クラリセージはずばり、女性のためのアロマです。生理不順から更年期障害まで、幅広い年代の女性の不調に応えてくれる精油の一つ。
毎月つらいなあ、憂鬱だなあという人、生理前になるとイライラしてしょうがない、気分が落ち込むなど不快な症状に悩まされている人にぜひ使って欲しい!
今回はそんなクラリセージの効能についてお話しします。
目次
クラリセージの効果効能
色々な効能がある中で、とにかく月経にまつわる不調をサポートする、これがクラリセージのメインの働きです。
他にも女性の不調に良いアロマはいくつかあるのですが、一番幅広く色々な症状をカバーできるのがクラリセージだと思います。
精油のプロフィール
- 科名:シソ科
- 学名:Salvia sclarea
- 抽出部位:花と茎葉
- 抽出法:水蒸気蒸留法
主な作用
- エストロゲン様作用:女性ホルモンと似た働きをする
- 静脈強壮作用
- リラックス作用
- 神経強壮作用
適用例
- 無月経
- 希発月経
- 更年期障害
- PMS(月経前症候群)
- 静脈瘤
- 神経衰弱
心への作用
クラリセージという名は、ラテン語で「明るい」「清浄な」という意味の言葉からきているのですが、その名の通り気分を明るくする働きがあります。
落ち込んでしまって幸福感を感じたい時、神経がすり減って自分に対する自信も失ってしまうようなとき、緊張をほぐして心を温めてくれるアロマです。
身体への作用
「スクラレオール」という成分が女性ホルモンと似た働きをするので、月経のリズムを整えて正常に近づけていきます。ほんの5%程度しか含まれていない成分ですが、これがクラリセージの大きな特徴なんです。
生理痛の緩和よりは、どちらかというと生理不順とか生理前の不快な症状を和らげるのに役立つと思います。
更年期障害の不定愁訴の緩和にもおすすめです。更年期とは40代後半から50代前半の閉経を挟んだ10年間のこと。この間に出てくる症状を更年期障害といいますが、その出方は個人差が大きくて、日常生活に支障をきたすような人もいればほとんど何も感じない人もいます。
クラリセージの香りを嗅いで気分が落ち着くのであれば、日々の不快な思いを少しでも軽くすることが出来るでしょう。
今は大丈夫でも、いつか困った時にアロマテラピーが役に立つんだ、と知っておくだけでも安心感がありますよね。
「スクラレオール」はアロマテラピーインストラクター試験でも出題されやすい成分のひとつです。クラリセージといえばスクラレオール、そのくらい重要なのでしっかり覚えておいてください!
クラリセージの禁忌事項
妊婦さんは使用厳禁です。特に妊娠初期は使用を避けます。女性ホルモンのバランスを取って月経のリズムを整えますから、妊娠中と授乳中は使わないでください。
クラリセージの使い方・楽しみ方
女性は毎月憂鬱な時期が必ずやってくると思いますが、その時に香りを嗅いだり、マッサージするなどして、憂鬱な気分を少しでも和らげてもらいたいと思います。
芳香浴
イライラする、落ち込む、憂鬱などの気分を和らげるには芳香浴が一番です。ティッシュにたらして香りを嗅ぎながらリラックスしてください。もちろん、アロマランプなどでもOKです。
私はクラリセージ単品での香りがあまり好きではなかったので、
- ベルガモット
- ラベンダー
- レモン
- オレンジスイート
- バジル
など、その時々の気分に合わせてブレンドをしていました。
柑橘系の香りと合わせるとさっぱりしますし、クラリセージはハーブ系の香りなので、同じハーブ調のアロマも相性がいいですよ。
マッサージに
おなかが重い、だるい、という時にはマッサージで楽になりましょう。
ホホバオイルやオリーブオイルなどの植物オイルで薄めて使います。オイル小さじ1に対してクラリセージを1〜2滴加えてよく混ぜ、お腹や腰、ふくらはぎなどだるさを感じるところに塗ってマッサージしてください。
マッサージは血行が良くなっているお風呂上がりに行うのがおすすめです。オイルで保湿も出来るので一石二鳥。質の良いオイルはさらっとしていて肌への浸透も良いので、保湿効果は抜群です。
それでもべたつきが気になる方は、マッサージした後にホットタオルで軽く抑えるといいですよ。