「口呼吸はよくない」と知ってはいても、無意識に口呼吸になっていませんか?
長いマスクの生活により、口呼吸の方が増えました。
口呼吸は、鼻の呼吸と違って、病原菌に対して無防備。
日頃健康的に過ごすためには、鼻呼吸が絶対に必要なんです。内臓調整療法師として、口呼吸のデメリットと鼻呼吸の仕方についてお話ししていきます。
目次
口呼吸という悪い習慣になっていませんか?
口呼吸はデメリットしかない。鼻呼吸のススメ
それでは、ご存知の方も多いかもしれませんが、口呼吸のデメリットをおさらいしておきます。
口呼吸のデメリット
感染に対して無防備になる
風邪を引きやすくなるなど感染に無防備
ここで説明するまでもないかもしれませんが、鼻呼吸と異なり、口呼吸は細菌に対して無防備な状態。
鼻は、鼻毛や粘膜から出る一酸化窒素で、なんとかカラダの中に余計な病原菌が入らないようにしてくれています。
全身に酸素を送り届けにくくなる
しかも、一酸化窒素は、血管を拡張する働きもあるので、一酸化窒素がない口呼吸は、肺の中の血管を広げることができず、肺の負担にもなりやすいんです。
医師ではないので、肺炎は鼻呼吸にすることで治るとは言えませんが、口呼吸から鼻呼吸にすることで、肺のトラブルを最小限に抑えるかもしれません。
肺だけでなく、全身の酸素が行き渡りにくくなるデメリットもあるので、是非鼻呼吸心がけたいものです。
虫歯や口臭の原因にも
口呼吸になることで、口の中が渇きやすく、虫歯や口臭の原因にもなりやすい。なぜかというと歯を守ってくれたり、口臭の原因となる細菌から守ってくれている唾液が、口を空けていると蒸発してしまうからです。
更に口の中の乾燥が、歯周病の原因になるとも言われているので、普段から口を閉じて、口腔トラブルを最小限にすることが大切なんです。
肩こりや腰痛は、咀嚼不足によりお腹が硬くなっている人が多いので、口呼吸を避け、いつまでも自分の歯で、よく噛めるように口の中を大事にしていきたいですね。
口呼吸になりやすい原因
そもそも口呼吸になりやすい原因は、色々あります。
専門家の方によりますと以下のことが挙げられるようです。
- 軟らか食(口の周りの筋肉が発達しないため)
- 言葉の変化(メールなどで会話をしなくても意志を伝えられる)
- 口遊びの減少(口笛を吹けない人が多数)
- アレルギー疾患の増加(花粉症、アレルギー性鼻炎だとますます口呼吸に)
などたくさんの原因が挙げられます。これら一つずつというわけでなく、複数の原因が絡み合っている場合もあります。
その他にも、急激な温度変化(血管作動性鼻炎や暑さや寒さの刺激でも口呼吸が誘発されます)、激しい運動、就寝中のいびきなども原因になります。携帯ゲーム機やスマートフォンの操作に集中している時も口呼吸になりがちですから要注意です。
そもそも数いるほ乳類の中で、いつも口で息が出来るのは人間だけです。これは、しゃべる機能を獲得できたからと言われています。
引用:日本病巣疾患研究会
スマホに集中している時、もしかしたら無意識に自分も口呼吸になっているかもとドキっとしました。
口呼吸の人に多い特徴
内臓調整療法師として気づいた結果・・・
実は、口呼吸に慣れてしまっている人の特徴として、ある部分の位置が違っているんです。
そのある部分とは?
舌の位置!!
え?舌の位置?!
そう、舌の位置なんです。
驚くことに、口呼吸の方は、舌が下に垂れ下がっているんです。実は、舌が上の歯の付け根から上あごに、くるんと丸まって位置しているのが本来の位置なんです。
意外に思われるかもしれませんが、舌は重く、舌の筋力が低下すると、だらんと下に垂れ下がってしまっているです。
その舌の重みで、下あごも下がり、その結果、口が空き気味になり、口呼吸になりやすいという特徴があります。
鼻呼吸を習慣化するために
最初に意識して欲しい部分
まずは、舌が垂れ下がり、口がつい空きがちの方は、意識して、舌を上の歯の付け根に位置するようにしてください。舌の筋力が低下している方にとって、最初はつらいかもしれませんが、是非頑張って舌の位置意識してみてください。
意識して舌を上に位置するようにしていると徐々に舌の筋トレができて、無意識でも舌が上につくようになってきます。
試しに舌を上にして口呼吸をしてみてください。
意外と舌をしっかり上につけた状態で、口呼吸しにくいものです。
施術中に、舌を上につけた場合と垂れ下がった場合、それぞれ口呼吸、鼻呼吸を試してもらいと、「え?こんなに違うの?」と驚かれる方も多いですよ。
舌を上につけて口呼吸はしずらく、舌を下げた状態で鼻呼吸はしにくいことに気づかれると思います。
深呼吸のススメ
肩こりや腰痛を訴えて整体にいらっしゃる方の多くは、呼吸が浅くなっています。
呼吸と言えば、肺を思い浮かべる方も多いですよね。でも実は、肺自身は自分で動くことができないんです。どうやって呼吸しているのかと言うと肋骨で開閉、横隔膜で上下することで、呼吸が成り立っているのです。
ここでは、皮膚呼吸とか詳しい説明は割愛しますが、肋骨や横隔膜がちゃんと動いていることが、呼吸にとってとても大切なんです。肋骨が動いていないとその分、肩や腰の負担にもなります。
うつぶせになり、肋骨の動きを観察していると胸の方で浅く、お腹でしっかり深く呼吸ができている人は少なくありません。背中から鼓舞刺激を入れて自律神経の調整をするとお腹からしっかり深い呼吸に切り替わるので、「あれ、吸いやすい」「普段、呼吸って浅くなっていたんだね」と驚かれる方も多いですよ。
無理のない範囲で、カラダに捻りを加えるストレッチなどしておくことも大切です。実は、カラダは捻ることでカラダの中の電圧が上がってくるということが、だんだん分かってきました。
- 鼻から一酸化窒素を取り込むイメージをしながら、深く吸う。
- 無理のない範囲で、息をとめる。
- 口から、ゆっくり吐き出す。
この3つを意識して、深呼吸してみてください。
長くゆっくり・・・長息が大事!!
途中、息を止めることで、肺の二酸化炭素濃度があがり、カラダに「一気に酸素を全身におくらなくては」と意識させるんです。重い物を運ぶなど力を入れる時、息を自然に止めるのは、無意識に二酸化炭素濃度をあげるとカラダの運動パフォーマンスもあがるってカラダは知っているからなんですね。
だって、息を「はーっ」って吐きながら、力、入らないですよね。
最後に・・・
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
無意識に舌が垂れ下がってしまっている方は、日頃から舌を上の歯の付け根に位置するように習慣化してみてください。
そして、普段の生活の中に深呼吸を取り入れてみてください。ゆっくり長くがコツです。
「どれくらいの長さで吸ったり、止めたり、吐いたりすればいいの?」とご質問を受けることが多いですが、ご自身でどれくらいの長さが気持ちいいかが大事だと思っています。
ご自身で、鼻呼吸を意識しながら、気持ちのいい長さを探してみてください。
ストレスの多い現代社会で、つい口をぽかんとあけて、口呼吸になっていたり、呼吸が浅くなってしまいがちの人も多いと思います。中には、不安でいっぱいで、「つい呼吸するの忘れていた」なんていう方もいらっしゃいます。
呼吸に意識しながら、ココロもカラダも明るくなれるきっかけになれたら嬉しいです。
追伸
呼吸が浅くなる原因として、肋骨の動きが悪くなっていることをお話しさせて頂きましたが、巻き肩と言って、肩が前に入っていたり、猫背になっているとますます呼吸が浅くなります。
肩が前に入らないように、肩甲骨を剥がしたり、肩甲下筋という筋肉を上腕骨から剥がしておくなど、日頃からケアもしておきましょう。
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