風邪が流行る季節はアロマが活躍する季節でもあります。
天然のアロマには、風邪を予防したり、風邪の諸症状を和らげるなどの働きがあり、風邪の季節には大いに役立ちます。
風邪の予防に役立つアロマの使い方やおすすめのアロマなどをご紹介します。
目次
風邪を予防するためのアロマの使い方
風邪を予防するためには空気中の細菌やウィルスを取り除きたいので、空気をキレイにするためにアロマを使いましょう。
また、風邪を引くということは免疫力が低下しているということです。
免疫力をアップするためには睡眠が一番。ストレスを和らげて体力を回復させましょう。
香りを部屋に広げる
アロマディフューザーなどの器具があれば良いですが、ない場合はアロマオイルを3〜5滴くらいティッシュにたらして香りを広げましょう。
ディフューザーやランプは熱の力で香りが広がっていきますが、ティッシュだとそうはいきませんから、部屋の数カ所に置くことで香りを部屋全体に広げることが出来るでしょう。
子どもがいる家庭ではアロマランプなどを置いておくのが危険な場合があります。そんな時もティッシュにたらして、手の届かないところに置いておけば香りを楽しむことが出来ますよ。
加湿器と合わせて使う
部屋の湿度が下がるとウィルスが増殖しやすくなるので、風邪予防に加湿はとても重要です。最近ではアロマが使える加湿器も増えてきました。
アロマが使えるタイプのものであれば取扱説明書通りにアロマを所定の場所に入れてください。
特にアロマ用のものでなくても、アロマをティッシュにたらして加湿器の近くに置いておくだけで香りが広がりやすくなります。
アロマスプレーで空気をキレイに
アロマスプレーを作って、部屋の中の空気をキレイにしましょう。
<材料>
- 無水エタノール 5ml
- 精製水 95ml
- スプレーボトル(100均でOK)
- アロマオイル(精油)
<スプレーの作り方>
- ボトルに無水エタノールを入れます。
- 次に精油を20滴まで入れてよく振り混ぜます。
- 精製水を加えてよく混ぜます。
これを作っておけば、外から帰ってきた時などにスプレーをして、部屋の空気をキレイにすることが出来ます。
風邪を引いてしまった時のアロマの使い方
風邪を引いてしまったら、初期症状であればアロマで楽にすることが出来ます。
鼻水、鼻づまりに吸入法
アロマランプなどで香りを楽しむ方法を芳香浴といいますが、より積極的に香りを吸い込む方法が吸入法です。
マグカップに熱いお湯を入れ、そこに精油を2〜3滴たらします。
目に刺激を感じることもあるので、目を閉じて、カップから立ち上る香りをゆっくりと吸い込んでください。
マスクにアロマをたらす
鼻づまりを楽にするユーカリなどの精油をマスクの下に1滴たらします。
呼吸をするたびにアロマの成分を吸い込めるので、呼吸が少し楽になるでしょう。
ブレンドオイルを作って胸などに塗る
アロマオイルでマッサージをして身体に浸透させる、という方法もあります。
ただし、アロマは直に肌に塗ることが出来ないので、必ずオイルや水溶性ジェルで薄めてから塗るようにします。
- 植物オイル 小さじ1
- 精油 2滴
これで2%の濃度になります。作ったブレンドオイルを胸や喉に塗るなどして、症状を和らげていきます。
風邪に良いアロマとおすすめのブレンド法
アロマオイルには抗菌作用のあるものが多く、風邪に良いとされるものもたくさんあるのですが、その中でも使いやすいものをいくつかご紹介します。
鼻水、鼻づまりにはユーカリ
コアラの餌で有名なユーカリは、スッキリしたさわやかなお香りです。鼻水や鼻づまり、喉の痛みなど風邪の諸症状に幅広く役立つアロマです。
免疫力をアップさせるラヴィンツァラ
ラヴィンツァラというアロマはあまりメジャーではないかもしれませんが、免疫力アップにとても役立つアロマです。
風邪の引き始めはもちろん、疲れがたまって風邪を引きそうだなという時にも役に立つアロマです。
咳止めにはサイプレス
女性のむくみを取るマッサージなどにも使われるサイプレス。針葉樹独特のクリアな香りが特徴です。
咳を和らげる鎮咳(ちんがい)作用があるので、咳のタイプの風邪におすすめのアロマです。
喉の痛みにも良いラベンダー
ラベンダーはリラックスできる香りとしてよく知られていますが、実は痛みを和らげる働きもあるのです。
喉が痛い時にも活躍するアロマです。
空気をキレイにするレモン
さわやかな香りのレモンは好きな人も多い香りです。
レモンには空気清浄効果があるので、アロマスプレーや芳香浴にピッタリです。
いくつか組み合わせて使う
アロマオイルは1つより2つ、3つの種類をブレンドして使う方が相乗効果で様々な作用を得ることが出来ます。
例えば、鼻が詰まって咳も出始めたという時は、
- ホホバオイル 小さじ1
- ユーカリ精油 1滴
- サイプレス精油 1滴
これを混ぜて、胸や喉に塗ります。
喉が何だかイガイガするなという時は、
- ホホバオイル 小さじ1
- ユーカリ精油 1滴
- ラベンダー精油 1滴
を使ってみましょう。
もしくは、上記でご紹介したアロマに、自分が好きな香りを組み合わせて使ってもいいでしょう。例えば、
- ラベンダー精油 1滴
- マンダリン精油 2滴
これをティッシュにたらして枕元に置くと、とてもリラックスして良い眠りにつけます。風邪の時はとにかく寝ることが大事なので、こんな風にアロマを役に立てることも出来るのです。
空気をキレイにして風邪を予防するには、
- ユーカリ精油 10滴
- レモン精油 10滴
これでアロマスプレーを作ってみてください。
アロマは薬ではありません!
様々な効能をご紹介してきましたが、アロマテラピーで使う精油は薬ではありません。アロマテラピー=芳香療法と訳されるものの、病気の治療は出来ません。
風邪の引き始めに使うことで免疫力を高めることは出来ても、本格的に引いた風邪を治すことは出来ないので、辛い症状を和らげるために使うものです。
あくまでも健康を増進するためのものとして使用してください。
必ず天然の精油を使うこと
今回ご紹介したような風邪予防の働きは、100%天然の精油だからこそ持っているものです。
- 本物のアロマは、
精油 - エッセンシャルオイル
などの表記がされており、
- 学名
- 抽出法
- 抽出部位
- 原産地
などが必ず明記されています。
このような情報がないアロマは、合成の香料である可能性があります。合成香料では、リラックスは出来るかもしれませんが、風邪予防の働きは期待できません。
風邪に使いたい時は、必ず天然の精油を使うようにしてください。
香りも楽しみながら風邪予防
アロマテラピーのいいところは、風邪を予防しながらも、香りも楽しめるというところだと思います。
寒いと家の中に閉じこもりがちになりますが、うまく香りを使って気分転換したり、アロマで健康な身体作りをしてください。