ゆっくり寝たはずなのに朝起きたら疲れが取れていない。それは睡眠時の姿勢が関係しているのかもしれません。
仰向けや横向きなど眠る時の姿勢はいろいろありますが、どれが最適な寝方なのでしょうか。
目次
睡眠時の姿勢、それぞれのメリット、デメリット
睡眠時の姿勢には仰向け、横向き、うつ伏せと3つありますが、どれが一番良いのでしょうか。
私たちは、立っている時には背骨が自然なS字カーブを描いていますが、これが一番楽な良い姿勢です。
寝るときは、この姿勢を保つことができると良い眠りにつけるということになりますね。
仰向け
仰向けで寝ることのメリットは、血行を妨げないということです。特に「大の字」になって寝ると、体全体で重さを支えるので、体重が分散されて神経を圧迫しないのです。
血液が手足の隅々まで行き渡りやすいので体も温まりやすく、冷え性の方やダイエット中の方にもおすすめしたい姿勢です。
女性にとっては顔が枕につかないので、摩擦によるシワを防ぐというメリットも期待できます。
デメリットはというと、重力によって舌の根元が下がるため、睡眠時無呼吸症候群のリスクがあるということでしょうか。
また、腰が反ってしまうため腰痛がある人は辛いと感じるかもしれません。
横向き
横向きは気道を確保しやすい姿勢なので、呼吸が楽になります。いびきをかきやすい人は、横向きの方が楽に眠れるでしょう。
枕の高さにもよりますが、横向きになると肩に体重がかかりやすいため、肩こり、腕のこりがある方は重みで痛みが悪化する可能性があります。
横向き寝には右向きと左向きがありますが、右を下にすると胃の出口が下を向くので、消化に良い寝方だといえます。
左を下にしますと心臓が下になりますが、リンパ液の流れが良くなるといわれています。むくみが気になる方は、左を下にして寝るといいかもしれません。
眠っている間にコントロールできるかどうかはわかりませんが、横向きに寝る時にはできるだけ左右満遍なく寝たいものです。
というのも、片方だけを下にする癖がついていると、下になっている歯茎や顎に負担がかかり、顔が歪む可能性があるからです。
うつ伏せ
うつ伏せは胸が圧迫されますので、深く呼吸がしづらいと思われがちですが、実は腹式呼吸がしやすい姿勢であるため自然な呼吸ができるというメリットがあるのです。
お腹が布団に触れていることによって安心感を得ることもできますね。
ただし、腹式呼吸が苦手な方や、ストレスが溜まっていて交感神経が優位になっていると眠った時にも胸式呼吸のままになってしまうことがあります。
そうすると、息苦しく感じてかえって寝づらいということもあるかもしれません。
体が疲れないベストな姿勢はどれ?
どの寝方にもメリットとデメリットがありますので、悩みによって適した寝方は違ってきます。
腰痛がある人は仰向けか横向き
仰向けになって膝の下に枕を置くか、横向きに寝て膝を曲げ、背骨が自然なS字カーブになるような姿勢で寝ると、楽になります。
うつ伏せで寝てしまうと、首にも背骨にも負担がかかりますのでよくありません。
いびきをかく人は横向きかうつ伏せ
いびきをかく人は横向き、もしくはうつ伏せで寝るといびきをかきづらくなるでしょう。
枕の高さも大事
肩こりのある人は、睡眠時の姿勢よりも枕の高さが合っていない可能性があります。
仰向けでも横向きでも、寝ているときに背骨が不自然な形になっていたり、枕が高すぎて首に負担がかかっていないでしょうか。
睡眠時に姿勢によってわかる心理状態
寝相は自分でコントロールできないので、寝方によって心理状態がわかるともいわれていますね。
◆仰向け
のびのびとした性格で精神的にも安定しているとされています。特に大の字になって寝る人はあまり細かいことにこだわらず、大雑把な性格の人が多いようです。
◆横向き
横向きで体を丸めている時には、ストレスを感じている時かもしれません。特に「胎児型」と呼ばれる姿勢は警戒心が強く内向的な人が多いのだとか。どこかで緊張しているのかもしれないですね。自然な形で横向きになっている時は気持ちが安定していることが多いようです。
◆うつ伏せ
うつ伏せの人は几帳面な性格の人が多く、神経質な面が見られます。その几帳面さから、ストレスが溜まることも多いようです。
眠っている時こそ自分の内面が現れるなどともいわれますが、自分の寝姿はよくわかりませんよね。家族に寝姿を聞いてみると、意外な自分の一面を発見できるかもしれません。
自分にあった睡眠姿勢を見つけたい!
睡眠時の姿勢は意識してコントロールできるものではありませんが、寝る前に少し意識するだけで違ってくるかもしれません。
朝起きた時に疲れが取れるように、自分に適した睡眠姿勢を見つけたいものですね。