出掛ける時に、車までの距離があると荷物を運ぶのも面倒です。
また、住人の多いマンションだと朝エレベーターが混んでなかなか乗れない、なんてこともあります。
一階に住んでいれば、荷物を運ぶ大変さも、階段を上り下りすることもなく、楽に移動が出来ます。
災害時にも避難がしやすい
移動が楽ということは外出がしやすいということです。地震や火事などの災害時、高層階に住んでいるとエレベーターも止まってしまい避難するのが大変ですが、一階ならそのような心配はありません。
非常時に逃げやすいというのは大きなメリットでしょう。
足音を気にしなくていい
小さなお子さんがいる家庭は、子どもが走り回る音が何より心配だと思います。一階なら階下への音が伝わる心配がないので、多少動き回っても安心していられます。
下にものが落ちる心配もない
風の強い日などは洗濯物を外に干していると飛んでしまう心配があります。また、ベランダガーデニングを楽しんでいる方は、水や土が下の階に落ちて迷惑をかけないかというところも心配なところだと思います。
一階なら、ベランダからものが落ちて下の方に迷惑をかけることもありません。
専用庭があることも
物件によりますが、一階だけ専用庭がついていることがあります。集合住宅でありながら、一戸建ての気分も味わえますし、家庭菜園なども楽しめますね。
家賃が安い場合もある
高層マンションでは上にいくほど人気があるため、家賃もそれに応じて高くなる傾向があります。
ということは、同じ広さの部屋でも一階の方が家賃が安いこともあるのです。住居費を少しでも抑えたい人は、一階の物件も検討した方が断然お得です。
引っ越し費用が抑えられる
引っ越し費用は階数に応じて追加料金がとられる場合が多いのですが、一階ならそのようなことがありません。
作業も楽になるので引っ越しにかかる時間も高層階よりは短くてすみます。一階なら引っ越しにかかるお金も時間も節約が出来ます。
やはり気になることたくさん?一階のデメリット
それでも一階は色々と気になる、という人も多いでしょう。実際、一階にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。
人目が気になる
通りに面したアパートやマンションだと、部屋が丸見えになり、どうしても人目が気になってしまいます。
洗濯物を外に干すのもちょっとはばかられますね。
せめて丸見えにならないように、植栽やフェンスなどの目隠しがある物件を選ぶといいでしょう。
眺めが悪い
一階ですと窓からの眺めはあまり期待できませんので、隣の家の壁だけが見えるというお部屋もあるでしょう。
しかし、場所によってはよほどの高層階でなければ良い眺めは期待できませんし、そもそも仕事が忙しくて家にいる時間が短いのであればそれほど気にすることではないでしょう。
防犯面が不安
特に女性は防犯面が気になると思います。しかし、人目につきやすい場所であるからこそ、逆に侵入しにくいということもあるようです。
実際、空き巣の被害は一戸建てに続いて四階建て以上のマンションが多いのです。五階以上になるとベランダに無施錠の部屋が多く、泥棒からすると人目につきにくい高層階の方が入りやすいのです。
ですから、一階の物件を選ぶなら、あえて通りからよく見える部屋を選ぶことです。その上で窓の施錠などもしっかりすれば、一階だからといたずらに不安がる必要もないでしょう。
防犯対策をしっかりしなければ、何階に住もうと危険なことには変わりありません。
デメリットを解消すれば一階でも大丈夫!
たしかに一階であることのデメリットはありますが、解消法もありました。何より、階数にこだわらなければ探せる物件も増えますし、賃料が安くすむ可能性もあります。
物件によっては一階の持つデメリットが気にならないようなものもあるので、あまり階数だけにこだわらないで探してみた方が理想の物件が見つかるかもしれません。