フラクトオリゴ糖と砂糖の違い〜食べるならどっちがいい?

最近は糖質制限ダイエットの流行から、砂糖はダイエットの天敵、悪者のように思われていますが、砂糖は食べ過ぎなければいいのであって、食べ過ぎるから太るのです。

しかし、頭ではわかっていても、甘いものがやめられない・・・そんな人におすすめしたいのが「フラクトオリゴ糖」です。

フラクトオリゴ糖は砂糖と何が違うのか、どんな食材を食べればいいのか、1日の摂取量などについてご紹介します。

砂糖とフラクトオリゴ糖の比較

砂糖などの糖類には色々な種類があります。

例えば砂糖は二糖類といって、グルコースにフルクトースが1つついた構造をしています。

それに対してフラクトオリゴ糖は少糖類です。単糖類が3〜9個結合した物質。砂糖にフルクトースがいくつかくっついた形になっています。

砂糖とフラクトオリゴ糖は構造が全くちがうということです。

オリゴ糖には

  • ガラクトオリゴ糖
  • イソマルオリゴ糖
  • 大豆オリゴ糖
  • ラフィノース

などの種類があり、フラクトオリゴ糖はその中の一つということになります。

カロリーが低い

フラクトオリゴ糖は砂糖と比べるとカロリーが低いです。

  • 砂糖:386.9kcal
  • フラクトオリゴ糖:約200kcal
    ※100g当たり

砂糖の半分くらいですね。ダイエット中の人はもちろん、生活習慣病が気になる人にはとても嬉しいと思います。

ただし、その分甘味も穏やかなので、砂糖と同じ甘さにしようとすると結局カロリーも同じくらい摂ってしまうことになります。

ですから、砂糖ほどどっぷり甘くはないけれど、さっぱりした甘味でカロリーも抑えたい、という人に向いている甘味料ですね。

血糖値を上げにくい

糖分が敬遠されるのは血糖値が上がるからですが、フラクトオリゴ糖は難消化性オリゴ糖といい、小腸ではほとんど吸収されないという性質があります。

血糖値や血圧が気になる方でも安心して摂れる甘味料です。

虫歯になりにくい

フラクトオリゴ糖は甘さがありながらも、ミュータンス菌のえさになりにくいので、砂糖と比べると虫歯の原因になりにくいとされています。

善玉菌のエサになる

フラクトオリゴ糖は小腸で消化・吸収されないので、大腸までしっかり届きます。

そしてビフィズス菌のエサとなり、腸の蠕動運動を活発にするサポートをします。

甘味料としても使える上に、便秘の解消にも一役買うという、女性には嬉しい働きを持っています。

善玉菌の働きが活発になれば悪玉菌も増殖しづらくなり、ガスが発生しにくくなるなど腸内環境を整えるのにも役立ちます。

ミネラルの吸収も良くなる

ミネラルは日本人に不足しがちな栄養素で、食事から摂ってもなかなか吸収されにくいのが特徴です。

フラクトオリゴ糖を摂ると、腸の中でビフィズス菌が活発になり「有機酸」が作られます。

この有機酸の働きによってカルシウムやマグネシウムなどのミネラルの吸収が良くなることがわかっています。

ミネラルを摂るときはフラクトオリゴ糖も一緒に摂るといいでしょう。

フラクトオリゴ糖を含む食品は?どのくらい食べればいい?

フラクトオリゴ糖は食べ物にも含まれています。

  • 玉ねぎ:2.8g
  • にんにく:1g
  • ヤーコン:2.8g
  • ゴボウ:3.6g
  • バナナ:0.3g
  • ライ麦:0.3g

その他、トマトやアスパラ、ネギなどにも含まれています。

一番摂取しやすいのは、玉ねぎやバナナではないでしょうか。特に玉ねぎは、スープなどにしてしまえばたくさん食べられるので、無理なくフラクトオリゴ糖が摂れそうです。

フラクトオリゴ糖の1日の摂取目安量

フラクトオリゴ糖はお腹にいい働きを持っていますが、糖類の仲間であることには変わりありません。

ですから食べ過ぎは禁物。食べるとすれば、1日3gくらい(小さじ1弱)を目安にしてください。

フラクトオリゴ糖でお腹もスッキリ

糖質や甘味を制限したいと思いつつなかなか出来ない人にとっては、穏やかな甘味でカロリーも控えられるフラクトオリゴ糖はとても心強い味方になるのではないでしょうか。

いきなり砂糖断ちをするのは難しいと思いますが、フラクトオリゴ糖なら少しずつ穏やかな甘味に慣れていけますし、しかもお腹にもいい。

フラクトオリゴ糖でお腹の中からキレイで健康になりませんか。

ライター紹介

奈南有花アロマテラピーインストラクター&フリーライター

投稿者プロフィール

アロマセラピストスクールメディカルアロマ講師兼副学長
2012年まで社会保険庁(日本年金機構)にて年金関連業務に携わり、「消えた年金問題」などで大変忙しい時期を過ごす。その時の経験も活かし、年金・社会保険については「真実」の情報発信をしている。
また肌の弱かった長女のために様々な自然療法を試すうちにアロマテラピーにたどり着き、独学で勉強を始め、2010年にはアロマ環境協会のアロマテラピーインストラクターの資格を取得する。 現在、多方面の経験を生かした記事を書く「webライター」としても活躍中。
【専門分野】社会保険・年金の仕組み、手続等。アロマテラピー全般。美容・健康・食について

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