見た目にも鮮やかなまっ赤なザクロ。昔から女性の健康や美容に役立つ果物だと言われてきました。
ポリフェノールが豊富で、アンチエイジングにもよいといわれるザクロですが、あまり日常的に食べる果物ではないのでその効能は良く知らない、という方も多いと思います。
それはとてももったいないので、ザクロの効能についてご紹介したいと思います。生でなくてもジュースなどの加工品が色々ありますので、是非試してみて欲しいです。
目次
女性に嬉しいザクロの効能
ザクロの何がそんなに女性の美容に役立つのか、それは豊富なポリフェノールです。
酸化を防ぐアンチエイジング効果
ザクロに含まれるポリフェノールはこんなにあります。
- レスベラトロール
- タンニン
- エラグ酸
- アントシアニン
- プニカラジン
ポリフェノールは体内の活性酸素を除去して、細胞の酸化を防ぎます。
活性酸素は紫外線を浴びたりストレスを溜めることでどんどん身体の中で増えていくもの。ゼロにすることは難しいですが、増やさないことが大切なのです。
ザクロのポリフェノールで活性酸素の増殖を抑えることでシミやシワを防ぎます。
特にエラグ酸は、シミの元であるメラニン色素を作り出すチロシナーゼという酵素の働きを抑える美白効果が期待できますから、シミが気になる人には嬉しい成分です。
疲れ目の解消、視力低下の予防
ポリフェノールの一つであるアントシアニンは、ブルーベリーに含まれているとして良く知られていると思います。
パソコンやスマホの見過ぎで目が疲れていると網膜にあるロドプシンの再合成能力が低下することでものが見づらくなります。
アントシアニンが疲れ目に良いといわれるのはこのロドプシンを作るサポートをするからです。
目を酷使する人ほど、アントシアニンで疲れ目を予防することが大事。視力の低下も防ぎます。
カリウムでむくみ予防
ポリフェノールとともに注目したいのがカリウムです。
カリウムは身体の余分な水分や塩分を排出してくれるので、むくみやすい方には是非取って欲しい栄養素。ザクロにはカリウムも豊富に含まれているんです。
夕方になると靴がパンパンになる人や、むくみ太りが気になる人はカリウムを積極的に摂って欲しいです。
低カロリーでダイエット中のおやつにも最適
ダイエット中だと果物の甘さを気にする方も多いと思いますが、ザクロは100gあたり56kcalと、果物の中でも低カロリー。
ダイエット中のおやつとしてもオススメなのです。
しかも1つ1つに種があるので食べるのが面倒くさい!これが食べ過ぎを防いでくれます。
直接ダイエットをサポートするわけではありませんが、低カロリーなので食べても安心な食材の一つです。
女性ホルモンを増やす効果は?
ザクロが女性に良いといわれる理由の一つとして、女性ホルモンの一つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)に似た働きをする、ということが言われていたことがあります。
たしかにその効果がなくはないのですが、それほど劇的な効果は期待できなさそうです。
というのも、国民生活センターの調査によると、ザクロのジュースからはエストロゲン様物質は検出されなかったとのこと。
しかもエストロゲンに似た物質は果実の部分よりも種に多く含まれていることから、種ごと食べないと意味がないそうです。
とはいえ種ごと食べたとしても身体に吸収される量はわずかであり、かつていわれていたようなバストアップ効果などはあまり期待できないとのこと。
効果がゼロではないにしても、ザクロだけでホルモンバランスを整えるのは難しそうです。
ザクロの加工品はこんなにある!
ザクロがそのままスーパーで売っていることはあまりありませんね。そのまま食べられればそれが一番いいのですが、加工品が色々あるので、それを利用してみませんか。
ザクロジュース
利用しやすいのはザクロのジュースですね。これはあちこちで見かけると思います。
女性ホルモンのバランスを整えるのにはそれほど役立ちませんが、ポリフェノールを手軽に摂るには適しています。
グレナデンシロップの原料
ザクロそのものは食べたことがない、という方でもお酒が好きなら「グレナデンシロップ」はご存知かもしれませんね。
ザクロの果汁と砂糖で作られた真っ赤なシロップで、カクテルやお酒の割材として使われます。見た目はかき氷の苺シロップのようです。
サプリメント
ザクロ種子エキスなどがサプリメントとして販売されています。
漢方薬
ザクロは実だけでなく皮なども漢方薬に利用されています。ザクロの果皮には下痢の改善やうがい薬として喉の痛みを和らげます。
アンチエイジングにザクロを摂ろう
30代〜40代は酸化との戦いですよ!
この年代から活性酸素がどんどん増えてきますから、ここでこまめに活性酸素を取り除くことが美肌を保つ秘訣なのです。
美肌も作り、むくみも摂ってダイエットのサポートをしてくれるザクロをもっと利用してみませんか?