生命保険の見直しや新しく加入しようと思った時に、共済と比較してどっちに加入しようかと迷った人も多いのではないでしょうか。実際に、保険相談に来られる人の中にも共済に加入している人も多く、「なんとなく、とりあえず安いから加入しているけど大丈夫かしら」と疑問に思いながら共済を続けていると言う人もいます。
以前の記事『【コープ共済や県民共済】こどもに医療保険って必要なの??』でもお伝えしましたが、生命保険と共済、一体どちらに加入するのがいいのでしょうか?あなたはどう思いますか?
目次
生命保険と共済どう違うの?
共済は非営利目的の団体
生命保険が金融庁により営利事業と定められているのに対し、共済は非営利事業と定められています。JA共済は農林水産省、県民共済や全労災などは厚生労働省が管轄しています。
また、生命保険は日本国内に住んでいれば原則誰でも加入出来ますが(一部国籍、年齢、身体状況で加入出来ない場合があります)、共済は特定の地域に居住したり、特定の職業に就いているなどの条件で共済組合への加入が認められ、その組合員に対しての保障制度が共済です。
生命保険が株主や契約者に対して利益を追求するのに対して、共済は組合員に対しての福利厚生の意味合いが強いので「非営利」目的と言えます。
一番の違いは保険料の安さ
生命保険と共済の一番の違いは保険料の安さです。
生命保険が性別や年齢によって保険料が変わるのに対して、共済は一律の保険料で加入する事が出来ます。毎月の保険料もプランに応じて1,000円から4,000円程度で比較的安い保険料で加入する事が出来ます。
しかし保障内容は限定されると言う一面も
共済は保険料が安いと言う半面、生命保険と比較して保障内容が限定されると言うデメリットもあります。
どういう事かと言うと、生命保険は年齢にもよりますが高い保険料を支払えば1億円などの高い保険にも加入する事が出来ますが、共済は3000万円前後が限度となっていますので、死亡保障を多く確保したいと言う人には向かない商品と言えます。
病気よりも事故に重点を置いている
保障内容を見てみると、共済は病気よりも事故に重点を置いている事がわかります。
例えば「こくみん共済」の総合タイプ月々1,800円の保障内容を見ると、病気死亡が400万円なのに対して不慮の事故での死亡が800万円、交通事故死亡が1200万円となっています。
また、入院給付金を見てみても病気での入院が日額1,500円なのに対して不慮の事故での入院が日額3,000円、交通事故での入院が日額5,000円と、病気よりも事故(ケガ)に重点を置いているのがわかります。
どう言う人に共済は向いているの?
共済のメリットとデメリット
共済のメリットとデメリットをまとめてみました。
共済のメリット
共済のデメリット
共済が向いている人はこんな人
共済のメリット・デメリットを考えた場合、共済に向いている人はこんな人ではないでしょうか。
結論まとめ
生命保険と共済とでは商品設計や保障の考え方が大分異なります。
生命保険と比較しても共済の保険料は安く加入もしやすいので、自分の考え方や家族構成・ライフプランなどがマッチしていれば共済も悪いものではなさそうです。
しかし、そうでないのであれば毎月1,000円、2,000円とは言え『塵も積もれば』ですから、私個人的な意見で言えば『必要のない保険はどんな安い保険でも加入しない』これに尽きます。1,000円あればランチ1回分ですし、1年12,000円あればカワイイな洋服も買えます。使いどころを間違えないように注意しましょう。