昔ほど近所付き合いがなくなっているからこそ、引っ越した時のご挨拶はとても大切です。何かあった時にお世話になるかもしれませんし、近所の方と顔見知りになっておくことが防犯対策にもなるからです。
しかし初めての引っ越しだと、挨拶はどうすればいい?何を持っていけばいい?など、色々迷ってしまうことがあると思います。
今後のご近所付き合いをスムーズにして、より良い関係を築くためにも、最初の印象が大事ですね。今回は引っ越しの挨拶とマナーの心得についてお話ししたいと思います。
目次
今住んでいるところでの挨拶
引っ越しをする際に、家具を運ぶ音が出ますし、少なからずご近所にご迷惑をおかけすることになります。
たとえそれまで親しくしていなかったとしても、引っ越しの日程をお知らせし、当日はご迷惑をおかけします、とご挨拶しておくのが社会人としてのマナーです。
引っ越ししたら二度と会わないかもしれませんが、だからといって迷惑をかけていいということにはなりません。
もし時おり立ち話でもする程度の関係であったなら、粗品を持ってご挨拶に伺いましょう。
新居での挨拶
隣で引っ越しなどをしていれば、どんな人がくるんだろう?と思いますよね。あなたが引っ越しをして行く先でも、周りの人は不安に思っているかもしれません。
一人暮らしならなおさら、何かあった時にはお互い助け合う関係を作れるといいですよね。
どの範囲まで挨拶すればいい?
近所といってもどの程度まで挨拶をすればいいのか、家の形態によって若干変わってきます。
- 一戸建て:両隣、向いの3件
- マンション:両隣、上と下
- アパートで一人暮らし:両隣、下(もしくは上)
ただし、女性の一人暮らしは「一人暮らしである」ということを知られたくはありませんよね。
女性専用のアパートであれば挨拶に伺ってもいいと思いますが、それ以外の場合は大家さんか管理会社に入居者の状況を教えてもらった方がいいかもしれません。
ただしご近所さんによっては、お互いの顔を知っておいた方が困った時に助け合える場合もありますので、例えば女性の一人暮らし同士なら、挨拶くらいはしておきたいですよね。
また、集合住宅の場合は、管理人さんや大家さんへの挨拶も忘れないようにしてください。
家族全員で挨拶が基本
一人暮らしでないなら、家族全員で挨拶に伺うのが基本です。
子どもがいる場合などは、子どもの顔を知ってもらっておくことで、防犯対策にもなりますし、自分たちがどのような家族なのかということを知っておいてもらえば、その後の近所付き合いもスムーズになるでしょう。
特に、子どもが小さいうちは泣き声などで迷惑をかけるかもしれません。しかし事前に「うるさくなるかもしれませんが」とひと言断っておくことで、相手の受け止め方も変わってきます。
どんな品物を持っていけばいい?
挨拶に伺う時には粗品を持っていくのがマナーです。手土産として無難な品物としては、
- タオル
- 洗剤
- ラップ
などの生活用品や、日持ちのするお菓子などがおすすめです。
金額の相場としては、500円〜1000円程度のものがいいでしょう。あまり高価だと相手に気を使わせてしまいます。
お菓子などは複数の人で食べられるように、個装になっていて、ある程度数が入っているものがおすすめです。
ギフトの「のし」はどうする?
お渡しする粗品ののし書きはこのようにしましょう。
- 旧居での挨拶:御礼、粗品
- 新居での挨拶:ご挨拶
表書きの下に苗字を入れておきます。
また、のしは内のしと外のしがありますが、引っ越しの粗品は外のしが基本です。
挨拶はいつ頃すればいい?
挨拶のタイミングや時間帯も大事ですね。
タイミングとしては、引っ越しをした当日が一番です。荷物の搬入などが始まるとうるさくなるので、できればその前に「これから引っ越し作業でご迷惑をおかけいたします」とご挨拶をしておくことをおすすめします。
ただ、引っ越しをする曜日によってはご近所が不在であることもあるかもしれません。可能であれば、引っ越し前に「○日に引っ越ししてきます」と挨拶できるといいですね。
もし当日に伺えない場合でも、数日中、遅くとも1週間以内には伺うようにしたいものです。
時間帯ですが、朝はもちろん、日が落ちてからの時間帯は避けた方がいいでしょう。特に子どものいる家庭では、夕方以降は食事の支度などあれこれ忙しい時間帯です。出来れば日中に済ませておきましょう。
ほんの少しの気配りが大事!
引っ越しの挨拶をしない人も増えてきました。実際、隣に新しい人が引っ越ししてきても、挨拶されたことがない、という人もいると思います。
だからこそ、ちょっとした気配りが大事。丁寧に挨拶をされて迷惑がる人はそうそういないものです。
今後の生活を快適にするためにも、ご近所さんにはしっかり挨拶をしておきたいものです。
まとめ
私たちがお部屋を紹介している都心のアパートやマンションでは近年、ご近所付き合いが疎遠になっているのも事実です。
しかし本来一番落ち着けるはずの生活拠点でのご近所トラブルは精神的にも辛いものですし、お隣にどんな人が住んでいるのかもわからないまま過ごすのは不安ですよね。
本文でも書きましたが、引っ越し時に行う挨拶回りは自分を知ってもらうのと同時に自分の周りにどんな人が住んでいるのかを確認するためでも大いに役に立ちます。
入居前、入居後のご心配事はそのお部屋の仲介業者にするのが一番です。そのためにも信頼のおける不動産屋さん選びはマストです。
当社はそんな縁あってお付き合いが始まるお客様には退去までしっかりフォローさせていただく所存ですが、契約後はあまりお話をする機会がなくなってしまうので現状です。もっともっとお気軽にご相談してくださいね。