がん保険と言ったらアフラックが有名ですが、あの「アヒル」がテレビCMに出ている保険会社ですね。
そんなアフラックですが、もしあなたがアフラックのがん保険に加入しているなら、一度確認をしてみたほうが良いポイントがあります。あなたのもとに、数ヶ月に何度か、忘れた頃にアフラックから封筒が届きませんか?
今回は、その「封筒」についてのお話です。
目次
がん保険の絶対王者アフラック
生命保険協会の発表するデータのでは、がん保険の全保険会社の合計保有契約は平成23年で約1984万件ありますが、その中でアフラックの占める割合は約74%を占める約1468万件とダントツの契約数を誇ります。
また、1営業日当たりのがん保険の保険金や給付金の支払い金額は12.4億円と、いかに多くの人の役に立っているかがわかります。この事からも、アフラックは“がん保険の絶対王者”とも言われています。
あなたのもとに送られてくる封筒の中身
アフラックのがん保険に加入しているあなたのもとには、数ヶ月に一度、小さい封筒が送られてきていると思います。
もしかして、この封筒をあなたはその中身を見ずに捨ててしまってはいませんか?実はこの封筒の中身は契約内容の詳細が記載されています。それと同時に、もしあなたのがん保険の保障内容が古くなっている場合、新しい保障内容への切り替えを提案しています。
「それくらい知ってるよ!でも切り替えると保険料も高くなるし面倒くさいからそのままでいいよ」と大体の人が思っているはずです。そして何の対処もせずに、その封筒はゴミ箱へ・・・。
でも、ちょっと待って下さい!もし本当に大切な事がその封筒の中身にあったらどうしますか?封筒の中身にはどんな事が書いてあるのか、次の項目で説明したいと思います。
数年ごとにバージョンアップするがん保険の保障内容
アフラックのがん保険の歴史
アフラックのがん保険は、1974年に日本初のがん保険として販売をスタートさせました。そして、その後1978年の「新がん保険」、1990年「スーパーがん保険」、1997年「スーパーがん保険Ⅱ型」、2000年「21世紀がん保険」、2007年「アフラックのがん保険f(フォルテ)」、2011年「生きるためのがん保険Days」、そして現在の2014年発売の「新生きるためのがん保険Days」と数年ごとに商品改定を行っています。
入院治療から通院治療へ
なぜこうも頻繁に商品改定が行われるかと言うと、時代とともに「がん」の治療方法が多様化している事が影響しています。
それまで、がんの治療は入院中心の治療が主流でしたが、厚生労働省の平成14年~23年の患者調査を見てみると、平成17年以降入院患者と通院患者の数が逆転し、平成23年には約20ポイントの差をつけて通院での治療が増えている事がわかります。
そうなると、入院給付金中心だった保障内容では、通院での治療が多くなった現在の治療方法が保障の対象とならないケースが出てきてしまいます。
注意すべき「スーパーがん保険」
最も注意すべきは「スーパーがん保険」に加入している人ではないでしょうか。特にその保障内容の中でも、がんと初めて診断された時に受け取れる「がん診断給付金」について注意が必要です。
がん診断給付金は、診断されてすぐに比較的大きな金額(100万円~)を受け取る事が出来る保障で、治療費以外にもその後の生活費の補てんなどに充てる事が出来る万能な保障のひとつです。
万能な「がん診断給付金」ですが、90年代に爆発的に売れた「スーパーがん保険」にもこの保障が付いているのですが、実はここに注意が必要です。スーパーがん保険は保障内容の割に保険料が安かった事で契約件数が増えたのですが、65歳以降に「がん診断給付金」など一部の保障内容が半分に減ってしまうと言う欠点があります。
がんは40歳以降に発症率がぐんと増える傾向にありますので、ある意味必要な時期に保障が減る、保険会社は支出が減ると言う事で保険料が安く設定出来るとも言われています。
30代で「スーパーがん保険」に加入した人は、今現在50代になっているかもしれません。がんの発症リスクがこれから高まる年齢に差し掛かりますので、もし65歳以降に万が一がんを発症してしまった場合、受けられる保障は少なくなってしまう可能性があります。
只でさえ毎年の健康診断の結果が厳しくなってくる年頃でもあります。昔、スーパーがん保険に加入した記憶のある方は、今一度自分の保障内容を確認してみる事をお勧めします。
じゃあ、実際どうしたらいいのか?
まず第一に、送付された郵便物にはすぐに目を通しましょう。
面倒くさいかもしれませんが、これをしないとどうにもなりません。そして、中身が「バージョンアップ」のお知らせだった場合、保障がどう変わり保険料がどう変わるのかを確認しましょう。
大抵の場合、保険料は高くなるでしょう。しかも長い期間ほったらかしにしていた人ほど保険料は高くなるでしょう。そして、内容に不明な点があったらすぐに担当に電話をして確認してみましょう。
ただし、何が何でも保険を切り替えなければいけないと言う事でもありません。
あまりにも保険料が高くなる場合は、切り替えが出来ない場合も出てくるでしょう。そんな時は、他の保険会社のがん保険も比べて検討してみてはいかがでしょうか。もしかしたら、同じ条件かそれ以上の保障内容で、保険料が安いがん保険に加入出来るかもしれません。
大事なのは、面倒くさがらずに「封筒に目を通す」事です。わからない事があったら担当やカスタマーサービスに聞いてみましょう。本当に困った時に“使えない保険”だと後悔してしまいますから。