女性は足の爪にもオシャレをしている人が多いので気づきにくいのですが、ネイルを落とした時にやけに爪の色が悪いなと思ったり、爪がかけやすくなったりしたら、それは爪水虫かもしれません。
爪水虫は決して珍しい病気ではないので、爪の様子が何だかいつもと違うと思ったら、早めに病院で診てもらった方がいいでしょう。
目次
爪水虫って何?原因は?
爪水虫は、正式には「爪白癬(つめはくせん)」といいます。
一般的な水虫は、足の皮がボロボロ剥けてきたり、かゆくなったりするのでわかりやすいですが、爪水虫は爪がかゆくなることは無いので気づきにくいのです。
白癬菌に感染することで起こるのですが、水虫の2割は爪水虫だといわれているので、わりとポピュラーな症状なのです。
爪水虫の原因
爪水虫は白癬菌に感染するから、とお話ししましたが、爪が単独で白癬菌に感染することはあまりないのです。
先に、皮膚の方が感染し、その菌が爪まで広がってきているケースが多いので、爪水虫になっているということは足の指も感染しているという可能性が高いでしょう。
爪水虫の症状
爪に次のような症状が出てきたら、注意してください。
- 爪が白くなる、にごった色になる(透明感がない)
- 爪が厚くなる
- 爪が欠けやすくなる
- 爪の周りがかゆい、痛い
最初のうちはとてもわかりにくいので、知らず知らずのうちに重症化してしまうこともあります。
放置すると爪が変形してしまう場合もあるので注意が必要です。
ちなみに、爪水虫になると足が臭いと言われることがありますが、白癬菌自体に臭いはありません。
爪水虫だから足が臭いというわけではありませんが、ただ、足が蒸れて雑菌が繁殖する環境は水虫が大好きな環境でもあるため、足の臭いがしている人は水虫になりやすい環境にある、ということはいえるでしょう。
爪水虫の治し方
爪水虫なんて恥ずかしい!と病院にいかずに、自分で治したいという人も多いでしょう。
自分で治すには、市販の塗り薬を使う方法があります。
薬の浸透が良くなるように爪の表面を削り、まだ感染していない根元にしっかり塗り込みます。
日常生活では、足をしっかり乾燥させることを心がけ、治療をしている間はネイルのオシャレは控えましょう。
セルフケアで治らない時は早めに病院へ
爪水虫は塗り薬だけでは治りにくいといわれています。
よほど初期であれば治る可能性もありますが、悪化すると後が面倒ですから、早めに皮膚科に行くことをおすすめします。
皮膚科では飲み薬が処方されます。
ラシミール錠、イトリゾール錠などが処方されますが、用法・容量が決まっていますから、風邪薬みたいに時々のみ忘れる、なんてことをしていたら効果が出づらくなります。
医師の指示通りにしっかり飲んでください。
家族にうつさないように
水虫はうつる病気です。バスマットなどを共有していると、同居の家族にもうつってしまうので気をつけましょう。
治療中はタオル、バスマットなど足が触れるものは共有しないようにした方がいいでしょう。
爪水虫にならないために
爪水虫にならないためには、まず白癬菌に感染しないことが一番です。その対処法についてお話しします。
人が多い場所は気をつける
- 温泉
- プール
など、白癬菌がつきやすい場所に行くときは注意が必要です。
バスマットなどに白癬菌がついていると感染しますから、人が多く集まる場所で素足になった場合は、再度足を洗い直した方がいいかもしれません。
白癬菌はついたらすぐに感染するのではなく、24時間以内に落とせば大丈夫だといわれています。
足の水虫を治す
爪水虫は足の水虫から広がることが多いので、まずは水虫のうちに早めに治療をすることです。
爪水虫になってしまってからでは治療に時間がかかるので、もしかして水虫かな?と思ったら、恥ずかしがらずに早めに皮膚科へ行きましょう。
日常生活で気をつけること
水虫は湿気が好きなので、足が蒸れないようにすることが大事です。
- 同じ靴ばかり履かない
- バスマットなどはこまめに洗濯をする
- 床の掃除をしっかりする
- 足の指は石けんでよく洗う
- 足はしっかり乾かす
このようなことに気をつけて、常に乾いている状態を目指しましょう。
爪水虫は予防できます
爪水虫は、足を清潔に保ち、日常生活で感染しないように気をつけていれば、予防が出来る病気です。
足は毎日指の間や爪の間もしっかり洗い、徹底して清潔を保ちましょう。